▪はじめに
アロマテラピーとは植物から抽出される精油をから香る匂いを使った治療法のことです。
世界中で行われ、日本でも女性を中心に人気の高いアロマテラピーに関する記念日は、文化の日と同じ11月3日にあります。
目 次
アロマの日とは
アロマの日は、毎年11月3日にあります。
アロマの日は、アロマテラピーの自然がもたらす香りの効用を認識し、感謝しつつ、日本文化の1つとして定着させるため、公益社団法人日本アロマ環境協会によって制定された記念日です。
また日本アロマセラピー協会は、アロマの日である11月3日からの1週間を「アロマウィーク」と制定しており、この期間中には全国のアロマテラピー関連ショップやスクール、サロンなどで様々なイベントが行われています。
▪意味
アロマの日には、アロマテラピーの正しい知識の普及とアロマテラピーの素晴らしさをより多くの人たちに知ってもらうという目的があります。
▪由来
アロマの日は、アロマテラピーを日本の文化の1つとして定着させたいという思いから「文化の日」である11月3日に制定されました。
▪イベント
日本のアロマオイルを精製している福島県南会津市では、2015年から毎年9月に「南会津アロマまつり」を開催しています。
アロマまつりでは、アロマに関する講演会や香りの蒸留体験、アロマに関する数多くのワークショップ(アロマジェル作成、アロマオイル作成、ネイルオイル作成など)、アロマ足浴などの体験型イベントや、アロマに関連した食べ物や飲み物の販売、香りの商品の販売などを行っています。
また、アロマの原料となる木材を使った木工体験やクップという木を使ったスポーツなど大人も子供も楽しめるイベントも行われます。
また、アロマまつりの日を含む1週間を「アロマウィーク」としていて、南会津町・会津若松の約50か所のイベントに参加している店舗でのワークショップ、アロマやハーブに関連した特別メニュー(フード、ドリンク)、芳香浴などが体験できます。
毎年多くの人が訪れている人気のイベントなので、アロマに興味のある方はぜひ参加してみてください。
アロマの雑学
<アロマテラピーの歴史>
古代より人々は、様々な場面で使ってきました。
紀元前3000年ごろの古代エジプト文明では、薫香(お香)や浸剤(ハーブオイルやハーブティー)、香油、樹皮、樹脂などが、宗教的な儀式や式典、ミイラの防腐剤、薬、マッサージ、香水として使われていました。
また、古代ギリシャや古代ローマでは、精油を化粧品や薬、香辛料、ダイエット、口臭対策、二日酔い防止、避妊、寄生虫やシラミ駆除などに使っていたとされています。
古代インドでも香りは宗教的な儀式や薬、香辛料などに用いられており、これらは仏教と共に中国に伝わりました。
古代中国では植物の香りを薬(生薬)や香辛料として使っており、インドから伝わった植物の香りは、薫香や線香、体に塗るお香などとして使われるようになり、これらのお香や生薬などはその後日本にも仏教と共に伝わります。
12世紀のヨーロッパでは、当時のイスラム国家(トルコやアラブなど)に遠征に行った十字軍の騎士たちが、樹脂や香油などに関する知識を持ち帰り、ヨーロッパ全土に精油の使い方や作り方などの知識が広まっていきました。
その後ヨーロッパで精油の蒸留技術が向上し、精油は薬として使われるようになっていきます。
この精油を使った治療法は、1928年にフランスの化学者ルネ=モーリス・ガットフォセによって「アロマテラピー」と名付けられ、その後医療としての研究が進められていきました。
アロマテラピーの研究は現在も世界中で進められていて、健康の増進やリラクゼーション、美容分野、スポーツ分野、介護分野、予防医学などに活用されています。
<アロマテラピーの効果とは?>
様々な分野で活用されているアロマテラピーですが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?
主な効果としては次のようなものがあるとされています。
- フローラル系(ローズ・ゼラニウム・カモミール・ジャスミンなど)
・美肌効果
・ホルモンバランスを整える効果
・リラックス効果
- ハーブ系(ラベンダー・ローズマリー・マジョラム・レモングラスなど)
・ストレス緩和効果
・睡眠の質を上げる効果
・自律神経を整える効果
・リフレッシュ効果
・痛みを和らげる効果
- ミント系(ハッカ・ペパーミントなど)
・リフレッシュ効果
・抗菌作用・抗炎症作用
・咳や鼻詰まりなどを緩和させる効果
- 柑橘系(オレンジ・レモン・スイートベルガモット・グレープフルーツなど)
・リフレッシュ効果
・集中力を高める効果
- 樹脂系(フランキンセンス・ミルラ・ベイゾインなど)
・リラックス効果
- 樹木系(ヒノキ・ユーカリ・シダーウッド・ティートリーなど)
・リラックス効果
・鎮静効果
・抗菌作用
・免疫力を強化する効果
- オリエンタル系(サンダルウッド(白檀)・イランイラン・パチュリー・ペチパーなど)
・鎮静効果
・安眠効果
・抗菌作用・消炎作用
- スパイス系(カルダモン・コリアンダー・クローブ・シナモン・ジンジャーなど)
・消化促進効果
・リフレッシュ効果
アロマテラピーは自宅でも気軽に取り入れることができるど療法で、アロマオイルをどれか1つだけ選んで使用しても良いのですが、自分の好みの香りや症状に合わせて配合したものを使うとより効果的だとされています。
また、昼に集中力と記憶力を高める効果があるとされるローズマリーとレモンを配合した精油を使い、夜にリラックス効果の高いラベンダーとスイートオレンジを配合した精油を使うことで認知症予防効果を得られるという研究結果も出ています。
今後も研究が進めば新しい効果が発見されるかもしれませんね。
▪まとめ
アロマテラピーは人間の歴史に寄り添う形で現在まで使用され続けてきました。
日本ではアロマテラピーはリラクゼーションの1つとして気軽に行うことができ、雑貨屋さんなどでも気軽に購入できます。
しかし、体調や症状によっては使用してはいけないものもあるので、より自分に合ったものを求める際には、アロマテラピー専門店に行って専門家に相談しながら探すことをおすすめします。
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