4月の花見といえば桜ですが、その花言葉をご存知でしょうか?
桜は種類が多いので花言葉もいくつか存在します。
目 次
桜の花言葉
桜全般の花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」です。
桜は日本の国花で、日本国そして日本人の品格を表すシンボルです。
そこから「精神美」というになったとされています。
「優美な女性」「純潔」の花言葉は桜の花の美しさからイメージされたものだとされています。
色別の花言葉
桜は薄ピンク色のものが多いのですが、ピンクも濃いピンクから淡いピンクとさまざまあります。
白色の桜「あなたに微笑む」
儚げで美しく上品な様は、微笑んでいるようです。
他にもピンクや淡い紅紫色といった色の桜がありますが、それらには特に決まった花言葉は付けられていないようです。
西洋での花言葉
西洋では「a good education(優れた教育)」「spiritual beauty(精神の美)」という花言葉があります。
日本、西洋ともに桜の美しく素敵な様やはかなさが連想される花言葉です。
これは桜が満開になった時の美しく見とれるような姿や、散りゆく姿のはかなさを感じさせるためだと言われています。
西洋の花言葉の由来は、ジョージ・ワシントンの子供の頃の話があります。
ワシントンが子供の時に父が大切にしていた桜の木を誤って切ったのですが、それを正直に告白したところ、逆に褒められたというお話です。
実は怖い(せつない)花言葉
フランスでは、桜の花言葉に「私を忘れないで」という意味があります。
桜が散るさまと別れの場面をかけて、切なく悲しいというイメージがついたのでしょう。
「私を忘れないで」という言葉の重みが少し怖さを感じますね。
桜が誕生花となる日にち
4月1日、4月2日、4月9日、4月21日
桜とは
桜の特徴
桜は別れと出会いの春の時期に咲く日本代表と的な花です。
花びらも一重や八重があり、薄桃色だけでなく濃い桃色や白色などもあります。
日本の国花として親しまれており「日本人らしい花」とも言われています。
桜の名前の由来
桜の名前の由来については諸説ありますが、7つ の代表的な説があります。
説1
「咲く」に接尾語の「ら」がついて「さくら」という名詞となったとされています。
説2
山の神様が春になると桜にやどり、里に下りてきて田植えが終わるまで滞在したと伝えられていました。
山の神様が里に下りることを「さおり」、神様が山に帰ることを「さのぼり」といいます。
「さ」は「サ神」、「くら」は神のやすまれる御座(みくら)で、ふたつの言葉を合わせて「さくら」になったという説があります。
説3
古事記や日本書紀にも登場する桜の霊とされる木花開耶姫(このはなさくやひめ)を由来とする説です。
木花開耶姫が霞に乗って、富士山の上空から桜の種をまいたとされています。
説4
咲麗(さきうら)を省略したという説です。
花が華麗に咲く様を表した「咲麗」の さきうら→さくら となったものです。
説5
割他にもけひらく)を省略したという説です。
桜の樹皮が横や縦に裂ける様子を表した「割開」さけひらく→さくら となったものです。
説6
サキクモルの意味が転化した説です。
桜が咲く時期を「花曇り」といい、雲りがちな日が多い季節です。
その天候をサキクモルと表現し、それが サキクモル→サクラ と変化していったというものです。
説7
穀霊である「サ」と神座をさす「クラ」から、穀霊が鎮座する場所としての「サクラ」に由来するという説です。
農作物の神様である穀霊が桜にやどっているとされ、桜の開花の様子で田植えや収穫の時期を決めていました。
神聖な穀霊が宿る樹木なのでその神様に由来する名前がつけられたというものです。
桜の種類
桜の種類は、山桜で約15種類、品種改良された桜で300種類以上あるとされています。
日本の代表的な桜は染井吉野(ソメイヨシノ)で、花見の際によく見られる種類です。
河津桜は濃い紅色の花を咲かせる一重の桜で2、月の終わり頃から徐々に開花します。
他にも小さい花が特徴な深山桜や大輪の花を咲かせる大島桜などがあります。
桜の品種
桜は品種改良されたもので300種類以上もの品種があり、同じ桜でも全く違う美しさがあります。
「染井吉野(ソメイヨシノ)」
日本で最も有名で日本固有の桜とされており、開花時期は3〜4月の落葉高木です。
江戸末期~明治初期頃から栽培されており、オオシマザクラとエドヒガンを交配させて品種改良されたといわれています。
5枚の花弁で咲き始めは淡い赤色、満開になると白色に近い色となります。
日本で栽培されているソメイヨシノは挿し木や接ぎ木などで繁殖されたため、一斉に開花するという特徴があります。
ソメイヨシノの開花を「桜前線」の基準にしています。
「江戸彼岸桜(エドヒガンザクラ)」
開花時期は3月下旬(他よりも10日ほど早い)で、落葉高木になります。
本州・四国・九州の山地でよく見られる種類で、樹高は15~25m、楕円形の葉が特徴です。
花弁は5枚で一重、色は薄紅色から白に変わります。
丈夫で花がたくさん咲くため、多くの品種の母種として使われ、ソメイヨシノの片親としても有名です。
「豆桜(マメザクラ)」
落葉小高木で開花時期は3月下旬〜5月上旬になります。
1,500m以下の低山地から丘陵帯に咲き、富士山の近くに自生していることから別名「フジザクラ」とも呼ばれます。
花弁は5枚で花径も小さく1~2cmほどで、下向きに咲きます。
「山桜(ヤマザクラ)」
古くから詩や歌に詠まれてきた日本で最も代表的な種類です。
関東・中部から南の地域の山地によく見られます。
花と同時に葉が出るのが特徴で、葉色は赤紫色や褐色など色も変化します。
「大山桜(オオヤマザクラ)」
ヤマザクラより花や葉が大く、開花時期4月中旬〜5月上旬の落葉高木です。
北海道の山地によく見られる寒さに強い品種で、「蝦夷山桜(エゾヤマザクラ)」とも呼ばれています。
花は直径3~5cmと大きく、濃いピンク色の花を咲かせます。
「寒緋桜(カンヒザクラ)」
沖縄でよく見られる種類で、桜開花時期は1月下旬〜3月中旬の落葉高木です。
「緋」がつくように赤紫色のものが一般的ですが、白色や色の淡いものなどもたまのあります。
花は釣り鐘のように垂れ下がっていって花びらがついた状態で落ちます。
耐暑性がありますが、寒さに弱いため寒冷地では育ちません。
「ヒカンザクラ」や「ガンジツザクラ」「サツマヒザクラ」と呼ばれることもあります。
「大島桜(オオシマザクラ)」
開花時期は3月下旬〜4月上旬の落葉高木です。
伊豆七島や伊豆半島でよく見られる桜で、桜餅を包む塩漬けの葉はこの葉が使われています。
花弁は5枚で白色のものが多く、葉の成長とともに花をつけ、丈夫で成長が早いという特徴があります。
「河津桜(カワヅザクラ)」
開花時期が3月上旬〜中旬の落葉高木です
静岡県河津町に移植されたことから「カワヅザクラ」と名付けられ、桜の季節になると毎年多くの観光客が訪れます。
日本人なら桜になんとなく特別な感情を持ってしまいますよね。
古くから愛されてきた歴史ある花なので、見ていると穏やかになります。
春にはお花見で賑わうため場所取りはしっかりして、日本の愛する花「桜」を楽しんでみませんか?