「3月28日 三つ葉の日」
■はじめに
三つ葉ですが、「君の名は。」の宮水三葉のことではありません。
三つ葉はふき、みょうがと並んで和食には欠かせない日本原産のセリ科の野菜のひとつで、料理の主役にはなれないものの、彩りを添えてくれる情緒豊かな脇役と言えるでしょう。
また、β-カロテンも豊富な緑黄色野菜で、新鮮さと香りは比例するので、絶対に
乾燥していない、根元から葉っぱの先までピンとしているものを選びなさいと、我が家のおばあさんが申しております。
目 次
三つ葉の日とは
3月28日は「三つ葉の日」です。
これは単純にして明快、「328=みつば」の語呂合わせですが、この地味な野菜の日がなぜ存在するのかは誰も知りません。
■三つ葉の日の意味と由来
案外知られていませんが、白い小さな花が咲きます。
夏に花芽をつけたら草勢が落ちて食用にならないので、花が咲く前に摘み取るのがコツだそうですが、そんなノウハウが必要な人はあまりいませんよね。
さて、次は三つ葉を使った料理の数々となるのが話の流れなので、かなり仕方なくご紹介しましょう。
と言っても、そもそも三つ葉はそれだけをパクパクと食するものではないので、どれも地味なラインナップとなってしまいます。
みそ汁やお吸い物にパラッと浮いているのはよく見かけますが、それだけのために三つ葉を買う人はいませんから、あまり家庭では登場しません。
三つ葉だけならピリ辛おひたし、油揚げを添えたおひたし、和風だしの三つ葉と切り干し大根のサラダといったところが定番でしょうか。
三つ葉の卵焼きなるものもあるそうで、香りが立ってなかなかおいしそうですから、今度作ってもらおう。
■三つ葉の日のイベント
大分のJAでは、毎年の「みつばの日」に市内約60の小学校、介護施設に三つ葉を無料配布していますが、ここでは3月8日が「みつばの日」なんです。
これは「みっつ、ば」という語呂合わせを採用したからで、三つ葉をひらがな表記として、多数派の28日に少し遠慮しているようですね。
■三つ葉の日の雑学
▽三つ葉葵
三つ葉と言えば、三つ葉葵! とすぐに考えるのは、江戸時代に生きた人か、現代では水戸黄門、暴れん坊将軍のファンだと思います。
また話が本筋からズレるようですが、暴れん坊黄門世代の筆者は漢字で「三つ葉」と書かれると、どうしても徳川の家紋が思い浮かんでしまいます。
五代将軍綱吉が将軍家の権威を高めるため、三つ葉葵の使用を禁止したため、ヘンなおじいさんが三つ葉葵の印籠を見せるだけで、徳川の偉い人だとわかるんですね。
今はプラスチック製なら1600円、木製なら3726円で三つ葉葵の印籠が通販で買えますから、家庭内のもめごとの際にお役立てくださいな。
▽「みつばの郵便屋さん」
三つ葉つながりで、どんどん話がそれていきます。
ほのかに香る三つ葉のような地味な、でもほんわかした小説を紹介したいと思います。
「みつばの郵便屋さん―奇蹟がめぐる町」(小野寺史宜)は、みつば町で郵便を配達する青年が、町のいろんな人たちと心を交流させる物語で、「平凡だと思っていた人生も見直してみれば、心あたたまるストーリー」が読者へのメッセージだそうです。
▽「しゃべれども しゃべれども」
どうにもパッとしない二つ目の落語家「今昔亭三つ葉」が、ひょんなことから話し方教室を開くことになって、大阪から転校してきた小学生、話下手の野球解説者、無礼な美女の3人相手に悪戦苦闘しますが、やがてそれぞれに大切なものに気がつくといったストーリーで、2007年の作品です。
(平山秀幸監督. 国分太一. 香里奈. 伊東四朗)
■まとめ
三つ葉にも「意地っ張り」という花言葉があります。
食用で花は邪魔なだけという扱いに憤慨して「意地でも咲いてやる」といったところでしょうか。
三つ葉は6月の誕生花でもありますが、三つ葉に限らず、花言葉や誕生花の根拠ってさっぱりわかりませんよね。
3月28日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!