「10月5日 みそおでんの日」
■はじめに
冬になると、祖父がおでんを肴に宝焼酎を呑んでいたのを思い出します。
時折、祖母が手を抜いたのか、おでんがそのままご飯のおかずに出ることがあって、おでん種とご飯の組み合わせの食感に納得できない思いもありましたね。
おでんはご飯のおかずなんでしょうか。
目 次
みそおでんの日とは
10月5日は群馬県のこんにゃくメーカー「ヨコオデイリーフーズ」が同社の「田楽みそおでん」をPRするために制定した「みそおでんの日」です。
日付の由来は同メーカーが「田楽みそおでん」を発売したのが1994(平成6)年の10月5日だったからですね。
■みそおでんの日の意味と由来
「田楽みそおでん」とは群馬県産のこんにゃく粉を原材料に、レンジや湯煎で温めて手軽に食べられるみそ田楽で、みそは甘くコクがあるそうです。
■みそおでんの日のイベント
同社運営の「こんにゃくパーク」では毎年のこの日に、限定セットの販売や、食べ比べのできる無料バイキングを実施しています。
バイキング…って、みそおでんばかりそんなに食べられるものでしょうか。
みそおでんの日の雑学
▽「田楽」とは豊作を祈る風習
「田楽」という名前の由来ですが、平安時代に豊作を祈る農家の風習である「田楽舞い」とされていて、もともとは豆腐にみそを塗りたくって焼いたものでした。
「田楽舞い」には、白い袴で一本の棒に乗って飛び跳ねる踊りがあって、これが豆腐に串を刺したものに似ていることで「田楽」と呼ばれるようになったそうです。
やがて江戸時代になり醤油が出回ると、焼くことから醤油で煮込むようになり、また素材も豆腐からこんにゃく、なす、長芋など、郷土の食材を使うようになって、バリエーション豊かな食べ物になりました。
この醤油を使って煮込むことが江戸から流行したことで、今のおでんの発祥は江戸という説が有力です。
▽人気おでん種トップ10
おでん種で最も好まれているのが「だいこん」、これに次ぐのが「たまご」で、この2トップの君臨は数十年変わることがありません。
3位の座は「ちくわ」が長らく占めていましたが、近年は「こんにゃく」に逆転され、4位に後退しています。
5位と6位を「さつま揚げ」と「はんぺん」が争い、7、8位は「ごぼう巻き」と「餅入り巾着」で、次いで「厚揚げ」「しらたき」の順になるようです。
最近は「牛すじ」人気が上昇傾向で、筆者の好きな「じゃがいも」は崩れてしまうせいか、北海道中心のローカルおでん種のようです。
▽コンビニおでんが変わる
1977(昭和52)年にセブンイレブンが始めたコンビニおでんは大ヒットし、以来、カウンター横の定番商品として冬の風物詩になったばかりでなく、通年で販売されたこともありました。
しかし、コンビニおでんは具材によって調理のプロセスが違い、つゆや温度管理にも気を使う上、販売にも手間がかかるなど、人手不足による管理の難しさのため、最近ではおでん販売をやめてしまうコンビニも増えています。
また、おでん鍋には常時たくさんの具材が入っていないと客の購買意欲をそぐため、売れ残りの廃棄ロスが問題になることも、販売中止の理由に挙げられています。
そんな折に降ってわいたのがコロナ禍で、飛沫防止対策が必要なこともコンビニおでんの逆風になりました。
とは言え、ある程度の売り上げが見込めるおでん販売を各社が放棄するはずもなく、工夫をこらした新たな形のコンビニおでんが登場しました。
セブンイレブンはカップ入りの「味しみおでん」を新発売、そのまま電子レンジでチンするだけです。
具材はだいこん、ちくわ、たまご、しらたき、厚揚げといった人気どころ5種が入っていますが、だいこん、たまごは半分カットなどで、ちょっと小ぶりサイズです。
ローソンも同じタイプを発売していますが、こちらはだいこん、たまご、ちくわ、こんにゃくの4種で、たまごはまるまる1個とサイズは大きめですね。
またファミリーマートは「お母さん食堂」のブランドで「和風だし香る8品目のおでん」というパック詰めの商品を発売し、さつま揚げや鶏つくね、昆布が定番具材以外に目を引きます。
これに対抗したのかどうか、セブンでも8種入りのパックを出していて、豆腐の揚げボール、きんぴらの三角揚げが珍しいですね。
そのほかには、ローソン100が発売したおでんたまご3個入りやだいこん2個入りなど、具材を特化した商品も売れているようです。
■最後に
テーマは「みそおでんの日」でしたが、筆者はみそおでんが苦手なので、ついついコンビニおでんのほうに力が入ってしまいました。
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