■はじめに
師走の時節から抜けきれない12月から、1月に入るといよいよ本格的にお正月を意識するシーズンになります。
この時期ならではのお料理に舌鼓を打っているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな1月の始まりは、私達の食生活にとって関わりのある佐久鯉誕生の日です。
目 次
佐久鯉誕生の日とは
佐久鯉誕生の日は毎年1月6日にあります。
佐久鯉誕生の日に縁のある篠澤佐吾衛門包道(ささざわさごえもんかねみち)の子孫であり、長野県佐久市の老舗旅館「佐久ホテル」の社長である篠澤明剛氏が制定しました。
一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
■意味
佐久鯉誕生の日は、消費者に対して佐久鯉に興味を認識を持ってもらいたいという意味合いがあります。
そして、業界側が佐久鯉とその料理の魅力を伝えるのが目的の日でもあるんですね。
例えば佐久鯉を楽しむことが出来るフェアやお祭りなどが行われています。
■由来
1746年(延享3年)1月6日に、篠澤佐吾衛門包道が伊勢神宮の福島神主へ佐久鯉料理を献上したという記録が見つかりました。
これが発見当時、全国ブランドの佐久鯉の最古の記録であったことから、佐久鯉誕生の日は1月6日に制定されました。
■イベント
長野県内10広域別に、それぞれのエリア特産の「おいしい信州フード」をピックアップして、その魅力を紹介する【おいしい信州ふーどフェア】が行われています。
これは、エリアごとにテーマ食材の掲載とその食材を使った料理などを提供する店舗情報を掲載するページが作成され、生産者や料理などの提供店にて取材を行い制作した記事を更にレポートとして掲載するというもの。
過去には、インスタグラムを利用したフォトキャンペーンも開催されました。
佐久市、軽井沢町の佐久エリアでは、11月16日〜12月31日にかけて開催され、身の締まった美味しい佐久鯉の刺身やうま煮、鯉こく等など様々な料理が提供されました。
他にも、佐久市を中心に佐久鯉をテーマとしたイベントが開かれています。
5月のゴールデンウィーク中には毎年、【佐久鯉まつり】が開催されています。
これは、佐久の名産、佐久鯉と端午の節句の鯉のぼりをかけて、子供の健やかな成長を願うお祭りとのこと。
スポーツイベントや佐久鯉マラソン大会が行われたり、ステージイベントや鯉こく無料サービスなどが、盛りだくさんで行われます。
佐久鯉の雑学
佐久鯉誕生の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□佐久鯉とは!?
佐久鯉とは、佐久の気候・風土と千曲川(信濃川)の清冽な水が育て上げた身の締まった鯉のことです。
昭和初期には全国一の生産量とともに、鯉の博覧会や品評会においても、その優れた品質で日本一の称号を得て、当時の宮内省や陸軍のご用達となりました。
佐久鯉の養殖は1825年(文政8年)に始まり、品種改良を重ね、2008年(平成20年)に「地域団体商標登録」の認定を受けました。
□佐久鯉、最古の史料
1746年1月6日に篠澤佐吾衛門包道が伊勢神宮の福島神主へ佐久鯉料理を献上したという記録が当時、最古のものとされたというのは前述しましたが、その後、1648年(正保5年もしくは慶安元年)に小諸城主や家老に鯉料理を振る舞ったとする記録が佐久ホテル(篠澤家)より見つかっています。
現在はこちらが佐久鯉最古の史料とされています。
■まとめ
佐久鯉誕生の日についてご紹介させて頂きました。
佐久鯉を食べたことがあるという方もたくさんいらっしゃるかと思いますし、馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。
鯉といえばやはり鑑賞用のイメージが強いと思いますが、佐久鯉料理が誕生してから370年以上も経ち、今でも佐久地域の名産品として親しまれているんですね。
毎年1月6日佐久鯉誕生の日には、佐久鯉を楽しんでみたり、関連イベントをチェックしてみるのがおすすめです。
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