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杭の日とはいつ?意味や由来、イベントは。「食い倒れ」は本来は「杭倒れ」だった?

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▪はじめに

杭とは、建物の重さを支える基礎や目印のために打ち込まれる棒状のものです。

大昔から土木工事の重要な作業であった杭うちは、命に関わる危険な作業でもありました。

今回は、そんな杭に関する記念日や雑学などについて紹介していきます。

 

杭の日とは

杭の日は、毎年9月1日にあります。

杭の日は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県・長野県・山梨県のとび・土木工事業の雇用労働条件の改善と人材育成などを主な活動方針とした東日本基礎工業協同組合が1993年(平成5年)に制定した記念日です。

 

▪意味

杭の日は、基礎工事現場での殉職者の慰霊及び、基礎工事の安全作業を推進することを目的として制定されました。

 

▪由来

杭の日が9月1日になったのは、「く(9)い(1)」という語呂合わせが由来となっています。

 

▪イベント

杭の日が制定された1993年(平成5年)から毎年9月1日に高野山東京別院にて基礎工事現場での殉職者の慰霊祭を行っていましたが、4年後の1997年(平成9年)以降は安全衛生大会を行うようになり、大会内で殉職者へ黙祷を捧げた後、高野山東京別院から招いた僧侶による慰霊祭と工事作業の安全祈願を行うようになりました。

 

2019年(令和元年)の安全衛生大会は9月3日に東武ホテルレバント東京で開催され、多くの組合員・賛助会員参加ののもと、高橋大会代表による安全宣言や優良従業員の表彰式、組合員の交流会などが行われました。

 

このイベントは関係者のみ参加可能です。

東日本基礎工業協同組合HP 

 

杭の雑学

<「食い倒れ」は本来は「杭倒れ」だった?>

昔から商業の中心として栄えている大阪は、日本全国の食材が集まるため江戸時代には「天下の台所」とも呼ばれていました。

最高の食材が揃い、それを料理する最高の包丁が作られていた大阪は、腕の立つ料理人も昔から多くいて食の街としても栄えていた大阪の人たちは、食にお金をかけることを惜しまない気質であったことから、大阪は「食べることにお金をかけて財産を無くす」という意味が込められた「食い倒れの街」とも呼ばれてきました。

しかし大阪の街は「食い倒れの街」という呼び方以前に、「杭倒れの街」と呼ばれていたのです。

 

大阪の街は全国からやってくる物資を街中に運ぶために、昔からたくさんの水路が作られていました。

それと同時に水路を渡るための橋も多く作られましたが、橋を作る費用は橋を日常的に使う町人たちが自腹で払っていたのです。

しかし、橋を作る費用は決して安くはなく、橋を支える杭を建てるだけで破産する人もいたので、大阪は「杭倒れの街」と呼ばれていたといわれています。

 

また、大阪の街は毎年のように橋の杭が倒れていたことから「杭倒れの街」と呼ばれていたという説もあります。

これは、昔の橋の杭は川の流れに押され続けると数年で倒れていたので、橋の多かった大阪は杭が頻繁に倒れていたことに由来しています。

 

このように「くいだおれ」という言葉は、橋の杭に関した「杭倒れ」であったのが、大阪が食の街として栄えていったことにより「食い倒れ」という言葉に変化していったのです。

 

<世界遺産になっている杭上住居とは?>

私たち人間は、紀元前から杭を使った住居に住んでいました。

とくに、川や湖沿いに立てられた杭上家屋は、床が水に浸からないように長い杭を何本も支えにして建てられる高床式の特徴ある住居で、世界各国で遺跡が見つかっています。

 

なかでも1854年に発見された杭上家屋は、スイス・ドイツ・フランス・イタリア・オーストリア・スロベニアの6か国に散在する111もの杭上家屋の集落で、紀元前5000年から500年にかけて作られたヨーロッパ最古の杭上家屋集落とされています。

この集落は現在湿地帯の土の中や湖畔、湖の中などにあり、これらの場所から世界最古とされる繊維や貝、金、琥珀、陶器、丸木舟、木製の歯車、当時の食物などがとても良い状態で発見されました。

これらの発見により、アルプス圏の新石器時代・青銅器時代・初期鉄器時代の農耕生活を知ることができ、失われた文化や文明がそこにあったという証にもなったのです。

 

この貴重な集落を保持し、古代の農耕生活や文化を多くの人に伝えるため、2011年に「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上家屋群」としてアルプス圏の6か国共同の世界遺産として登録されました。

 

「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上家屋群」は、登録国の6か国それぞれの遺跡を観光することができ、イタリアには当時の杭上家屋を再現した「レドロ湖杭上家屋群博物館」もあるので、機会があればぜひ足を運んでみてください。

 

▪まとめ

杭の日は、土木工事の中でもとくに危険な杭基礎工事で命を落とした方達を慰霊する大切な記念日です。

また、人間の歴史は杭とともにあると言っても過言ではないくらい長く必要不可欠なものであることも分かりました。

杭の日である9月1日には、殉職者の方達へ黙祷を捧げ、今後の安全祈願をしたいと思います。

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