木蓮と言えば、花びらが真上に伸びた花びらの大きな花です。
花が開くという印象は薄いですが、一つ一つの花の存在がしっかりしていて見ごたえのある花です。
季節になるとほのかに香ってくる木蓮にはどういった花言葉がつけられているのかを調べてみました。
目 次
木蓮の花言葉
木蓮全般の花言葉は“自然への愛” “崇高” “持続性”です。
空に向かって一斉に咲く花の姿が“自然への愛”や“崇高”と言う言葉を表すのにはぴったりですね。
また木蓮の歴史は古く、1億前から存在していたと言われているので、そこから“持続“という言葉がつけられたようです。
木蓮が誕生花となる日にち
1月8日、2月19日、5月7日、7月4日
色別の花言葉
木蓮には紫色、白色、ピンク色などの花が咲きます。
紫の木蓮を紫木蓮(シモクレン)、白色の木蓮を白木蓮(ハクモクレン)と言いますが、総称して木蓮と呼ばれています。
紫色の木蓮
“自然への愛”
紫色の花が一斉に咲く姿から、自然への敬意や愛を表しているような言葉ですね。
白色の木蓮
“高潔な心” “慈悲”
純白の色がまっさらな心を表すのにぴったりな言葉ですね。
木蓮とはどんな花
木蓮の特徴
木蓮はモクレン科モクレン属の落葉低木です。
開花時期は4月から5月で、原産地は中国南西部です。
樹高の高さは3~5mで生長の早い樹木です。
モクレンの花びらの色は内側と外側で異なっており、内側は白色ですが、外側は紫色になっています。
花びらが咲き開く花ではないので、パッと見なかなか内側の色を楽しむことはできませんが、よく観察してみると色の違いに気付けて面白いですね。
花びらの枚数は6枚で、花の開花と同時に葉つけ、花の散る時期と同時に葉も落ちます。
また寒さ暑さに強く育てやすい木ですが、枝が横に伸びる木なので、ある程度広さが確保できないと育てるのは困難です。
木蓮の名前の由来
木蓮の名前は、もともと木蓮の花の姿が蘭に似ていることから木蘭(モクラン)と呼ばれていたのですが、だんだん蘭から蓮に見立てが変わったことから木蓮となりました。
歴史の古い花の割には他の花からの命名というところが面白いですね。
木蓮の種類・品種
木蓮は世界中に約90種類存在していると言われています。
花の色や大きさ、形の違いなど代表的なものをいくつかみていきましょう。
白木蓮(ハクモクレン)
紫木蓮よりも大きな木で、名前の通りの白い花を咲かせます。樹高が10~20mと高く、開花時期も紫木蓮よりも早く、3月頃には花を咲かせます。
大ぶりの木なので、庭で育てるにはやや難しいかもしれません。
品種…スノーホワイト 小型品種なので庭で育てたい時はこちらがおすすめです。
更紗木蓮(サラサモクレン)
更紗木蓮は紫木蓮と白木蓮を交配した種類です。樹高が6~10mで、紫木蓮の濃い紫と白木蓮のまっさらな白色がうまく合わさったきれいな淡いピンク色の花です。
品種…アレキサンドリナ 内側は白色、外側がワイン色の大ぶりな花です。
辛夷(コブシ)
辛夷は白木蓮とよく似た花で、遠目から見ると白木蓮と間違えることもあります。
しかし辛夷と白木蓮は花の咲き方が違い、白木蓮は花が開ききらないのに対して、辛夷は完全に花が開きます。
開花時期も紫木蓮に比べると少し早い3~5月です。
品種…アップライト 蕾はピンク色だが花が咲くと白色の花を咲かせる八重咲きの花です。
大山蓮華(オオヤマレンゲ)
大山蓮華は山中に咲く樹高2~4mの低木です。
木蓮の中でも開花時期が少し遅く、5~6月に開花します。
木蓮の特徴である空に向かって咲く姿とは異なり、うつむき加減に咲く白い花です。
泰山木(タイサンボク)
泰山木は樹高20~30mの高木で、直径20㎝の花を咲かせる大きな木です。
北アメリカ原産で、開花時期はもっとも遅い6~7月です。
泰山木の花は大きさに見合うようなはっきりした乳白色をしており、肉厚な花びらが濃い緑色の葉ともマッチしています。
品種…リトルジェム 小型の品種で5~11月まで長い間花を楽しむことができます。
木蓮はわりと身近な花ですが、花言葉には壮大な意味が隠されていました。
この花言葉をかみしめながら木蓮の花を楽しんでみれば、また違った気持ちになれるのではないでしょうか?