▪はじめに
インテリア検定とは、生活をより楽しくする家具や照明などから、住居や店舗内装などの空間をデザイン、コーディネートするインテリアのプロフェッショナルを認定するためのものです。
今回は、住む人や仕事をする人にとってより快適な環境を作るために重要な職業の1つであるインテリアコーディネーターに関する記念日や雑学などについて紹介していきましょう。
目 次
インテリア検定の日とは
インテリア検定の日は、毎年1月10日にあります。
この記念日は、インテリア検定を実施している日本インテリア総合研究所によって制定されたものです。
▪意味
インテリア検定の日には、4月末から5月上旬に行われるインテリア検定試験の告知をするためという意味があります。
また、「インテリアの110番」をイメージしてインテリアへの希望を持つ方の相談に乗る、住宅や店舗、空間デザインのプロフェッショナルといえる人材を育成するという意識も込められています。
▪由来
インテリア検定の日が1月10日なのは、「1(イン)10(テ)リア」という語呂合わせと、インテリア検定試験の申し込みを1月10日から受け付けていることが由来となっています。
▪イベント
インテリア検定の日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
インテリア検定の雑学
<日本のインテリアの歴史>
インテリアとは、壁紙やカーテンやカーペットなどの室内の装飾品や家具などの室内を装飾するもののことを指します。
最近では、家電や植物などもデザイン性が高く室内を彩る意味があるものもインテリアに含まれるようになりました。
このような室内の装飾品という意味での「インテリア」という言葉は日本で生れたもので、その語源は英語の「内装」を意味する「interior(インテリア)」という言葉です。
日本ではもともとインテリアという概念はありませんでした。
かつての日本の住宅では室内を装飾するという感覚はあまりなく、庭や自然の中のから季節感や美しさを感じ取っていました。
これは、日本の住宅は襖や障子など簡単な仕切りしかなく、解放すれば庭とも繋がる作りになっていたことや、縁側や土間など室内と室外の境が曖昧な空間があり、住宅と自然と一体化していたからだとされています。
一方西洋では壁やドア、窓などで住宅の中と外がはっきり分かれていて、住民が住みやすく安らぎを得られるように室内を装飾するという文化が生まれました。
このような西洋のインテリア文化が日本で取り入れられるようになったのは西洋文化が一気に流れ込んだ明治維新後ですが、一般庶民にはなかなか浸透しませんでした。
一般庶民にインテリアが浸透したのは戦後の高度成長期で日本が経済的に豊かになってからで、日本と西洋の良い所を生かしたインテリアが広がっていきました。
<インテリアコーディネーターの仕事とは>
検定によってプロフェッショナルの資格を得られるインテリアコーディネーターですが、実際にはどのような内容の仕事なのでしょうか。
インテリアコーディネーターの仕事は、お客様の要望を聞いてそれに応えられる提案をすることと、建築士や住宅メーカーなどの現場に関わる人にお客様の要望を伝えて様々な調整を行うというものです。
一般的な仕事の流れとしては、次のようになります。
- お客様の要望や予算などを聞く
- 写真や図面、立体モデルなどを利用しながら要望や予算に合わせてインテリアのイメージを具体的にまとめる
- カーテンや家具などカタログやショールームなどでお客様と一緒に見たりしてアドバイスしながらインテリア選びを手伝い、見積書を作成して予算とすり合わせる
- インテリア商品が決定したら契約する
- 商品を確認してメーカーに発注する
- 注文した商品が届いたか確認し、現場でセッティングをしてイメージ通りになったかお客様に確認する
- 工事完了後、不具合がないか確認する
以上のような流れで仕事が行われますが、勤務先によっては自社製品を中心としたコーディネートを行ったりコンセプトに沿ったモデルルームをコーディネートしたりします。
インテリアコーディネーターが活躍する場所としては、ハウスメーカーや設計デザイン事務所、不動産会社、リフォーム会社などの建築関連会社、家具や照明器具、住宅設備などを扱うメーカー、イベント会場やテレビの撮影現場、ホテルなどさまざまな場所での空間プロデュースをする仕事などです。
インテリアコーディネーターの仕事は、お客様に喜んで貰えてインテリアだけでなくそれに関連する知識も身に付けることができるやりがいのある仕事です。
インテリアが好きで人と接することが好きな人、図面を引いたり見積書を作成したりする仕事に丁寧に取り組める人、勉強熱心な人などに向いているとされています。
土日などの休日の仕事が多かったり夜遅くにしかヒアリングできないお客様がいたりして勤務時間が不規則になってしまうことや、お客様と現場との橋渡しが上手くいかなくて大変なこともあるなどのデメリットもありますが、インテリアの仕事に興味のある方にはおすすめの職業です。
▪まとめ
インテリアコーディネーターは必ずしも資格を取らなければならない仕事ではありません。しかし、資格試験のための勉強で知識が向上したり、資格があることで就職や転職に有利になったりします。
インテリアに興味があり、インテリアに関わる仕事がしたいと考えている方はインテリア検定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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