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脱出の日とはいつ?意味や由来は。ナポレオン流刑先のエルバ島を脱出

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「2月26日  脱出の日」

はじめに

「○○○の日」「○○○記念日」などの記念日は無数にありますが、たいていは○○○の部分で、何を記念しているかがわかります。

しかし、「脱出の日」と聞くだけでは、何のことだかさっぱりですね。

 

脱出の日とは

1815年2月26日、皇帝の座を追われたナポレオン・ボナパルト(1769~1821)が、流刑先のエルバ島を脱出しました。

これを記念して、この日を「脱出の日」としていますが、だれがどういうつもりで言い出したかは不明です。

 

■脱出の日の意味と由来

連戦連勝でヨーロッパに覇権を誇ったナポレオンでしたが、対スペイン戦、対オーストリア戦の苦戦で、その威光にも陰りが見え始め、1812年の対ロシア戦の開戦以降、ナポレオンは転落の道を歩み出すことになります。

ひたすら退却を繰り返し、追撃するナポレオン軍をロシアの懐深くへ誘い込んで食糧補給を断つという老獪な戦術に苦しむナポレオンは、やがてロシアの「冬将軍」に引導を渡される形で退却を余儀なくされました。

早い話が、どう見ても負け戦で、ロシア国境にまで戻れた兵士は1%にも満たなかったと言います。

 

権力者が坂道を転がり落ち始めると、模様眺めや面従腹背の輩がうごめき出すのは世の常で、プロイセン(現ドイツ)を先頭に、オーストリア、スウェーデン、イギリスなどヨーロッパ各国がナポレオン包囲網を形成し、パリでもクーデターが起きて、1814年3月31日にパリがついに陥落します。

こうした各国の変幻自在な身のこなしは、戦乱に明け暮れ、勝ったり負けたり逃げたり寝たりを繰り返してきたヨーロッパならではの外交戦術には見るべきものがありますね。

鎖国を続けた島国日本の外交が甘いと言われるゆえんは、そのあたりの丁々発止の経験の差と言えるのかもしれません。

 

さて、戦争から外交へと方針転換を図るナポレオンですが、将軍らの反乱によって皇帝の座を追われ、地中海のコルシカ島とイタリアの間に位置するエルバ島の小領主として追放されます。

しかし、追放とは言うものの、痩せても枯れても小領主、讃岐に流されて怨霊になった崇徳上皇とはまるで待遇が違います。

お待たせしましたが、やっと「脱出の日」になります。

 

ナポレオン追放後のヨーロッパを話し合う「ウィーン会議」は利害が絡んでなかなかまとまらず、ここから「会議は踊る、されど進まず」という言葉が生まれ、和訳すると「小田原評定」ですね。

また、王に即位したルイ18世のフランス国内での評判も悪く、民衆の怒りもまたまた爆発寸前。

この状況を知ったナポレオンはエルバ島を脱出、どういう経緯があったかはともかく、権力の座に返り咲いて自由主義の色濃い新憲法を発布し、連合国と講和交渉に臨み………当たり前のことに、ハナもひっかけられず、けんもほろろの扱いで拒否され、イギリス・プロイセン相手に敗者復活戦に挑みます。

 

第1ラウンドには勝利したものの、続くワーテルローの戦いで完敗、ナポレオンの復位は「百日天下」となりましたが、きちんと数えれば95日だと言います。

光秀は11日間の天下を「三日天下」と換算されているので、気の毒ではあります。

これでよく首をはねられなかったものだと思いますが、ナポレオンは2度と脱出できなさそうな大西洋の孤島、セントヘレナ島で幽閉となります。

しかし、孤島とは言うものの、当時の大西洋航路上の補給地として、それなりに栄えてはいたようで、ナポレオンの屋敷には32人の中国人スタッフが働き、豪勢な食事をしていたという記録が残されています。

 

やがて1821年5月5日、再度の脱出も夢と消え、ナポレオンは胃がんのため黄泉の国へと旅立ちました。

後にヒ素中毒による暗殺説が言われ、遺髪からヒ素が検出されましたが、当時は保存料としてヒ素が使われることもあって決定打とはならず、暗殺説も立ち消えとなりました。

享年51、合掌。

 

■脱出の日のイベント

筆者は聞いたことがありません。

 

脱出の日の雑学

▽奇術師、脱出に失敗

2019年6月16日、インド北東部の川で、水中マジックに挑戦した男性奇術師が、鎖とロープで体を縛られたまま沈められた川底から30分経過しても浮き上がってこない事故が発生しました。

いくらなんでも、30分も放っておくスタッフもどうかと思いますがね。

翌日になって川底で縛られたままの遺体が発見され、奇術師が脱出に失敗した結果との見方のほかに自殺の可能性も言われました。

また警察は奇術師の会社を、業務上過失致死と自殺ほう助の疑いで捜査したそうです。

いつもいつも脱出がうまく行くとは限りません。

 

■最後に

脱出は大手を振って堂々と、というわけには行きません。

監視の目をかいくぐり、あっという奇想天外な手段を考え、周到な準備が必要です。

たとえば、楽器を運ぶ大きな箱に隠れて、関西空港からプライベートジェットで飛び立つなんて話を聞いたことがあります。

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