■はじめに
まだ春の余韻が抜けきれない3月から、4月に入ると年度が切り替わり新学期を迎えるシーズンになります。
特に小学生の学年によっては、たくさんの単位を覚えなければならない年もありますよね。
そんな4月の始まりは、長さや重さの基準に関係のあるメートル法公布記念日です。
目 次
■メートル法公布記念日とは
メートル法公布記念日は毎年4月11日にあります。
1921年(大正10年)のこの日、日本でメートル法が公布されました。
■意味
メートル法公布記念日は、その名の通り日本で世界的な単位を使うこととなった日という意味合いがあります。
メートル法が公布されてから100年近く経ちますが、計測機器の技術は現在も向上し続け、
精密さや様々な用途に役立つ製品が開発されています。
各企業やメーカーが集う展示会なども開催されています。
■由来
大日本帝国(当時の日本)は1885年(明治18年)にメートル条約に加入し、1889年(明治22年)にメートル原器の交付を受けました。
そして1891年(明治24年)に施行された度量衡(どりょうこう)法でそれまで日本で使われていた尺貫法と併用する形で導入され、新しい基本単位に漢字を当てるなどの早期普及に努めました。
1921年(大正10年)には度量衡法の改正に伴い、前述しました1921年のメートル法公布が成され尺貫法が廃止になりますが、庶民へなかなか定着せず1951年(昭和26年)に施行された計量法によって尺貫法は禁止となります。
その後、メートル法の完全実施には1966年(昭和41年)4月1日までかかったと言われています。
■イベント
1991年から、一般社団法人日本計量機器工業連合会が主催の【INTERMEASURE (インターメジャー)】が毎年開催されています。
これは、計量計測業界における最大規模の総合展示会で、新製品の発表や研究内容のプレゼンが行われ、ビジネスの開拓や新しいネットワーク創りに活用してほしいというもの。
第28回を迎える2018年も9月26日~28日にかけて行われ、100以上の関連企業や研究機関が出展し、2万人近くもの来場者で賑わいました。
SENSOR EXPO JAPANK(センサエキスポジャパン)などを含む4展示会も同時開催だったのですが、こちらも合わせると来場者は5万5千人以上にもなったのだそうです。
ちなみに入場料は無料で、製品や技術の紹介やプレゼンも行われたとのこと。
他にも全国規模の計測・制御技術の総合展【計測展】が1995年から毎年行われていたり、宮城県登米市にある【くすりと度量衡のアンティーク資料館】には100年以上前のアンティーク品と共に大衆薬度量衡(はかり)などを多数展示しているという情報もありました。
最近ではレーザーを使った個人向けの距離計測器もあり、計測器は進化し続けています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
■メートル法の雑学
メートル法公布記念日にちなんだ雑学をご紹介します。
□メートル法とは?!
メートル法は、長さの単位であるメートルと質量の単位であるキログラム、面積のアールや体積のリットル(乾量用のステール)を基準とした十進法による単位系のことです。
グローバル化が進んだことで世界中で複雑な単位換算が必要となり、18世紀のフランスで世界共通の単位制度として制定されました。
19世紀以降になると科学や工業の発達により、このメートル法を基礎とした他の単位が必要となってきました。
これらの単位系も広くは総称され、メートル法として扱われています。
□メートルの定義
元々は、地球の赤道と北極点をつないだ子午線弧長(海抜ゼロ)の1000万分の1を「メートル」とし、これを基準に質量などの他の単位も定められました。
その後、計量学の技術発展により何度か更新される中、1983年(昭和58年)の見直しで1秒の299792458 分の1の時間に光が真空中を伝わる距離として定義されました。
■まとめ
メートル法公布記念日についてご紹介させて頂きました。
今では当たり前のように使われている単位ですが、メートルが元となり紆余曲折しながら進化し不変的な定義を得ることで、科学の発展などにつながっているんですね。
毎年4月11日メートル法公布記念日には、日常で使用している測定器具のメンテナンスをしたり、新しい製品のチェックをしてみるのはいかがでしょうか。
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