■はじめに
6月3日に、雲仙普賢岳祈りの日という日があるのをご存知でしょうか。
雲仙普賢岳は長崎県にある大きな火山のこと。
1991年にここで大きな災害が発生しました。
日本は災害が多い国ですが、普段はあまりそのことが気にならないという方も。
災害が多いからこそ慣れてしまっている方もいます。
普段の生活とは全く違うからこそ現実味がないというのも理由の一つですね。
しかし、日頃から災害に関して注意をしたり、備えておかなければならないことはたくさんあります。
その教訓の一つととなるのが、雲仙普賢岳の火砕流です。
目 次
■雲仙普賢岳祈りの日とは
雲仙普賢岳祈りの日は、1998年に長崎県島原市によって制定されました。
島原市は島原半島の中でも中心となっている市です。
観光地としても人気が高く、今も残る武家屋敷や旧城下町の風情ある町並みが人気です。
島原城も人気で、城や歴史を愛する観光客の方で賑わっています。
島原港にはフェリーがあり、熊本フェリーや九商フェリーを利用することができます。
熊本港ともつながっていますよ。
■意味
雲仙普賢岳には、大きな災害を忘れないようにしようという意味があります。
どんなに大きな災害でも、年月が経てば段々と記憶は薄れていってしまいます。
その時の恐怖は心に残っていても、生活に復帰することができますよね。
普段の生活に戻れるというのはとても喜ばしいことなのですが、やはり災害を忘れてはいけません。
辛い災害を忘れないために、災害を知らない若い世代にも受け継いでいけるように。
祈りの日にはそういった意味があります。
そして、雲仙普賢岳の火砕流によって亡くなってしまった犠牲者の方々の追悼をする日です。
■由来
雲仙普賢岳祈りの日の由来となった火砕流は1991年に起こりました。
行方不明者は3名、死者40名という大きな災害です。
この時避難勧告が行われていた地区では、消防団員や警察官が残っていました。
他にも取材のため行われた取材関係者などもいて、彼らが火砕流に巻き込まれてしまったのです。
このショッキングな映像は、当時日本国民に大きな影響を与えました。
■イベント
雲仙普賢岳祈りの日には、犠牲者を追悼し、災害の認知度を上げるための催しが開かれています。
代表的なものが「いのちの灯」です。
地元の学生さんによる太鼓や吹奏楽の演奏が行われ、キャンドルの点灯式をします。
犠牲者の追悼をし、大きな災害を風化させることのないように。
そんな祈りをこめてキャンドルに点灯します。
■火山の雑学
雲仙普賢岳祈りの日にちなんだ雑学をご紹介します。
□クラフト夫妻の功績
雲仙普賢岳の火砕流では、世界的に有名なご夫婦が亡くなられています。
それがクラフト夫妻です。
お二人は有名な火山学者で、さまざまな写真や映像を残していました。
雲仙普賢岳では高台で撮影をしていたそうですが、予想外だった火砕流に襲われることに。
同行していた方々と共にそこで亡くなりました。
NHKとフランスの共同制作によって、ドキュメンタリードラマにもなっています。
□1792年の超大規模噴火
1792年にも雲仙普賢岳は噴火をしています。
前年から地震が起こり、山頂にある地獄跡火口から噴火しました。
噴火から山体崩壊がおこり、津波災害へと。
長く時間をかけて続いたこの災害では、なんと犠牲者が1万5000人を超えることに。
このことを島原大変肥後迷惑と呼びます。
1791年の11月に地震が起こり、5月に山体崩壊。
それまでに噴煙や溶岩の流出などが続きました。
■まとめ
とても悲しい雲仙普賢岳の災害。
しかし、私達には次の世代にこのことを伝えていく義務があります。
今の時代はSNSがあります。
SNSで発信したり、広げたりすることもできますね。
災害の恐ろしさ、備えておきたい心構えなど伝えたいこと、知りたいことはたくさんあります。
6月3日はそんな災害の認知に触れてみてはいかがでしょうか。
6月3日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!