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絆の日とはいつ?意味や由来は。別名「冬の恋人の日」

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「2月27日  絆の日」

■はじめに

今や「絆」という言葉を知らない人はいませんね。

それゆえ、あらゆるところで好き放題に使われているせいで「絆」の価値も年々低下する一方です。

 

絆の日とは

バレンタインデーとホワイトデーの間に設けられたのが、2月27日の「絆の日」です。

「恋人同士の絆を深める」というお題目で、結婚カウンセラー会社などが制定し、「絆」→「きずな」→「きづな」→「づな」→「ツーナナ」→「27」とする苦し紛れの語呂合わせで、どうにかバレンタインとホワイトの間に納めることができました。

別名「冬の恋人の日」とも言うそうです。

 

■絆の日の意味と由来

「絆」という言葉がことさら意識されるようになったのは、あの東日本大震災がきっかけであることは否定できません。

人と人のつながりの大切さがあらゆる場面で叫ばれるようになったことは、あのとんでもない悲劇の中のたったひとつの光明であったとも言えます。

そのため、もはや「絆」という言葉は、単なる一般名詞ではなく、震災後の社会の在り方を象徴する言葉であるとさえ思います。

そうであれば、この心に響く語感を伴う「絆」という言葉を、安易に商用目的で使ってほしくはありません。

4月27日も「絆の日」で、これは別の業種の会社が制定したものです。

 

■絆の日のイベント

「絆」を冠したイベントは、場所や主催者を問わず通年で催されていますが、どれもが「絆」本来の意義に沿うイベントで、2つの「絆の日」とは何の関係もありません。

 

絆の日の雑学

▽漢字「絆」とは?

「絆」という漢字は、2004年から使えるようになった人名用漢字で、常用漢字ではありませんが、JISの第2水準には登録されており、Unicodeでは「U+7D46」ですね。

訓読みは「きずな」のほかに「つな(ぐ)」「ほだ(す)」で、現在は「つなぐ」の意味に見合う常用漢字がないため、ほとんどはひらがな表記になっていますが、漢字を使うのであれば「繋ぐ」が一般的です。

「ほだす」は「情にほだされて」といった言い回しで日常会話にもよく使われています。

音読みは「ハン」「バン」で、もう見かけることもなくなったゲートルが「脚絆」で、絆創膏の「絆」だとは言われてみて気がつきます。

 

「絆」のツクリは「八」と「牛」を合わせて「半」になっていて、「半」は「牛のような大きなものを2つに分ける」という意味を表しますが、「組み合わせる」意味を持つ「糸ヘン」があることで、「引きつなぐ」という意味に変化したと言われます。

従って、古くは「動物をつないでおく綱」や「人の自由を縛るもの」として使われていたそうです。

現在はそんな意味はきれいさっぱり消えているので、「絆」は名前ランキングの上位に登場していますが、ほかの漢字との組み合わせは意外と難しいようです。

 

▽今年の漢字

1995(平成7)年から、日本漢字能力検定協会が1年の世相を表す漢字1文字を暮れの京都・清水寺で発表し、大きな和紙に揮毫する映像は「今年の漢字」としてニュースに欠かせないものになっており、暮れの風物詩にもなっています。

「絆」は東日本大震災はもちろんですが、ニュージーランドの地震やタイの大洪水などの自然災害や、なでしこジャパンのワールドカップ優勝など、人の「絆」が強くアピールされた2011年に選ばれています。

 

その「今年の漢字」は1995年から順に、

  震食倒毒末金戦帰虎災愛命偽変新暑絆金輪税安金北災

が選ばれています。

「金」はシドニー五輪で高橋尚子、田村亮子の金メダルに代表される2000年、ロンドン五輪での金メダルラッシュや消費税、生活保護にかかわるカネが社会問題化した2012年と2度選ばれています。

また「災」も地震や台風、噴火などの自然災害が多発した2004年、同じく災害多発に加え「災害級の暑さ」と称された酷暑やスポーツ界のパワハラ、財務省公文書書き換えなどの人災も目立った2018年の2度登場しました。

→今年の漢2019年予想と歴代過去一覧

 

■最後に

毎年、多くの記念日が制定されるようですが、そのほとんどは商用目的で、数年過ぎてしまえば御用済みとばかり、イベントが開催されることもなく話題にもなりません。

本来、記念日とは、その日を機に過去を思い起こし、未来への糧とすべき日であるはずなので、もう記念日の粗製乱造はやめにしませんか。

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