「12月20日 ブリの日」
■はじめに
ブリの漁獲高No1は島根県ですが、最近は北海道の漁獲量、養殖量が増えています。
これは海水温が上昇しているためで、地球温暖化の影響がブリにも及んでいますね。
目 次
ブリの日とは
12月20日は「ブリの日」ですね。
ブリは漢字で書くと「鰤」で、ツクリが師走の「師」、天然ブリの旬である12月にピッタリ!
と言うより、12月が旬だから「師」を使ったようで、順序が逆でした。
で、なぜ20日かというのは、ちょっと難しい。
いわく、「2→ブ、0→輪→リ」なんだそうですが、相当苦しい語呂合わせ。
■ブリの日の意味と由来
ブリは青物と呼ばれ、日本沿岸を回遊しているので、沖釣りにはもってこいの季節回遊魚です。
稚魚は南日本沿岸で孵化して北上、2歳まで沿岸の浅瀬で生息した後、3歳になると南下し、いよいよ日本沿岸の大回遊の始まりとなります。
だいたいのルートは、春から夏にかけて北上して北海道付近、秋になったら南下するという具合に、一定の海水温を追って回遊しているようです。
ブリは成長によって呼び名が変わる「出世魚」としても有名で、
▼稚魚 ▼35cm以下 ▼35~60cm ▼60~80cm ▼80cm超
を目安に名義変更しているようですが、地方によってそれぞれ違うネーミングという面倒な魚です。
関東では稚魚を「モジャコ」、35以下を「ワカシ」、次いで「イナダ」、「ワラサ」と続き、立派に80を超えれば晴れて「ブリ」の称号となります。
一方、関西では稚魚の「モジャコ」は同じですが、「ワカナ」「ツバス」(またはヤズ)「ハマチ」そして「ブリ」と相成りますね。
その他、東北や北陸、山陰、四国、九州などでも微妙に呼び名が違っています。
■ブリの日のイベント
12月20日に「ブリ」にスポットを当てたイベントはないようです。
12月から2月にかけて、「寒ブリ」押しのフェアはあちこちで見られますが…。
ブリの日の雑学
▽養殖ブリ28万匹余る
2020年11月、オンラインショップ「高知かわうそ市場」のツイッター投稿が大きな話題になりました。
それによると、コロナの影響で高知県の養殖ブリが28万匹も余ってしまい、1年半かけて育てた一級品のブリが行き場をなくしたとのこと。
これ以上育ってしまえばひどく味落ちし、生け簀も満杯で、養殖ブリは海に放流すると生態系を破壊する恐れがあると言います。
冷凍保存できないものかと思いますが、普段は料亭でしか食べられないという高級品が4割引きの大サービス販売、12月いっぱいは農水省の補助金制度で送料が無料になるそうです。
しかし、1匹まるまる届いても、今時、魚をさばける人がどれほどいるんでしょうか。
▽なぜ「ブリ」という名前がついたのか
「ブリ」の語源はあれこれたくさんありますね。
まずは単純なほうから、食べるとブリブリするから「ブリ」という説、昔は火にあぶって食べたので「ブリ」、脂の多い魚なので「アブラ」が「ブラ」→「ブリ」という語尾変化説。
ちょっと格調高いのもあって、中国ではブリは年を経たという意味で「老魚」と呼ばれていて、日本では「経魚」と言っていました。
「経魚」は「フリウヲ」と発音し、それが「フリ」と略され、「ブリ」へ変化したという説です。
この説は「ブリ」の漢字「鰤」にも関係するもので、老魚の「老」は大きな魚も意味し、転じて魚を獲る師匠になり「魚ヘンに師」となったというものです。
こっちのほうが語源に風格があるなあ。
日付の由来は「師走」よりこっちを採用すればよかった。
■最後に
筆者は釣りをやらないので、ブリを見るのはスーパーに並んだパックの切り身でしかありません。
そのパックをどうやって選べばいいかと言うと、切り身が白く透き通っていて、透明感がなくてはいけないそうです。
鮮度のバロメーターは血合いで、新鮮なものは血合いが赤く、反対に黒ずんでいれば鮮度は落ちています。
パックの底に血がたまっている場合は鮮度が落ちているので、そこにも目を向けるようにしましょう。
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