▪はじめに
跳躍の日は日本で4年に1度の閏年に設けられた「閏日(うるうび)」と呼ばれる日のことです。
今回は、「閏日」が「跳躍の日」と呼ばれる理由や閏年に関する雑学などについてご紹介します。
目 次
跳躍の日とは
跳躍の日は別名を「閏日(うるうび)」といい、4年に1度の2月29日にあります。
「閏日(うるうび)」とは太陽暦(グレゴリオ暦)において季節と暦のずれ修正する日です。
地球の1年の日数は365日ピッタリではなく約365日5時間48分45秒で、このずれを修正するために閏日が作られました。
日本では、1873年(明治6年)1月1日から現在も使われているグレゴリオ暦が採用された時に2月29日を閏日(跳躍の日)と定めました。
▪意味
日本での「閏日」のことを英語で「Leap Day」(跳躍の日)といいます。
これは、閏年以外の年ではその前年の同じ日より1つだけ曜日がずれますが、閏年の翌年には曜日を1つ飛び越えて2つずれることから「Leap(飛び越える)Day」と呼ばれるようになりました。
▪由来
閏日(跳躍の日)が2月に置かれるようになった由来は、古代ギリシャで使われていた初期のローマ暦では3月1日を年の初めとしいて、年末となる2月が終わった後にずれを調整するための1ヵ月を設けていたことにあります。
▪イベント
跳躍の日に関する日本でのイベントは残念ながら見つけることができませんでしたが、かつてのイギリスでは、4年に1度の跳躍の日(Leap day)にだけ女性から男性にプロポーズすることができる日だったといわれています。
このプロポーズを受けた男性は絶対に断ってはいけなかったそうで、現代でも閏年には女性からのプロポーズが多く婚約指輪の売り上げも20%ほど上がるのだそうです。
閏年に関してだと、四国の霊場八十八か所を巡るお遍路さんを閏年に「逆打ち(88番札所から1番札所に向かって順番を逆に回ること)」すると、順打ち3回分の功徳が詰めるといわれています。
跳躍の日(閏日)の雑学
<「閏年」の「閏」ってどんな意味?>
日本では4年に1度の調整の日がある年を「閏年」と呼んでいますが、この「閏」にはどのような意味があるのでしょうか?
日本では明治時代に太陽暦(グレゴリオ暦)が使われるようになる前は、中国で使われていた太陰太陽暦(中国暦)を使っていました。
太陰太陽暦では、暦と季節のずれを調整するために約3年に1度ずれた1か月分を加えて13か月としていました。
中国では、この従来の暦からはみ出した1か月を「閏月」と呼んでいて、「閏」には「はみだした、よけいな」などの意味があります。
「閏」という字は、毎日政務を行っている皇帝(王)が暦からはみ出した期間は政務を行わず、門の中に閉じこもったという話が由来となってできたといわれています。
中国では「閏」を「ピン」と読みますが、日本では「潤」という文字を「うるう」や「うるむ」と読むことからよく似た文字の「閏」を「うるう」と読むようになったとされています。
また、「閏」という文字は左右両開きの戸と3つの美しい玉を縦にひもで通した状態の図を組み合わせて生まれたという説もあり、閏年の意味も合わせて「通常よりもはみ出すほど豊か」という意味も持っています。
この縁起の良い意味から「閏」という文字は人名用漢字にも登録されていて、音読みの「ジュン」「ニン」という読み方で使われています。
<閏日生まれの人はいつ年を取るの?>
4年に1度しか誕生日の来ない2月29日生まれの人は、いつ年を取っているのでしょうか?
日本の法律では、「誕生日前日の、午後24時00分」に年齢が1つ増えるということになっています。
ですから、2月29日生まれの人は2月28日の午前24時00分を越えた瞬間に1つ年を取るということになるので、閏年以外の年には3月1日に誕生日のお祝いをするのが一般的です。
とはいえ、閏年以外には2月29日は来ないので、免許などの誕生日を基準に有効期限を設けているものに関しては、2月28日を「みなし誕生日」として取り扱っている場合が多いようです。
▪まとめ
日本の「閏日」を英語で「Reap day(跳躍の日)」と呼ばれていることを初めて知りました!
「閏」という文字には縁起の良い意味もあり、閏年は4年に1度の夏季オリンピック・パラリンピックとも重なる年なので、楽しく豊かに過ごせるよう色々なことにチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
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