喪中と一言で言いますが、範囲はどこまでか考えていれば解りませんよね。
今回は喪中の範囲は誰までなのかについて書いて行きます。
目 次
喪中とは?
近親者が亡くなってある一定の期間喪に服することを、喪中と言います。
実際の会社や学校の対応は概ね、両親が亡くなった場合等は一週間~10日程忌引き休暇が認められているので、この期間を使い、葬式、告別式、遺品整理などの細かい出来事を処理する期間に当てるのが、一般的です。
また、この期間には年賀状などは送付してはいけないことになっています。
この理由は喪中期間はお祝い事を行ってはならない事になっているためです。
そのため結婚式やその他の祝い事への出席を控えるように心がけましょう。
しかし、一般的に亡くなってから49日間経過していれば、祝い事への出席はしても良いのではないかという話もあり、住んでいる地域の風習や親戚などの考え方によりこの辺の回答は異なりますので、事前に相談するなどして出欠席を決めた方が良さそうです。
また、寺への初詣やお中元お歳暮などについても49日を経過していれば行っても構わないようです。
しかし、寺や神社については死に対する解釈が違う宗派や神が居るので、参拝するときはその辺にも気を配るようにしましょう。
旅行等についてもその家や地域風習により違いますので、周りの状況やその家の考え方に基づいて行動して下さい。
概ねあまり派手なことはしない方が良いという考え方が体制を占めていると言うところではあります。
喪中の範囲はどこまでなの?
範囲の考え方としてはあくまでも自分を基準としての考え方とします。
そう考えると、血族・姻族の3親等までというのが一般的で、それ以上は喪中としての考え方からは除外されるようです。
0親等
配偶者(妻や夫)
1親等
父母、配偶者の父母 子どもとその配偶者
2親等
孫とその配偶者
自分の 兄弟とその配偶者. 姉妹とその配偶者. 祖父母.
配偶者の 兄弟とその配偶者. 姉妹とその配偶者. 祖父母.
3親等
曾孫(ひまご)とその配偶者
自分の 曾祖父母. 叔父叔母とその配偶者. 甥. 姪
配偶者の 曾祖父母. 叔父叔母とその配偶者. 甥. 姪
また、明治時代に法律が制定され、昭和22年に廃止されましたが、喪中期間というのが続柄により、設定されていた時代もありました。
もし現代に同じような生活をしていたのなら、社会生活が麻痺してしまうので現代にはとても当てはまりません。
そのため現代では、会社や学校が決める範囲で葬式やその他細かい物を済ませるのが一般的です。
喪中の期間とは
喪中の期間は、亡くなった方との関係によって異なります。
現在はそこまで厳粛なものではありませんので、参考にしてください。
続柄 | 忌日数 | 喪中日数 |
---|---|---|
父母 | 50日 | 13カ月 |
養父母 | 30日 | 150日 |
夫 | 30日 | 13カ月 |
妻 | 20日 | 90日 |
嫡子 | 20日 | 90日 |
その他の子 | 10日 | 90日 |
養子 | 10日 | 30日 |
兄弟姉妹 | 20日 | 90日 |
祖父母(父方) | 30日 | 150日 |
祖父母(母方) | 30日 | 90日 |
おじ・おば | 20日 | 90日 |
曾祖父母 | 20日 | 90日 |
まとめ
肉親の死は突然にやってくる物で、色々と準備しようとしても中々出来る物ではありません。
しかし、普段からこの辺の知識を頭に入れておいた方が良さそうです。
知っておけば、ばたつくことが少なく済みますし、最近では人生の終わり方を考える終活やエンディングノートというのも存在しますから、死後どの様にして欲しいか等、亡くなった後のことは知らないというのではなく、その後のこともしっかりと故人がなくなる前に決める活動も徐々にではありますが、根付いてきました。
また、喪中という考え方も時代の移り変わりにより色々と考え方も変化していくのかもしれません。
喪中の期間にしても、明治時代に法律もありましたが撤廃されたという経緯もあります。
現在行っている行事や常識も時代が変わると、違ってしまう可能性も残念ながらあります。
そのためその時代時代に合わせ、今まで行ってきた手続きも簡素化される可能性がありますね。
喪中についての考え方も、三親等までといわれていますがこれも宗教、考え方により伝えられることが違いますので、色々と考え方が別れるところですが、今回は三親等まで載せてみましたので参考にして頂けたら良いのでは無いかと思いますね。
三親等を超えても付き合いが濃ければ、喪中の範囲に入れても良いという考え方があり、これも地域や風習付き合いの濃さにより変わるようです。
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