▪はじめに
万国郵便連合(UPU:Universal Postal Union)とは、世界を1つの郵便境域として各国の郵便物の円滑な相互交換などの郵便業務の国際協力を促進するための組織で、最も古い国際連合の1つです。
この万国郵便連合(UPU)が結成された日が記念日として現在も残っているので、雑学などと一緒に紹介します。
目 次
世界郵便デーとは
世界郵便デーは、毎年10月9日にあります。
この記念日は、1874年(明治7年)のこの日に全世界を1つの郵便地域にすることを目的として結成された万国郵便連合(UPU)が発足したことに因んで制定されたものです。
はじめは「万国郵便連合記念日」という名前で1969年(昭和44年)に制定された記念日でしたが、1984年(昭和59年)に「世界郵便デー」という名前に変更されました。
因みに日本は、1877年(明治10年)の2月19日に万国郵便連合に加盟しています。
▪意味
世界郵便デーには、1874年(明治7年)にスイスの首都ベルンで開かれた「第1回万国郵便大会議」において、参加国22か国が調印したことによって万国郵便連合(UPU)が発足された日を記念するという意味があります。
▪由来
世界郵便デーは、1874年(明治7年)10月9日にスイスの首都ベルンにて、万国郵便連合(UPU)の前身である「一般郵便連合条約」が加盟国22か国によって調印されたことに由来して制定された記念日です。
万国郵便連合(UPU)の本部は、現在もベルンに置かれています。
▪イベント
世界郵便デーに関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
世界郵便の雑学
<世界一高い場所にあるポストとは?>
現在、世界一高い場所にある郵便ポストとは、スイスアルプスのユングフラウ(標高4,158m)の標高3,454m地点に作られた鉄道駅「ユングフラウヨッホ駅」に置かれたポストです。
しかもこのポスト、日本製の赤い円筒状のポストなんです!
なぜ日本のポストがアルプスにあるのかというと、かつて日本一高い場所にある郵便局だった富士山五合目簡易郵便局とヨーロッパ一高い場所にある郵便局であるユングフラウヨッホ山頂郵便局が1993年(平成5年)に姉妹関係を結んでいて、お互いの国のポストを贈りあったからなのです。
ですから、日本の富士山五合目簡易郵便局にはスイスの黄色いポストが置かれています。
日本に贈られた黄色いポストは現在は飾られているだけでポストとして使っていませんが、このユングフラウヨッホに置かれている日本のポストは今も使われていて、ここから日本にも手紙やハガキを送ることができます。
スイスの世界一高い場所にある日本のポストから日本に手紙を送るなんて不思議な感じがしますよね。
機会があればぜひとも体験したいものです。
<郵便番号を使わない国もあるって本当?>
世界では、日本と同じように郵便物を送るときには郵便番号を必要とする国がほとんどです。
日本では3桁+4桁の郵便番号を使いますが、ほかの国では数字の桁が違っていたり英字+数字であったりとさまざまな郵便番号が使われています。
例えばアメリカでは5桁+4桁の数字、イギリスやカナダでは英字と数字を組み合わせた6桁のもの、中国やシンガポールでは6桁の数字、ハンガリーやオーストリアなどでは4桁の数字などです。
このように世界各国で郵便番号が使われている中、郵便番号が存在しない国もあるのです。
それは香港です!
なぜ郵便番号が存在しないのかというと、香港は小さな国なので郵便番号がなくてもちゃんと郵便が届くからなのだそうです。
また、アフリカのケニアやドバイでも郵便番号は使われていません。
これは、ケニアやドバイでは郵便物を個人宅まで配達するという制度がなく、郵便局の私書箱を個人で借りて自分で取りに行くというシステムだからなんです。
郵便番号も国によってそれぞれ違いがあって面白いですね。
▪まとめ
万国郵便連合ができたことで、外国の文化などを知ることができたり互いに発展していくことができるようになったりしたのだと思います。
また、郵便事情も国によって違っているので郵便番号以外のことも調べてみるとその国の背景なども見えてきて面白いかもしれませんね。
10月9日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!