「2月3日&毎月23日 不眠の日」
■はじめに
どのくらいの時間、ヒトは眠らないでいられるのでしょうか。
今のところ、1965年にアメリカの高校生が264時間の断眠に成功したのが世界記録とされています。
しかし現在は、危険だということで、ギネスブックは断眠記録挑戦を拒否しているため、この264時間は永遠に破られることはないでしょう。
目 次
不眠の日とは
2017年の厚労省調査によると、日本人の成人の20%が慢性的な不眠を訴えているそうですが、そもそも正しい睡眠や不眠の対処についての知識を持つ人はあまりいないのが現状とも言われています。
このため、某製薬会社が不眠の改善について適切な情報を発信しようと、2月3日を「不眠の日」と制定しました。
日付は「ふ(2)み(3)ん」という語呂合わせからで「2と3ならば、毎月の23日もイケるじゃん」と言ったかどうかは知りませんが、毎月の23日も「不眠の日」になっているので、日本は1億総不眠症のようです。
■不眠の日の意味と由来
「不眠の日」の趣旨はわかるんですが、う~む、このネーミングはどうなんでしょうか。
「快眠の日」や「健やかな眠りの日」よりはインパクトがあるものの、やはり記念日としてはネガティブな語感が気になっちゃいますね。
だいたい、記念日というのは明るい気持ちの未来志向でなくてはならないと筆者は考えます。
負けちゃったのに「敗戦記念日」とは言わずに「終戦記念日」としているのは、イヤな時代を終えて新しい世を作ろうという意欲を表し、故人を偲ぶ「1周忌」を「1周年記念」とは言いませんね。
■不眠の日のイベント
身も蓋もなく言ってしまうと、「不眠の日」は睡眠改善薬のPRの一環として制定された色合いが濃く、毎月23日に何があるのかと言えば、な~んにもありませんね。
不眠の日の雑学
▽眠りを妨げるものは
快適な眠りを妨げる要因はいくつか挙げられます。
まず、睡眠の環境が大切で、体に負担がかからないベッド、布団やシーツは清潔であることが必要で、汗にまみれてダニがいるなんて論外です。
また、PCやスマホのブルーライトが睡眠に悪影響を与えることは証明されており、寝る前の90分は使用を控え、その間の部屋の灯りも少し抑えて、いざ眠る際には照明はOFF、心身ともに睡眠モードにすることです。
もちろん適度な室温、湿度は言うまでもありませんね。
次に、寝る前にコーヒーや紅茶を飲むと、カフェインの利尿作用で夜中のトイレ覚醒が増え、寝酒でグッスリという人もいますが、アルコールはレム睡眠を妨げる場合が多いようです。
ここまでは心がけ次第ですが、高血圧や心臓病、糖尿病、腎臓病、リウマチ、アレルギーなどの体の疾患によって、胸苦しさ、咳、頻尿、痛み、かゆみなどで安眠が妨げられてしまい、治療薬が不眠を招くこともあります。
とにかく、病気を治すことが先決です。
筆者は不眠に悩んだことはありませんが、真面目な人ほどストレスを感じやすく、不眠症になるケースも多いようですね。
▽睡眠は脳のメンテナンス
ヒトは睡眠中に、脳の下垂体から成長モルモンを分泌し、このホルモンはタンパク質や糖、骨などの代謝、免疫、細胞修復などの機能を果たしています。
成長ホルモンの分泌は思春期をピークとして、後は低下する一方ですが、この低下はスタミナをはじめ集中力、気力、認知機能、骨密度、筋肉量などの低下につながるので、まさに加齢による衰えと同様の現象です。
つまり、ヒトは睡眠によって脳のメンテナンスをしているので、頻繁な徹夜はこのメンテを放棄するために、脳の損傷につながる恐れも指摘され、アルツハイマー発症の確率も高くなるという研究結果も発表されています。
■最後に
若いころの筆者は、徹夜は当たり前といった生活をしていて、徹夜明けでも1日中遊び歩き、今も徹夜は苦になりませんが、最近、さすがに翌日は使いものになりません。
物覚えが、特にカタカナや人の名前のド忘れが増え、これが成長ホルモンの欠如なのかあ~と思ってみたりもしますが、長年の不規則生活はいまさら変えようもありません。
家人からは「アルツハイマー予備軍」と言われているようです。
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