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薩摩の日とはいつ?意味や由来。英国大使パークスが薩摩藩を訪問した日

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「6月17日  薩摩の日」

■はじめに

薩摩国、薩摩藩は鹿児島県のだいたい西半分で、大河ドラマ「篤姫」や「せごどん」でおなじみですね。

幕末には倒幕勢力の主役を務め、明治政府でも薩摩閥は権勢をふるっています。

 

薩摩の日とは

1866(慶応2)年6月17日は、英国大使パークスが薩摩藩を訪問した日で、このため同日を「薩摩の日」としています。

しかし、幕末の動乱の中、いろいろなことが目まぐるしく起きたことで、この出来事は埋没し、ほとんどの幕末年表に記載はありません。

記念日としてはかなりマイナーで、地域限定記念日ですね。

 

■薩摩の日の意味と由来

英国大使がいきなり「ハロー、エブリバディ」と薩摩を訪問するはずもなく、これには前段の説明が必要ですね。

1862(文久2)年の生麦事件はあまりに有名ですが、これを発端として薩摩藩と英国艦隊との間で「薩英戦争」が勃発します。

鹿児島湾での海戦、砲撃戦は3日間で終わり、結果的には引き分けといった形でしたが、当時世界一と言われた英国艦隊の被害は甚大で、世界中を驚かせた出来事でもありました。

9月から横浜で戦後処理の話し合いが始まり、この交渉を通して英国は薩摩藩を評価するようになり、薩摩藩は欧米の文明や軍事の優秀さを理解、両者は友好関係となっていきます。

そして2年後、パークスが薩摩藩を訪問することになるのです。

 

■薩摩の日のイベント

こういった幕末の出来事をいちいち記念日にしていたら、記念日だらけになってしまいます。

それにご当地の薩摩、鹿児島県でも記念イベントは耳にしませんね。

その代わり、そもそものパークス訪問の様子を少し紹介します。

 

「せごどん」でもそのシーンはありましたが、接待は仙嚴園という薩摩の迎賓館で行われ、島津久光、藩主の茂久、重臣らが、パークスはじめ英側商人を歓待し、総勢23人の宴席だったと言います。

家老の小松帯刀は、このときに握手が世界共通の挨拶だと知ったそうです。

ちなみに、当初は島津家の別邸として建てられた仙嚴園は、広大な庭園や御殿が修復保存されているので見学も可能です。

また、四季折々に和歌を詠む「曲水の宴」、弓の技と鎌倉言葉の問答「草鹿式」などの催しで、島津家に伝わる伝統文化を体感できます。

 

薩摩の日の雑学

▽薩摩の英国使節団

薩英戦争で西欧文明を更に知る必要があると痛感した薩摩藩は、1865(慶応元)年、19人の使節、留学生を英国に派遣しましたが、まだ鎖国中だったために、全員が偽名を使い、英国の貿易商グラバーの手配した蒸気船でひそかに旅立っています。

2か月後、ロンドンに到着した留学生たちはロンドン大学で学び、帰国後は外交や文教、産業などの分野で日本の新たな発展に貢献しました。

使節団には寺島宗則(後の外務卿)、五代友厚(同大阪商工会議所初代会頭)、留学生には村橋久成(同サッポロビール創始者)、畠山義成(同現・東大初代学長)、森有礼(同初代文部大臣)などがいました。

 

▽示現流

長く太平の世が続き、剣での出世もかなわない時世となって、武士としての素養、振る舞いへと剣術修業の形も変わりました。

ハッキリ言ってしまえば、戦国の世に比べ剣の腕前は相当レベルダウンしていたということですね。

しかし、そんな時代へ背を向けて、ひたすら剣の腕に磨きをかけていたのが、薩摩の示現流と、江戸の外れにある多摩の天然理心流でした。

天然理心流の道場はやがて京で新選組として、その名を天下に轟かせることになりますが、あくまでも斬り合いに勝つことを第一とし、蹴ったり集団で取り囲むなど、かつての武士道からは大きく逸脱する流儀でもありました。

一方の薩摩の示現流の特徴は、一の太刀に全精力を込めた一撃必殺の技で、さすがの新選組も、示現流の一の太刀の対処には悩んだそうです。

 

■まとめ

島津家は聡明な藩主を多く輩出したことでも知られており、8代重豪は藩の近代化を目指して教育の普及、天文学施設や医学院を作り、11代斉彬は外国の先端技術を導入、大砲、武器弾薬の製造、造船、紡績事業やガス灯実験などに着手しました。

こうした先見の明が、維新後に活躍する多くの人材を育てたことにもつながっていると思います。

しかし、その財源のため、密貿易にも手を染めていました。

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