▪はじめに
歴史上最も古い甘味料として、また薬としても重宝されてきたはちみつ。
現在では食べるだけでなく化粧品などにも使われたりもしています。
はちみつが入っているだけで体に良さそうでつい手に取ってしまいますよね。
今回は、世界中の人に愛され続けているはちみつの記念日や雑学についてのお話です。
目 次
はちみつの日とは
はちみつの日は、毎年8月3日にあります。
はちみつの日は、1985年(昭和60年)に日本養蜂はちみつ協会と全日本はちみつ協同組合が制定しました。
▪意味
はちみつの日は、より多くの人にはちみつの事を知って貰い普及する目的のためにあります。
▪由来
はちみつの日が8月3日なのは、「8(はち)3(みつ)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
毎年夏になると、はちみつの日に因んだ「はちみつフェスタ」というイベントが東京で開催されています。
「はちみつフェスタ」は、日本はちみつマイスター協会が2013年から行っているイベントで、はちみつのおいしさを再発見し、はちみつへの関心を高めて貰うという目的のもと行われています。
毎年、国内外の100種類以上のはちみつが集まり、試食して購入することが出来ます。
日本だけでなく世界各地の51団体の販売ブースが立ち並び、100種類以上のはちみつやはちみつを使ったお菓子やコスメ・お酒などが販売されました。
また、はちみつを使った石鹸づくりや万能調味料を作るワークショップや、屋上ミツバチ見学会が行われたり、ミツバチ研究者である中村教授(玉川大学)によるセミナーや歌手の石野ゆうこさんによるハチミツを使った喉のケア方法のセミナーなども開催されています。
子供向けの蜜蝋キャンドル作りや、最もおいしいはちみつを決める「ハニー・オブ・ザ・イヤー」などのイベントもあり、多くの人が訪れました。
入場料は無料なので、興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。
はちみつの雑学
<はちみつが白く固まるのはなぜ?>
買ってきたはちみつを暫く置いておくと白く固まったことはありませんか?
それは、はちみつが結晶化しているからなのです。
特にブドウ糖を多く含むナタネやヒマワリなどのはちみつは結晶化しやすく、果糖が多く含まれるアカシヤやレンゲなどのはちみつは結晶化しにくいのです。
はちみつは5℃~14℃くらいの気温がもっとも結晶化しやすく、秋の終わりごろから春先にかけた時期が白く固まりやすくなるとされています。
ですから、冷蔵庫で保存すると固まってしまうのでおススメ出来ません。
また、はちみつは気温差や振動などでも結晶化しやすくなるため、結晶化させないようにするためには、寒暖差の少ない棚や振動が伝わりにくい場所に保存すると良いでしょう。
一番良い保存場所は「冷凍庫」です。
凍ってしまうのではないかと心配されると思いますが、はちみつは糖度が85%以上ととても高く水分がほとんど入っていないので家庭の冷凍庫では凍ることはありません。
ただし、凍ることはありませんが少し固くはなってしまうので、チューブタイプのものは出にくくなってしまうかもしれません。
もし、結晶化してもはちみつの品質自体は変わらないので、そのまま食べても大丈夫です。
結晶化したはちみつをもとに戻したいときは、耐熱瓶にはちみつを入れて40℃くらいのお湯でゆっくり戻すと、はちみつに含まれる成分が壊されることなく戻すことが出来るのでおススメですよ。
<はちみつが赤ちゃんにとっては毒になるって本当?>
栄養価が高く、健康食品としても扱われることのあるはちみつですが、じつは1歳未満の赤ちゃんが食べると死んでしまう危険性を持っているのです。
はちみつの中には「ボツリヌス菌」という菌が「芽胞」と呼ばれる菌の種のような状態で含まれています。
このボツリヌス菌の芽胞は、まだ腸内細菌が整っていない1歳未満の赤ちゃんが食べると芽が出て発症してしまいます。
これを「乳児ボツリヌス症」といい、5日以上の便秘から始まって徐々にミルクを飲む力が弱くなったり泣き声が弱くなったりし、手足や首に力が入らなくなっていきます。(四肢麻痺)
症状が酷い場合は、呼吸筋が麻痺して呼吸することが出来なくなり死に至ることもあるのです。
このことから、1987年(昭和62年)10月20日に「1歳未満の乳児に蜂蜜を与えてはならない」と厚生省(現在の厚生労働省)から通知が出されました。
1987年以降、母親学級や育児雑誌などで指導を行っていたり、はちみつのパッケージにも注意書きがしてあるので、はちみつを食べて乳児ボツリヌス症になる赤ちゃんはいなかったのですが、平成29年に発症した赤ちゃんが出てニュースにもなりました。
早い段階で治療が施されたのでこの赤ちゃんは順調に回復し元気になったのですが、良かれと思ってしたことが最悪の事態を招くこともあるので、赤ちゃんを育てる大人たちは十分に注意してあげてください。
▪まとめ
はちみつは、1歳未満の赤ちゃんには絶対に食べさせないように十分注意しなければいけませんが、栄養価が高く美味しい食べ物です。
はちみつは、集めた花によって香りや味が違っていたりして食べ比べてみると面白いです。はちみつそのものを味わうのも良いですし、色んな料理のアクセントとして使ったりするのも良いですよね。
はちみつの日には、ぜひ美味しいはちみつを味わってみてくださいね。
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