▪はじめに
車で街中に出かけた時に、お世話になるのがコインパーキングですよね。
この気軽に誰でも使うことのできるコインパーキングに因んだ記念日は使うことが増える8月にあります。
目 次
パークの日とは
パークの日は、毎年8月9日にあります。
この記念日は、1998年(平成10年)に貸し駐車場管理会社のパーク24株式会社(現在のタイムズサービス株式会社)によって制定されました。
タイムズサービス株式会社では、毎年パークの日である8月9日に売上金の一部を公益財団法人交通遺児等育成基金に寄付しています。
▪意味
パークの日には、「1年のうちたった1日だけでも路上駐車の危険性を認識し交通マナーについて考えてほしい」という願いが込められています。
▪由来
パークの日は、「パ(8)-ク(9)」の語呂合わせが由来になって8月9日に制定された記念日です。
▪イベント
パークの日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
パークの雑学
<コインパーキングは平成の日本生まれ!>
現在、繁華街などを中心に多く見られ、すっかり馴染みのあるコインパーキングですが、実は平成から始まった日本生まれのサービスだったのです!
日本が高度成長期に入ると、自動車を購入する家庭が増えていきました。
それに伴い時間貸しの駐車場が作られましたが数が少なく、路上駐車をする車が増えていき、事故や交通渋滞の原因にもなっていました。
そこで、アメリカで使われていたパーキングメーターを導入し、駐車して良い路上と駐車時間を制限したのです。
しかし、パーキングメーターは最長でも60分しか止めることが出来ずゆっくり買い物を楽しんだりすることは難しい状態でした。
時間貸しの有料駐車場もお金の支払いをする為の管理人が必要で24時間の営業はできず、建設費や維持費にコストもかかる為、民間での設置はほとんど進みませんでした。
ロック付きタイヤ止め板の発明により、無人でしかも24時間利用することができるコインパーキングが誕生したのです。
日本初のコインパーキングは東京都台東区の「タイムズ上野」で、パーク24株式会社(現タイムズサービス株式会社)が1991年(平成3年)12月から始めました。
当時はバブルが崩壊した時期で、街中に売れ残った土地が多くあったこともコインパーキングが広がっていった理由の1つです。
また、日本の治安の良さもコインパーキングが広がっていった理由の1つです。
欧米などでは、料金箱が人のいない外に設置してあるとすぐに壊されてお金が盗まれてしまいます。
ですから、海外の人がコインパーキングを見ると壊されていないことにとても驚くのだそうです。
コインパーキングは、日本特有の文化の1つでもあるのですね。
こうしてコインパーキングは日本全国に広まっていき、今では多くの人が利用するようになりました。
<前向き駐車と指定されることがあるのはどうして?>
コインパーキングの注意書きが書いてある看板などに時折「前向きで駐車してください」と書かれていることがあります。
前向き駐車にすると、出る時にバックで出なければならないので少し不便だったりするのに、どうしてわざわざ指定しているのでしょうか?
それにはちゃんと理由があるのです。
パーキングの近隣が民家だったりお店だったりすると、排気ガスが家やお店の中に入ったり、育てているお花や木に排気ガスがかかって枯れてしまうなどの迷惑がかかってしまうからです。
また、車の盗難防止のためにも前向き駐車が有効だからという理由もあります。
前向き駐車をしていると車を出す時にバックで動かさなければなりません。
それによって盗み出すまでに時間がかかってしまうので車泥棒は後ろ向き駐車をしている車を狙う傾向にあるのだそうです。
前向き駐車は、人に迷惑をかけず自分の車も守ることができる一石二鳥の方法なのですね。
▪まとめ
路上駐車を減らす目的から始まったコインパーキングは、現在でもその目的は変わっていません。
大げさな事かもしれませんが、路上駐車をすることで直接事故を起こさなくても救急車や消防車が目的地に到着することが遅れて人の命が助からなくなってしまうこともあるかもしれません。
パークの日には、路上駐車の怖さを想像してみてコインパーキングなどの駐車場を正しく利用することの大切さを再認識してみてください。
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