「2月13日 気くばりの日」
■はじめに
気くばりをしたつもりが、相手はとんでもない強欲で、思わずカタマってしまいました。
これで「気配り、欲張り、金縛り」と相成ります。
あんまり面白くなかったですね、スイマセン。
目 次
気くばりの日とは
名古屋市中区にある一般社団法人「日本あいさつ検定協会」が2月13日を「気くばりの日」に制定しています。
何故この日なのかはさっぱりわかりません。
同協会は他にも、5月13日を「2文字スピーチの日」、8月13日を「深読みの日」、11月13日を「あいさつの日」と、大盤振舞で制定しています。
4つとも13日なので、このへんに謎を解くカギがありそうです。
一説には、13を「あいさつ」とするそうで、「1」はアルファベットの「I」で「3」が「さつ」…。
ちょいと苦しいですね。
気くばりの日の意味と由来
筆者、寡聞にして「あいさつ」にも検定があるとは知りませんでした。
「あいさつ」の検定が必要な世の中になっちゃったということでしょうか。
気くばりの日のイベント
先程の検定協会が4つの記念日に、それぞれの記念日テーマに沿った標語や川柳を募集し、「○○大賞」として表彰しています。
他にイベントの気配はなく、世の中はバレンタインデー前日とあって気もそぞろ、「気くばり」よりも「チョコくばり」の用意で忙しいようです。
気くばりの日の雑学
▽「気」とは
さて、「気くばり」の「気」ですが、試験で「『気』とは何か、○○字以内で説明せよ」なんて出題されたら、それだけで時間いっぱい使ってしまいそうです。
そもそも「気」は大昔の中国思想から、やがて「邪気」「血気」「脚気」などの中国医学の概念になり、これが日本に伝わると、何事にも白黒つけず穏便にすませる風土が反映したせいか、「気」の意味は限りなく広まって、あれこれと便利に使われるようになりました。
「気」(き)を辞書でひも解いてみると、「大辞林」は
・生まれつき持っている心の傾向、性質、性格(-が小さい)
・物事に積極的に立ち向かう心の動き、意欲(-がはやる)
・物事に引き付けられる心の動き、関心(彼女に―がある)
・物事に影響を受けて変わる感情(-が変わる)
・状況を的確にとらえる注意力、配慮(-が回る)
などですが、まだまだこの他にも列記されています。
しかし、どれも用例から遡って意味を解説している、いわば対症療法的解説で、これだっ!という明確な共通項でまとめられていません。
これでは、やはり試験では時間が足りません。
「大辞泉」では5項目に分かれていて、その最初に「生命・意識・心などの状態や働き」とありますが、これではまとめすぎなので、やはり大辞林同様の内訳が解説されています。
「大辞林」中に面白い解説があったので引用しておきます。
「宋学で「理」が万有を支配する原理であるのに対して、万物を形成する元素を「気」という。「こころ」という語が精神活動を行う本体的なものを指すのに対して、「気」はその「こころ」の状態・反応など現象的な面をいう傾向が強い。「気は心」という言葉も、表面的な「気」の働きは本体としての「心」の表れであるという考えに基づく」
う~ん、わかったような、わからんような…。
▽「気が置けない」の誤用多し
「気が置けない」「気の置けない」とは、「相手に対して遠慮をする必要がなく、気を使わずにすむ間柄」を表す言葉ですが、国語に関する世論調査では、この意味を正しく知っていた人は42%で、48%が逆の理解をしていました。
「置けない」という否定形のためだと思われますが、同じような意味を持つ言葉である「気の張らない」や「気兼ねない」は否定形ですが、間違って使う人はあまりいませんね。
■最後に
厳しいだけがリーダーではありません。
「目配り、気配り、心配り」の3つを備える優しさも必要条件だと言われています。
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