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レコードの日とはいつ?意味や由来、イベント、レコードとCDの違いは

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▪はじめに

レコードとは、樹脂などでできた円盤に音楽や話し声などを記録したものです。

今回は、CDなどのデジタル化されたものが主流となっている現在でも、一定の人気を保っている音楽媒体の1つであるレコードに関する記念日や雑学などについて紹介していきましょう。

 

レコードの日とは

レコードの日は、毎年11月3日にあります。

この記念日は、「レコードは文化財」であるという考えのもと、1957年(昭和32年)に日本レコード協会(RIAJ)が制定したものです。

 

▪意味

レコードの日には、CDやレコードの普及を促進し、著作権意識の啓蒙活動を行うという目的があります。

 

▪由来

レコードの日は、「レコードは文化財」という考えから「文化の日」と同じ11月3日に制定されました。

 

▪イベント

レコードの日の記念日に因んで、2015年(平成27年)より毎年レコードの日である11月3日には、「レコードの日」というイベントが行われています。

このイベントは、アジア圏で唯一といわれるレコードプレス工場を擁する東洋化成がアナログレコードの魅力を多くの人に知ってもらう為に始めたものです。

 

「レコードの日」には、参加アナログレコードを11月3日の午前0時から店頭やオンラインショップなどで一斉販売されるというもので、年々リリースされるタイトルが増えている人気のイベントです。

 

例えば、オフィシャルアンバサダーに竹内まりあ氏を迎え、レコードの日である11月3月と11月27日の2日間にかけて行われました。

リリースされるのは、竹内まりあ氏のオリジナルアルバムをはじめとする新旧アーティストのアルバムや映画のサントラなど全142作がリリースされます。

 

アナログレコード好きの方は公式ホームページをチェックしてみてください。

レコードの日HP 

 

レコードの雑学

<レコードとCDの違いとは?>

レコードは、1857年にフランスのレオン・スコットが発明した音声を紙の上に記録する「フォノトグラフ」を1877年にエジソンが再生可能なレコードとして改良したことにより、世界中に広まった音の記録盤です。

また、CDはフィリップス社とソニーが共同開発し、1982年から本格的に販売されるようになった光ディスクです。

発売以降、音楽の媒体として主流となったCDですが、レコードとCDに違いとはどのようなものなのでしょうか?

 

この2つの大きな違いは、アナログかデジタルかという部分です。

レコードはアナログに記録されるもので、音源をそのまま取り込みます。

一方CDは音をデジタル化して記録するので、ノイズや音の歪み、人間には聞こえない周波数の音などをカットして取り込みます。(人間が聞こえる周波数は20~20,000Hzまでとされています)

ですから、CDの方が綺麗ですっきりとした音で聞こえるといえるでしょう。

しかし、音の歪みや人間には聞こえない周波数の音が入っているからこそ、音がまろやかになり温かみのある音楽に聞こえるとして、レコードの方が良い音だと言えるといった説もあります。

私も子供のころはCDが無い時代でしたので、家や学校などでレコードを聞いていましたが、たしかにレコードの方が丸みを帯びた音だったように感じます。

でも、ホコリがレコード盤についてブツブツと音が切れたり針が飛んだりして聞きづらい面もあったので、CDが出た時には音の綺麗さに驚いたのも覚えています。

 

最近ではレコード人気が高まりつつあるとされ、CDとレコードの両方が聞けるプレーヤーも発売されていますので、興味のある方は聞き比べをしてみてはいかがでしょうか。

 

 

<世界で1枚しかないレコードとは?>

世界には、とても希少なレコードがいくつか存在します。

ビートルズのメンバー、リンゴ・スターが所有していた通し番号№.0000001の「White Album」やセックス・ピストルズがリリース直前にバンド契約が破棄になって絶版となったA&M record版「God Save The Queen」などは、希少で高価なアナログレコードとして有名です。

 

しかし、これらのレコードより貴重なこの世にたった1枚しかなく、決して市場に現れないレコードが存在するのです!

そのレコードとは、「A列車で行こう」や「キャラバン」などを作曲したアメリカのジャズ・ミュージシャン、デューク・エリントンがイギリスの女王エリザベス2世のためだけに作曲した「女王組曲」というLPです。

「女王組曲」は、1958年の10月にデューク・エリントンがイギリスで開催された芸術祭に招待され女王エリザベス2世と謁見し対談した際、デューク・エリントンが感激しアメリカに帰国後女王のためだけに作って贈った曲です。

女王とデューク・エリントンがどのような内容の会話をしたのかは分かりませんが、対談時間はかなり長く、女王も感激していたといわれています。

このレコードはデューク・エリントンが自費で、ただ1枚だけプレスし女王に贈ったもので、現在は英国王室に保管されているそうです。

 

デューク・エリントンは、生前この曲を一般向けに発売することを頑なに拒否していたそうですが、彼が亡くなって3年後の1977年に「女王組曲」と未発表だった「グラーテラス組曲」「ユウェイス組曲」を収めたアルバムが販売されているので、どのような曲を女王に贈ったのか私たちでも聞くことができます。

しかし、オリジナルのレコードは決して市場に出ることはなく、世界で1枚だけの貴重なレコードなのです。

 

 

▪まとめ

最近では、YouTubeやダウンロード版などで音楽を聴くことが主流になりつつありますが、昨今は家で過ごす時間が増えたことにより若い人たちにもレコードの人気が高まりつつあるといわれています。

これは、より良い音で音楽を楽しみたいという若い人たちが、レコードの持つ良質でどこか温かい音が耳に心地良いからではないでしょうか。(ジャケットがカッコいいからという理由もあるようですが)

最近ではレコードプレーヤーもコンパクトで比較的手ごろ価格のものも販売されているので、興味のある方はレコード音楽に触れてみてはいかがでしょうか。

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