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桜島の日とはいつ?意味や由来、取り組みに桜島火山爆発総合防災訓練

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「1月12日  桜島の日」

■はじめに

筆者、高校の修学旅行が九州一周だったので、当然、桜島もコースに入っていましたが、フェリーと岩がゴロゴロしていたことしか記憶にありません。

今思えばもったいないことをしましたが、中学の京都といい、修学旅行なんてそんなものだと慰められています。

修学旅行をこれからに控えている諸君、将来に悔いを残さぬよう、心して見聞されたし!

 

桜島の日とは

1914(大正3)年1月12日、鹿児島県の火山島・桜島が「大正大噴火」を起こし、1か月に及ぶ噴火によって58人の命が奪われました。

当時はまだ火山の研究も組織的に行われていない時期だったことで、警報態勢なんてありませんでした。

この「大正大噴火」を由来に、鹿児島市では2度と噴火の犠牲者を出すまいと、この1月12日を「桜島の日」として、市民の防災意識を高める努力を続けています。

 

■桜島の日の意味と由来

1か月に及ぶ噴火は溶岩、火山灰など約32億トンを噴出、火山灰は東北地方にまで到達しました。

32億トンは東京ドーム1600個分だそうですが、これでも見当はつきませんね。

とにかく、このとんでもない噴火の溶岩は、桜島と東側の大隅半島の間の海を埋め立て、陸続きにしてしまいました。

 

しかし、こんな大噴火ではないにせよ、桜島は1955(昭和30)年にまたまた噴火活動を始め、今も時折、全国ニュースで噴煙の映像を目にしますが、鹿児島人は「噴火は日常」のことだと言っています。

天気予報のコーナーに「降灰予報」があり、火山灰を集める克灰袋が配布されるのも桜島のお膝元ならではのことですね。

 

■桜島の日のイベント

毎年の「桜島の日」前後に実施される「桜島火山爆発総合防災訓練」は、日本の防災訓練の中で一番大規模かつ綿密なものと言って間違いありません。

訓練は桜島全域で実施され、鹿児島の官庁や企業、自衛隊の参加は当然としても、相互応援協定を締結している渋谷区、大垣市、磐田市などの自治体もFAX連絡に参加し、事細かく決められた手順通りに訓練が進みます。

これをイベントと呼んでは申し訳ない気がします。

 

■桜島の日の雑学

▽桜島の噴火警戒レベル

1955年の噴火以降、1年も休むことなく爆発を繰り返し、その回数は年によってバラつきがあって、2011年には996回、2015年は737回を記録していますから、やはり油断ができません。

最近10年間はほとんど噴火警戒レベル「3」で推移しています。

2015年には避難準備とされる「4」に上がったことがありましたが、事なきを得ています。

警報レベル「3」は火口2km内の入山規制で、有感地震多発や著しい地殻変動があって、居住地域に溶岩や噴石が到達されると予想されると、特別警報「4」となって「避難準備」です。

一番上の特別警報「5」が発令されると、これは切迫した状況ですぐに「避難」しなければなりません。

 

▽今更ながら、桜島って?

約2万9千年前、現在の錦江湾北部で起きた巨大噴火で、阿蘇カルデラと同規模の「姶良カルデラ」が形成されて、そこへ海水が流れ込み、錦江湾が奥へ広がりました(今の桜島の北側にある海の部分)。

また、噴出したマグマは「シラス台地」を今の鹿児島県内に作りました。

そして、この巨大噴火の約3千年後、姶良カルデラの南端に桜島が出来上がることになります。

桜島は17回の大噴火を繰り返しており、有史以後は764年(天平宝字)1471年(文明)1779(安永)1914年(大正)の4回です。

 

■最後に

雪と違って灰は溶けてくれません。

道路や車に積もる降灰、洗濯物の心配など、噴火と共存する生活も大変だと思いますが、もし、「大正大噴火」以上の爆発が起きれば、大正当時からは激変しているインフラは、ハイテク化なればこその脆弱性ゆえ、とうてい持ちこたえることはできません。

これは桜島の噴火に限らない話ですが、地震同様、いつかは必ずやって来ます。

その時、大きな自然の力に、自分がどう対峙すべきか考えてみても、個人の無力さを思うだけで思考停止になってしまいます。

マスコミでもさんざん採り上げられたテーマですが、その回答や方策を提示されたこともなく、政府の指針も総論ばかりの気がします。

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