「1月24日 ゴールドラッシュデー」
■はじめに
「一獲千金」という言葉を聞くと、なぜか心ときめき、そわそわしてしまいます。
しかし、その言葉が現実につながることはほとんどなくて、夢というより妄想に近いのだろうと思いますね。
金の発見によって多くの人々が群がり、夢破れた悲喜劇がゴールドラッシュです。
目 次
■ゴールドラッシュデーとは
1848年1月24日、米カリフォルニアの農場の使用人ジェームズ・マーシャルが、サクラメント東方のアメリカン川の川底で砂金を発見しました。
当初は秘密にしていましたが、やがてウワサは全米に広がって、金鉱脈目当ての山師が殺到することになりました。
以来、この日はゴールドラッシュデーと呼ばれています。
■ゴールドラッシュデーの意味と由来
カリフォルニアは1846~1848年のメキシコ戦争の結果、アメリカが獲得した領土で、当時はネイティブアメリカン(インディアン)のほかは1万4千人しか住んでいない辺境の地でしたが、金の発見によってカリフォルニアの人口はわずか4年で20万人へと急増し、カリフォルニアは合衆国31番目の州となりました。
ゴールドラッシュはヨーロッパから農民、商人、牧師など多くの人をこのアメリカに引き寄せたため、大陸横断鉄道の必要性が声高に叫ばれ、西部開拓を加速させました。
ところで、このカリフォルニアの州昇格の際に起きた南部と北部の対立が、南北戦争の遠因となります。
金発見当初の採掘は簡単で、1日で10年分の収入を得た人も現れ「リッチ・ストライク」と呼ばれましたが、そんな幸運な人はほとんどいなかったそうです。
そして地表部分にある金はすぐに掘り尽くされて、ゴールドラッシュはわずか2、3年で終焉を告げることになります。
■ゴールドラッシュデーのイベント
そもそもこの日は日本とは何の関係もないので、そんなイベントはないと思い、カリフォルニアならどうだと調べてみても、な~んにもヒットしません。
何でもかんでも記念日にしたがる日本人とは、文化、国民性が違うんでしょうか。
■ゴールドラッシュデーの雑学
▽’49ersの成功者
金発見の翌年、1849年に一獲千金を求めてカリフォルニアに集まった人たちは「フォーティーナイナーズ」(’49ers)と呼ばれました。
ほとんどの人が夢破れる中で、数少ない成功者は採掘者を相手に商売をした人たちでした。
最初に大もうけしたのは砂金取りに必要な道具を売った人で、その次はテント用のキャンパス地で丈夫なズボンを作ったリーバイ・ストラウスでした。この人はあのリーバイスの創始者です。
▽フロンティアスピリット
‘49ersの持つフロンティアスピリットが加速させた白人の西部開拓・進出は、インディアンとの深刻な対立を招いて、双方に多くの犠牲者が出ました。
また戦闘の激化は、西部への物資輸送を担う駅馬車襲撃となって、これに対抗するために登場したのが、いわゆるガンマンという用心棒です。
やがて騎兵隊も投入されて劣勢となったインディアンは以前にも増して追いつめられることになります。
▽カリフォルニアは断念、豪で執念実る
カリフォルニアでの金発見に遅れること3年、1851年にオーストラリアの南東部のバサーストの近くで金が発見されました。
バサーストはシドニーのちょっと北にあります。
発見者はイギリス生まれのエドワード・ハーグレイブスで、全財産を売り払ってカリフォルニアへ渡ったものの、金採掘はならず失意のうちにオーストラリアへ戻りました。
が、彼の執念が、カリフォルニアの金鉱に似た地形を発見させたのか、見事にマックワイアー渓谷で金を見つけリベンジを果たし、金脈の発見者として公認されて、その後、ヴィクトリア女王に拝謁する栄誉を手にしました。
■まとめ
ゴールドラッシュは歴史のひとコマではなく、目標が金からカネに変わって、現代社会に引き継がれています。
年末ジャンボの宝くじ売り場の大行列を見ると、ゴールドラッシュを思い浮かべてしまいますが、でも、人生をかけるわけじゃないし、このくらいのお楽しみは良しとしましょう。
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