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世界新記録の日とはいつ?意味や由来は。2つの世界新記録を樹立した日

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「10月27日  世界新記録の日」

■はじめに

「世界記録」を保持することはもちろん名誉なことですが、それにとらわれるあまり、大切なことを忘れてしまうこともあるようです。

たとえば、日本の競走馬の走破タイムは世界中で群を抜いており、世界レコードが出るたびに大騒ぎになっています。

しかし、走破タイムは競走路面を硬くして、芝を短く刈ればいくらでも短縮可能ですが、逆に競走馬の脚にかかる負担が増え、故障のリスクも高まります。

そのため、競馬発祥のヨーロッパでは日本とは逆の馬場づくりをしているため、タイムも要しています。

騎手たちを中心に、この「世界記録」に魅入られた馬場を見直そうという動きも急なようですが…。

 

世界新記録の日とは

1931(昭和6)年10月27日、第6回明治神宮体育大会(東京・神宮競技場)で、走り幅跳びの南部忠平(1904~1997)が7m98、三段跳びの織田幹雄(1905~1998)が15m58と、2つの世界新記録を樹立しました。

陸上競技で日本人選手が世界新記録を出したのは初めての快挙であり、これを記念して10月27日は「世界新記録の日」と呼ばれていますが、当然ながら日本限定のローカル記念日です。

 

ちなみに、現在の走り幅跳びの男子世界記録はマイク・パウエル(米国)が1991年に記録した8m95で、女子はガリナ・チスチャコワ(ソ連)が1988年に7m52を記録していますが、21世紀に入って20年を経過した今も更新はされていません。

日本記録は男子が2019年の城山正太郎8m40で、女子は2006年の池田久美子6m86となっています。

日本男子は42cm記録を伸ばすのに88年かかったことになりますね。

 

次に三段跳びの世界記録ですが、男子はジョナサン・エドワーズ(英国)が1995年に出した18m29、女子は1995年のイネッサ・クラベッツ(ウクライナ)15m50で、日本は男子が1986年の山下訓史17m15、女子は花岡麻帆が14m04を1999年に記録しています。

 

■世界新記録の日の意味と由来

「世界新記録」と言うからには、スポーツやギネス記録のように、客観的に数字で明快な比較ができるものでなくてはなりません。

たとえば芝居や音楽であれば、観客数、上演・演奏時間の長さは数字に表れるので記録の対象になりますが、演技や曲の良し悪しは観客の主観によるので、数値で比較はできません。

また、数値比較が可能であっても「負」のデータは、いくら数字を更新しても「世界新記録」とは言いませんね。

 

新型コロナ感染者数や豪雨被災者数など、連日のように更新しても「新記録」とは言いません。

せいぜい「ワースト記録更新」でしょうか。

 

■世界新記録の日のイベント

記録は塗り替えられるものとは言え、90年近く前の世界記録が由来となった記念日を思い起こす関係者も減ったことで、今では「世界新記録の日」が話題になることもなく、イベントもありません。

 

世界新記録の日の雑学

▽記録更新は科学の力?

1936(昭和11)年のベルリン五輪の男子100m走で米国のジェシー・オーエンス(1913~1980)が10秒3、2009年のベルリン世界陸上ではジャマイカのウサイン・ボルト(1986~)が9秒58を記録しました。

この9秒58が現在の世界記録で、当時は超一流ランナーと言われたオーエンスを0秒72上回っています。

しかし、ボルトの実力がオーエンスを上回っていたとは必ずしも言えず、この0秒72の差は科学の力とも言えそうです。

 

オーエンスが走ったトラックの表面は不均質で軟らかく、着地のエネルギーを吸収し、スターティング・ブロックもない時代で、シューズも革製でした。

それに対し現代のトラックは、滑りにくい上、着地のエネルギーがすぐに脚に戻る合成ゴム舗装で、シューズも軽量で高速トラックに対応しています。

おまけに栄養学や生理学のアシスト、ビデオカメラとITを駆使した走法分析など、とても両者を単純に比較できるような条件ではありません。

こうした科学の力によって、今後も100m、200m、マラソンの記録は大幅に伸びるだろうと、米国の運動能力研究所は言っています。

 

▽100mは9秒46が人間の限界

今後も100mの記録は大幅に伸びるという見解がある一方で、米国の別の研究者は9秒48が限界だとする研究結果を発表し、日本の研究者は9秒46の数字を見立てています。

当然、限界はどこかにあるでしょう。

73年間で0秒72の短縮ですから、単純に計算すれば、今から730年後には100mを2秒半で走れることになってしまいます。

人間が劇的に変異して手足が伸びない限り、人体構造上の計算では物理的に7秒14より速く走ることは不可能だとする研究もあります。

 

■最後に

筆者が世間様に誇れるような記録を持っているかをさんざん考えましたが、どうやっても思い当たりません。

その代わりにワースト記録もないようなので良しとしましょう。

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