▪はじめに
夏が近づく5月28日はゴルフ記念日です。
毎年秋に開催されている全日本オープンゴルフ選手権大会ですが、かつては春に行われていたことをご存知でしょうか。
今では世界でも有数のゴルフ人口を誇る日本で最初に開かれた全日本オープンは爽やかな5月の終わりのことだったんです。
目 次
ゴルフ記念日とは
ゴルフ記念日は、毎年5月28日にある記念日です。
この記念日は、1927年5月28日に開かれた第1回全日本オープンゴルフ選手権大会がゴルフブームの始まりとなったことから、スポーツ用品メーカーのミズノの直営店であるエスポートミズノが1994年に制定しました。
▪意味
ゴルフ記念日は、日本で初めて行われた全日本オープンゴルフ選手権大会によって日本でのゴルフの知名度が上がり、ゴルフ人口が増えていったことにちなんで、ゴルフのさらなる発展を目的として制定されました。
▪由来
ゴルフ記念日は、1927年5月28日に第1回全日本オープンゴルフ選手権大会が開かれたことに由来しています。
この時の会場は横浜県横浜市の保土ヶ谷カントリー倶楽部で、赤星六郎選手が優勝しました。
▪イベント
ゴルフ記念日の由来になった全日本オープンゴルフ選手権大会が毎年行われています。
第14回までは春か秋どちらかで行われていましたが、第二次世界大戦後の第15回以降は秋にのみ行われるようになりました。
会場も色々な場所で行われていて、第83回になる2018年の大会は10月11日~10月14日の4日間、横浜カントリークラブで開催されて稲森裕貴プロが優勝しました。
ゴルフの雑学
<最初の全日本オープンゴルフ選手権大会の優勝者はアマチュア選手だったって本当?>
1927年(昭和2年)に開催された第1回全日本オープンゴルフ選手権大会の優勝者は、赤星六郎というアマチュア選手でした。
当時はまだコース認定のプロの選手が日本は8人しかいなくて、この大会に参加したのはプロ選手が5人、アマチュア選手が12人の合計17人だけだったのです。
その中で、赤星六郎は2位の浅見緑蔵プロと10打もの差で優勝しました。
プロ選手が少ない中であったとはいえ、アマチュア選手が優勝したということでゴルフ人気の火付け役として赤星六郎は今でも語り継がれているそうです。
しかし、当時のアマチュア選手は皇族や実業家や外交官ばかりであったため、プロ選手はアマチュア選手に気を遣いながらプレーをしていたとか。
赤星六郎も鹿児島の郷士の息子で、アメリカに8年間留学しており、留学時代に大学のゴルフ部に入部しのちに全米オープンで優勝することになるシリル・ウォーカーに教えを受け、1924年に開催されたアメリカのパインハースト・スプリング・ミーティング・トーナメントで優勝までしたのです。
アメリカでゴルフの実力を付けた赤星六郎は日本に帰国した後、兄の赤星四郎とともにゴルフの指導者として沢山の選手を育てました。
浅見プロも赤星六郎の教え子の一人で、当時の浅見プロは師匠を越える実力をまだ身に着けていなかったのか、はたまた大人の事情があったのかは定かではありません。
ちなみに2019年に86回目となる全日本オープンゴルフ選手権大会の歴史の中で、アマチュア選手が優勝したのは第1回大会の赤星六郎だけ、彼はゴルフの天才として後世まで語り継がれているのです。
<ゴルフボールの表面はどうしてくぼみだらけなの?>
ゴルフボールは他の球技に使用されるボールと違って、表面がくぼみだらけですよね。
あれにはちゃんとした理由があるのです。
ゴルフボールのくぼみは「ディンプル」と呼ばれ、ディンプルがあることでボールの飛距離が伸びるため付けられているのです。
19世紀半ばのあるゴルフプレイヤーが、新品のボールよりも使い古して傷だらけのボールの方がよく飛ぶことに気づいたことがディンプルを付けるきっかけになりました。
その後も研究が進められ、現在のゴルフボールの形になったのです。
▪まとめ
ゴルフ記念日は、全日本オープンゴルフ選手権大会の歴史の始まった日です。
たった17人から始まったこの大会でゴルフが日本に定着していき、多くのゴルフ選手が生まれるきっかけになったと思うと感慨深いですよね。
5月28日のゴルフ記念日には、ゴルフの歴史に心を傾けてみてはいかがでしょうか。
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