■はじめに
一年で一番寒さの厳しくなる2月上旬から、下旬に差し掛かるといよいよ春の訪れを意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、まだなかなか暖かくならず室内で読書を楽しんでいるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな2月の後半には、私達の生活に欠かせない国際母語デーがあります。
目 次
国際母語デーとは
国際母語デーは毎年2月21日にあります。
国際母語デーが制定されたのは、1999年(平成11年)11月17日のこと。
国際連合教育科学文化機関(UNESCO)によって国際デーのひとつとして制定されました。
UNESCOは諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関です。
■意味
国際母語デーは、言語と文化の多様性、多言語の使用に対しての重要性を認識を持ってもらうという意味合いがあります。
そして、あらゆる母語の尊重の推進を目的にPR活動する日でもあるんですね。
2000年2月から毎年、世界中で会議やコンサート、セミナーといった様々な活動が開催されています。
■由来
1952年(昭和27年)2月21日、当時パキスタンの一部だったバングラデシュの首都ダッカで、ベンガル語を公用語として認めるように求めるデモ隊に対し、警官隊が発砲して死者が出ました。
この出来事から、国際母語デーは2月21日に制定されました。
■イベント
国際母語デーに合わせて、世界エスペラント協会(UEA)ではエスペラントを広報するポスターが作成され、世界の様々な言語に翻訳されています。
日本では、日本語版が日本エスペラント協会によって公開されました。
日本エスペラント協会は1919年に創立し、国際共通語エスペラント(Esperanto)の普及発展のために活動する、日本を代表する団体とのことです。
また、金沢大学では2019年2月21日に国際母語デーの記念行事が、バングラデシュ人留学生らの有志によって開催されました。
バングラデシュの抵抗運動の中で亡くなった学生らを追悼するモニュメントが再現され、追悼の歌と花が捧げられた他、短編ビデオの映写やリーフレットの配布が行われました。
他にも、大学などで2月21日を中心にあちこちで母語をテーマとしたディスカッションを行うなどといったイベントが開かれています。
お近くの情報をぜひ、チェックしてみてください。
母語の雑学
国際母語デーにちなんだ雑学をご紹介します。
□母語とは!?
母語とは、人間が幼少期から自然に習得する言語のことです。
最もうまく使いこなせるという意味では第一言語となりますが、その人が受けた教育などによって母語以外の言語が第一言語になる場合もあります。
□池袋のショヒド・ミナール
バングラデシュにはベンガル語を護った人々を称えるモニュメント「ショヒド・ミナール」があります。
中央部は母親である言語を、両側の4基はそれを守る子どもたちを表しているとのこと。
その10分の1程度のレプリカが池袋西口公園に設置されています。
この碑は池袋西口公園でのボイシャキメラ(バングラデシュのお正月祭り)開催をきっかけに、豊島区とバングラデシュの文化交流が始まったことへの敬意を表して平成17年に、バングラデシュから寄贈されたものです。
■まとめ
国際母語デーについてご紹介させて頂きました。
あまり考えたことはないかと思いますが、いつも使っている言語が使えなくなるといのはとても不便で辛いことだということを今回改めて認識させられました。
世界中には実にたくさんの母語があり、それが消滅しつつあるとのことで、その民族や文化が失われていくことに繋がるというのには、とても考えさせられました。
また、過去に言語を守るために歴史に残る日があったということも驚きで、筆者は日本語を大切にしなければならないのだと切に思いました。
毎年2月21日国際母語デーには、関連イベントをチェックしてみたり、普段使っている言語に感謝するのも大切かもしれませんね。
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