■はじめに
大きな社会問題として根強いのが薬物乱用の問題。
覚醒剤に関係する事件もたびたびテレビで報道されており、近年では特に10代20代の若い人たちによる大麻乱用が深刻な問題となっています。
薬物の乱用は本人の心も身体も壊し、また周りの家族や友達との関係までも崩壊させていく恐ろしいものです。
未来ある若者たちや国民を薬物から守るために、毎年6月には国際麻薬乱用撲滅デーが制定されていることをご存知ですか?
ここでは意味や由来についてまとめてみました。
目 次
■国際麻薬乱用撲滅デーとは
「国際麻薬乱用撲滅デー」とは毎年6月26日に定められています。
■意味
薬物乱用は社会の安全や安定を脅かす大きな社会問題となっており、国民1人1人に薬物に対する正しい知識、乱用問題への認識を改めて持ってもらう意味があります。
毎年6月20日から7月19日までの一ヶ月間、全国で「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されています。
これは厚労働省、都道府県及び麻薬・覚醒剤乱用防止センターによって行われ、官民一体となり薬物対策の普及運動を積極的に行おうというものです。
薬物乱用防止のPRのために地球をモチーフにした「ダメ。ゼッタイ君」というキャラクターも生まれました。
■由来
1987年6月26日にオーストリアのウィーンで開かれた国連の国際麻薬会議にて、
「麻薬の不正需要の防止、削減方策等を参加各国の国際協力により進めるなどの政治宣言が採択されたこと」
を記念して、1987年12月7日の国際連合総会決議で制定されました。
■イベント
東京都では毎年「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集いが開催されています。
これは全国で行われる「ダメ。ゼッタイ。」を広める活動の一環として開催され、薬物乱用のない世界を目指すことが目的です。
イベントでは芸人さんやアイドルグループといった有名人をゲストに迎え、危険ドラッグの恐ろしさを会場の参加者に知ってもらうため、トークライブなどが行われます。
また薬物乱用撲滅宣言の実施や、警察犬(麻薬探知犬)によるデモンストレーションも実施されるなど見所が盛りだくさんとなっています。
会場はその年によって変わるので、東京都のホームページなどをチェックしてみてください。
■麻薬探知犬の雑学
麻薬といえば密輸しようとして空港で見つかるパターンがありますよね。
この時活躍するのが麻薬探知犬です。
テレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか?
麻薬探知犬は増え続ける麻薬の密輸入を防止する目的で、昭和54年にアメリカから導入されました。
□麻薬探知犬の種類は?
主にラブラドール・リトリバー、ジャーマン・シェパードの2種類です。
□訓練
厳しい訓練を約四ヶ月行ったあと、認定試験に合格すると晴れて麻薬探知犬として働くことができます。
空港や港、国際郵便局など色々な場所で活躍します。
□麻薬探知犬として何歳まで働けるの?
1歳から8歳まで活動しており、犬の8歳は人間の約50歳に相当します。
□麻薬を見つけるとどうなるの?
麻薬を見つけるとその場におすわりして教えてくれます。
□なぜ麻薬を見つけようとするの?
まず麻薬探知犬がダミー(タオルを巻いたもの)を見つける度に、とにかく誉めて楽しく遊ぶことで、犬に「ダミーを見つけると遊べる」という意識を植え付けます。
次にこのダミーに麻薬入りの袋を関連付けて、それを見つける訓練を何度も行うことで麻薬探知犬は麻薬の匂いを探すようになります。
つまり麻薬探知犬にとって麻薬を探すことは遊びなのです。
遊びに夢中になるほど麻薬探しにも集中して行えるようになります。
ちなみにこうした訓練を繰り返し行っても、麻薬の匂いは覚えますが麻薬中毒にはならないそうです。
■まとめ
“一度だけ”そう思って始めてしまうと止められないのが薬物の恐ろしさです。
いつの間にか中毒となり、幻覚、妄想といった症状が現れていくうちに、自分のことも大切な誰かのことも傷つけてしまう。
止めたいのに止められない、これほど悲しいことはないですよね。
いま一度薬物の恐さを認識し、撲滅に向けて皆で取り組んでいきませんか?
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