真っ白な雪のイメージのノースポールは12月頃から咲き始めます。
冬の訪れを感じさせてくれると共に、翌年の初夏まで長く楽しませてくれる花です。
目 次
ノースポールとは
ノースポールはキク科フランスギク属の多年草です。
原産地はアフリカ、ヨーロッパの地中海沿岸などに分布しています。
草丈は15~25㎝ほどになり、花期は12月~翌年の6月頃までで、寒さには比較的強く、冬を越して初夏まで長く咲きます。
花びらは白く、花の中央は黄色で、マーガレットによく似ています。
和名では「カンシロギク(寒白菊)」とも呼ばれております。
チーズのような独特な強い香りがします。
ノースポールの名前の由来
「ノースポール(North Pole)」とは「北極」という意味があり、白い花をたくさん咲かせる様子が北極の地を連想させることからこの名前がつきました。
学名では「クリサンセマム」といい、これはギリシャ語で「黄金の花」という意味があります。
大地一面を覆ったノースポールが白く輝く様子からきているのでしょうか。
英語では「Snow daisy(雪のデイジー)」や「Mini marguerite(小型のマーガレット)」など他の植物に例えられた名前がついています。
ノースポールが誕生花となる日にち
1月9日、11月25日
ノースポールの花言葉
ノースポールの花言葉は「誠実」「清潔」「高潔」「冬の足音」「輪廻転生」です。
「誠実」「清潔」「高潔」の花言葉は清楚な白い花が寒い冬を乗り越えて長く咲くことからきています。
「冬の足音」の花言葉はノースポールが冬が始まる12月頃から咲き始めることと、白い花が雪を連想させることからつきました。
「輪廻転生(りんねてんしょう)」の花言葉ですが「輪廻転生(りんねてんしょう)」とは命あるものの魂は何度も生まれ変わることをいいます。
ノースポールがこぼれ種でもよく育つことや厳しい冬を乗り越え、翌年まで咲き続ける生命力の強さからこの花言葉がついたようです。
ノースポールの色別の花言葉
ノースポールの色別の花言葉は特に無いようです。
ノースポールの怖い花言葉
ノースポールの怖い花言葉は特に無いようです。
ノースポールとマーガレットの見分け方とは
ノースポールと同じキク科のマーガレットはとてもよく似ていますが、見分け方のポイントがあります。
【開花時期】
ノースポールは冬から翌年の初夏まで長く咲きますが、マーガレットは暑さに弱いため、夏は休眠し、春と秋に咲きます。
【花びら】
ノースポールはこじんまりとして丸みがあり、マーガレットの方が細長い印象です。
花径もマーガレットの方が若干大きめです。
【草丈】
ノースポールは高いものでも30㎝位までですが、マーガレットは30㎝~1mほどにまで成長します。
この他にもマーガレットは白以外にピンクなどの色がありますが、ノースポールは白の一色しかないなどの違いがあります。
どちらも独特な強い香りを発するので、見た目の可憐な印象からすると意外ですね。
そして、マーガレット以外にも同じキク科でノースポールに似た花がいくつかあります。
【カモミール】
キク科シカギク属で5~9月頃に白い花びらに中央が黄色の花を咲かせ、ハーブとしても有名です。
中央の黄色い部分は盛り上がって丸みを帯びているのが特徴です。
芳香性ですが、ノースポールの強い香りと違って、りんごのような良い香りがします。
葉は細い線状になっています。
【デイジー】
英語名でノースポールのことを「雪のデイジー」と例えられているほど、こちらもよく似ています。
デイジーはキク科ヒナギク科で、白い花びらの中央は黄色く、少し盛り上がっています。
開花時期は12月~翌年の5月頃までで、ノースポールのように長く咲きます。
品種も多く、カラーバリエーションも豊富です。
和名では「ヒナギク(雛菊)」と呼ばれています。
一見、どれもよく似ていますが、このような違いを参考に観察してみれば見分けることが出来そうですね。