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国際障害者デーとはいつ?意味や由来、イベントは。

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「12月3日  国際障害者デー」

■はじめに

筆者は右脚に障害があるので、身体障害者4級の認定を受けています。

最近は交通機関やビルなどのバリアフリー化も進んで、一昔前に比べてはるかに障害者の行動半径が広がりました。

障害者、障害者と言わずに「体の不自由な人」って言え、という声も出そうですが、ここは「本人の言」なのでご容赦を。

 

国際障害者デーとは

1982(昭和57)年12月3日、第37回国連総会で障害者への理解、障害者が人間らしい生活を送る権利・補助の確保のため、「障害者に関する世界行動計画」が採択されました。

その採択を記念し、10年後(平成4年)の国連総会において、12月3日を国際デーのひとつ「国際障害者デー」に制定しました。

 

国際障害者デーの意味と由来

それまで日本は1975(昭和50)年に国連総会で「障害者の権利宣言」が採択された12月9日を「障害者の日」としていましたが、世界と足並みをそろえる形で12月3日を「国際障害者デー」とし、この日から従来の12月9日までを「障害者週間」に制定しています。

また、2006(平成18)年の国連総会では「障害者権利条約」が採択され、現在、182か国が批准しています。

 

この条約によって、障害者権利委員会が政府に勧告する制度が生まれ、締約国は4年ごとに施策の実施状況を委員会に報告する義務も生じています。

世界保健機関(WHO)の調査では、世界人口の約15%に当たる10億人に何らかの障害があると推測されています。

 

■国際障害者デーのイベント

毎年の「障害者週間」には各自治体や福祉関係団体、福祉学科のある大学などが、「国際障害者デー」の趣旨に沿った講演会をはじめ、電動車いす体験、点字名刺作成、障害の疑似体験、障害者スポーツ紹介、障害者が働くSHOP等々、硬軟織り交ぜた企画でイベントを開催しています。

 

国際障害者デーの雑学

▽「インクルーシブル教育」で「共生社会」実現を

今、「インクルーシブル教育」システムの構築が急務とされています。

これは障害のある子ども、ない子どもが一緒に教育を受けられ、障害者が積極的に社会に参加できる「共生社会」の実現を目指すもので、「障害者権利条約」の中に謳われています。

日本では1979(昭和54)年に養護学校が義務化されるまで、障害のある子どもには教育の機会が与えられていませんでした。

しかし、それ以降も障害の有無で分離されるため、居住地域外の特別支援学校にまで通わなくてはならず、「障害者権利条約」によって、ようやく日本も障害者の権利の重要性に気づいたと言えるでしょう。

 

「インクルーシブル教育」には障害者が一般的な教育制度から排除されず、生活地域内で初等中等教育の機会が与えられ、合理的配慮が提供される「特別支援教育」が不可欠になります。

「インクルーシブル教育」のメリットは教育の機会提供のほか、周囲の子どもが障害者と接することで共生社会の理念を理解することですが、いじめや授業進行の遅れなどが課題とされています。

 

▽「障害者」「障碍者」「障がい者」と3つの表記

いつごろからか、「障害者」の表記に「障碍者」「障がい者」が加わって、自治体文書やメディアの表記がまちまちになっています。

これは一部に「害」という漢字は「公害」「害悪」「迫害」などマイナスイメージを持っているため、明治のころに使われていた「障碍」に戻すべきだという考えからですが、常用漢字にないことであまり浸透していません。

 

「障碍」はもともと仏教用語で「しょうげ」と読んでいたそうで、今でも中国、台湾は「障碍」と表記しています。

「障がい者」も理由は同じで、札幌市をはじめ神戸市、福岡市、北海道、熊本県など多くの自治体が表記を「障がい者」に切り替えています。

 

新聞・放送などの各メディアも独自の判断で分かれていますが、東京パラリンピックを前にしたNHKの調査では、80%の人が「障害」に抵抗がないと回答し、同じく「障がい」は63%、また「障碍」に至ってはわずか9%で、42%が見たこともなく抵抗があるとしています。

筆者は「障害」に何の抵抗感もありませんが、ひらがな混じりの「障がい者」は「がい」ばかりが目立って違和感があり、「障碍」でもいいとは思いますが、読めない人も多いことからいちいち説明しなくてはなりませんね。

 

■最後に

「健常者」や「ふつうの人」という区分けもスッキリしませんが、とにかく障害のない人は「身体障害者手帳」なるものを見る機会もないでしょうから、ちょっとご紹介しておきます。

名刺を2まわりほど大きくしたサイズで、中は蛇腹状の8ページ、外はビニールの文庫カバーと同じ作りです。

 

見開きの左側ページは交付番号や日付、等級、顔写真、名前、生年月日と自治体印。

それに「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額第2種」とあります。

4級だと鉄道運賃が半額になりますが、特急料金やグリーンには適用されません。

ちなみに公共の博物館や動物園などは、本人と付き添い1人が無料になります。

 

右側の2ページ目は「現住所」で、移転した場合は下の欄に書き足します。

3ページ以降は障害名、保護者名、備考、補装具です。

身体障害者手帳は公的証明に使えるので、運転免許証やパスポートを持たないことの多い障害者には便利です。

筆者も持っていないので役所では手帳を使いますが、写真はかなり前のものなので、何度も顔と写真を見比べられている気がします。

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