▪はじめに
鉄腕アトムは、漫画の神様と呼ばれる手塚治虫の代表作であり、日本のテレビアニメの先駆けともいえる作品です。
この鉄腕アトムに関する記念日は、年の初めの1月1日にあるのです。
目 次
鉄腕アトムの日とは
鉄腕アトムの日は、毎年1月1日にあります。
鉄腕アトムの日は、1963年(昭和38年)1月1日にテレビアニメ「鉄腕アトム」の放映が開始された日を記念して制定された記念日です。
▪意味
鉄腕アトムの日は、日本初の国産テレビアニメとして鉄腕アトムが初めて放映されたことを記念するための記念日です。
▪由来
鉄腕アトムの日が1月1日なのは、1963年(昭和38年)の1月1日に放映開始されたことに由来しています。
▪イベント
鉄腕アトムの日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
鉄腕アトムの雑学
<鉄腕アトムのアニメの中に、藤子不二雄や石ノ森章太郎が作った回がある?>
鉄腕アトムは、漫画の神と呼ばれる手塚治虫が自ら手掛けた日本初のテレビアニメーションです。
子供のころからウォルト・ディズニーのアニメ映画が好きで、自分の手でアニメーションを作ることが夢だった手塚治虫は、1961年(昭和36年)に虫プロダクションというアニメ会社を設立し鉄腕アトムやジャングル大帝など自分の作品を元にしたテレビアニメを制作しました。
1963年(昭和38年)から始まった鉄腕アトムは大ヒットしましたが、当時数本の漫画の連載を抱えていた手塚治虫が多忙にも関わらず、自ら脚本や絵コンテのチェックをしていたために締め切り直前に動画などのスタッフを増やしてギリギリ間に合わせるというような状況でした。
そんなスタッフ達の為に夏休みを取ろうと考えた手塚治虫が、藤子不二雄・石ノ森章太郎・つのだじろう・角田喜代一(つのだじろうの兄)・鈴木伸一のトキワ荘出身の漫画家たちが立ち上げたばかりのアニメーションと漫画の製作会社「スタジオ・ゼロ」に1話分のアニメ制作を依頼しました。
しかし、スタジオ・ゼロの社員の中でアニメーションのプロは鈴木伸一1人だけで、残りは漫画家としての実力はあったもののアニメーションに関しては全くの素人でした。
また、それぞれが担当したシーンでそれぞれの画風が際立ってしまって、この回の試写を見た手塚治虫が渋い顔をしたそうです。
結局、幾つかのシーンを虫プロのスタッフが書き直すことになり夏休みは返上となってしまい、スタジオ・ゼロに次の依頼がされることは無かったそうです。
<アニメ版鉄腕アトムには続きがあった!>
子供たちに大人気だった鉄腕アトムは、1966年(昭和41年)の大晦日に最終回を迎えました。
最終回でアトムは、地球を救うために太陽の活動を抑える装置が入ったカプセルと共に太陽に突入しました。
この衝撃的な最終回に対して、全国の子供たちから「アトムを殺さないで」「アトムを続けて」という手紙が殺到したそうです。
その声に応えるように、1967年1月24日からサンケイ新聞でアニメ版鉄腕アトムの最終回後のお話の漫画連載がスタートしました。
太陽に突入したアトムは、宇宙を漂っているところを通りすがりの宇宙人に拾われて修理され、この宇宙人の宇宙船で地球まで送って貰います。
しかしこの宇宙船の力で、アトムが到着したのは過去の地球でした。
アトムは過去の地球で子供の頃の天馬博士(アトムの生みの親)と出会い、仲良くなります。
子供時代の天馬博士は、将来アトムのようなロボットを作る夢を抱いきますが、アトムはエネルギーが切れてしまい、宇宙人の力で小さくなって眠りにつきます。
大人になった天馬博士は科学省の長官になりますが、自分の子供であるトビオが交通事故で亡くなってしまい、息子の代わりとしてアトムを作り始めます。
しかし、どうしてもアトムは起動しません。
同じころ、小さくなったアトムは宇宙人によって再び目を覚ましますが、新しいアトムが起動しないのは同じ時代にアトムが2人いるせいだと知ります。
そのことを知ったアトムは、新しいアトムの起動装置が発したエネルギー派の光の中に飛び込んで自らの命を絶ち、新しいアトムは無事に起動してアトムとは違う新しい物語を歩んでいくのです。
アニメ版で死んだと思われていたアトムが生きていたのに、再び自ら命を落とすというショッキングな結末に単行本には描き替えたものが収録されました(しかしこちらの最終回でも新しいアトムを起動させるためにアトムが宇宙人に爆破されるという結末でした)。
現在では「アトム今昔物語」で読むことが出来ますが、せっかく助かったのに最後には死んでしまうというモヤモヤした終わりですね。
▪まとめ
手塚治虫が自ら作った鉄腕アトムのアニメーションは、後の日本のアニメ界を担う人たちに多大な影響を与えました。
現在の日本でアニメが文化の1つになっているのも、鉄腕アトムのおかげと言えますよね。
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