■はじめに
まだ春の余韻が抜けきれない4月から、5月に入るといよいよ本格的なお出掛けシーズンになります。
ゴールデンウィークに合わせて温泉旅行を計画している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな4月の下旬には日本の文化の一つとも言える、よい風呂の日があります。
目 次
よい風呂の日とは
よい風呂の日は毎年4月26日にあります。
よい風呂の日が正式に日本記念日協会に制定されたのは、2014年のこと。
2012年に公開した映画「テルマエ・ロマエ」の続編「テルマエ・ロマエⅡ」を手がけたテルマエ・ロマエⅡ製作委員会によって制定されました。
テルマエ・ロマエは、古代ローマの浴場設計技師が現代の日本にタイムスリップするSF(すごい風呂の意味)映画で、風呂関連の映画史上、最高傑作と称されています。
■意味
よい風呂の日は、親子でお風呂に入り対話を深めたり、家族同士のふれあいを促してもらいたいという意味合いがあります。
この日には、温泉施設や銭湯などでキャンペーンを行っているところもあります。
■由来
4月26日は語呂合わせから、「よい(4)」「風(2)呂(6)」と読むことができます。
また、映画テルマエ・ロマエⅡの公開が2014年のこの日であることから、よい風呂の日は4月26日に制定されました。
■イベント
アサヒビール株式会社は、2018年3月末より全国各地の銭湯にて順次、「アサヒ ドライゼロ」を無料サンプリングすると共に、テルマエ・ロマエとタイアップするキャンペーンを行いました。
サンプリングは合計約9万本が配布され、タイアップでは風呂上がりの飲用シーンを人気コミックのテルマエ・ロマエのポスターによってPRされました。
また、東京都墨田区にある「大黒湯」(昭和24年創業)では、オリジナルの壁画が作成され、よい風呂の日である4月26日~5月7日にかけて「ドライゼロの湯」として展開されました。
ちなみに、銭湯絵師は日本に3人しかおらず、唯一の女性銭湯絵師である田中みずきさんが壁画を製作されたとのことです。
他にも、4月26日を含めた毎月26日を風呂の日として、全国の銭湯や温泉施設などでサービスやキャンペーンを行っているところも多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
風呂の雑学
よい風呂の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□風呂の効果
風呂には様々な効果がありますが、大きく分けて「温熱、水圧、浮力」の3つの作用によるものと言われています。
温熱作用は体が温まることで血流が良くなり、心身ともに疲労回復の効果があります。
水圧作用は横隔膜を押し上げたり、血液やリンパ液を押し戻すため、心肺機能を高める効果があります。
浮力作用は身体が軽くなることで、普段負荷のかかっている筋肉などを緩めるリラックス効果が期待できます。
筋肉の疲れを取りたい時には熱めのお湯、熟睡したい時にはぬるめのお湯にゆっくり入るなど、状況に合わせて入浴方法を工夫してみてくださいね。
□世界から見た日本のお風呂
日本では、寝る前にお風呂に入ったり湯船にゆっくり浸かる習慣がありますが、海外ではシャワーで済ませたり起床後に入ることが多いのだそうです。
江戸時代から銭湯の文化が始まった日本は、体を洗うだけではなく疲労回復やリラックスするためにお風呂に入りますよね。
それに対し、海外のお風呂はあくまで清潔にすることが目的とのこと。
日本の銭湯や温泉を始めて経験する外国人観光客は、家族や他人と一緒に入ることに抵抗があったり、逆にお風呂の概念が変わり観光の楽しみの一つにしているという声が上がっています。
筆者も海外に行ったときはユニットバスタイプのお風呂しかなく、バスタブも低くてお湯をはっても半身浴にしかならなかった経験があります(笑)
■まとめ
よい風呂の日についてご紹介させて頂きました。
普段は時間がなくシャワーで済ませてしまうという方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、毎年4月26日よい風呂の日には、家族の時間やリラックスタイムをゆっくりお風呂で過ごしてみるのはいかがでしょうか。
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