▪はじめに
今回紹介する「いいにんじんの日」の「にんじん」とは薬草の1つである「高麗人参」のことを指しています。
太古の時代に朝鮮半島から日本に伝わり、現在でも漢方薬や薬膳料理などに使われている高麗人参の記念日や雑学などについて紹介していきましょう。
目 次
いいにんじんの日とは
いいにんじんの日は、毎年1月12日にあります。
この記念日は、株式会社韓国人参公社ジャパンが2012年(平成24年)の1月12日に創立記念パーティーを開いたことを記念して制定されたものです。
▪意味
いいにんじんの日には、高麗人参が体に良いことをアピールする目的があります。
▪由来
いいにんじんの日は、2012年(平成24年)1月12日に韓国人参公社ジャパンの創立記念パーティーが開催されたことに由来して制定された記念日です。
また、「1(い)1(い)2(に)んじん」という語呂合わせも由来の1つになっています。
▪イベント
いいにんじんの日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
高麗人参の雑学
<高麗人参はいつ日本に伝わったの?>
高麗人参は、2000年以上前から朝鮮半島や中国北東部の山岳地帯に自生していたとされています。
高麗人参には、滋養強壮や疲労回復、体力の回復、生活習慣病の予防など様々な効能があるとされ、古代中国や朝鮮の王侯貴族たちを中心に高価な薬として使用されてきました。
その高麗人参が日本に伝わったのは奈良時代で、当時の朝鮮半島にあった渤海国という国の使者が聖武天皇に献上したと史実に残っています。(その当時の高麗人参は現在も正倉院に保管されているそうです)
しかし高麗人参は日本での栽培が難しく、その後も高麗人参は朝鮮半島や中国からしか手に入れることができず、庶民には手の届かないとても高価なものでした。
高麗人参が日本で栽培できるようになったのは、八代将軍徳川吉宗の時代です。
吉宗は対馬藩(現在の長崎県)に命じて高麗人参の試験栽培行わせ、1729年(享保14年)にようやく日本での高麗人参の栽培が成功しました。
吉宗は栽培に成功した後にほかの藩でも栽培するように勧めます。
高麗人参は「御種人参」と呼ばれ野州(現在の栃木県下野市周辺)・松江(現在の島根県松江市)・会津(現在の福島県)などで栽培されるようになり、栽培前に比べて手に入りやすくなったのです。
しかし、江戸時代後期から西洋医学が徐々に主流化していき、高麗人参の需要は減っていきました。
それでも高麗人参の栽培技術は受け継がれ、現在は長野県や福島県、島根県などで栽培されていますが、国内産の大半は輸出しているため、今では国産の高麗人参は手に入りにくい貴重なものとなっているようです。
<高麗人参の名前の由来とは?>
現代「人参」といえばオレンジ色の西洋人参のことが真っ先に思い浮かびますが、じつはこの「人参」という名前はもともと高麗人参に付けられた名前だったのです!
ではなぜ、「高麗人参」という名前で呼ばれるようになったのでしょうか?
「人参」という呼び方は、この植物の根っこが幾つかに分かれていて、それが人の形に似ていることからこう呼ばれるようになりました。
昔は「人参」といえば高麗人参のことを指していましたが、明治時代以降日本の医学が西洋化していき漢方薬があまり使われなくなっていったことから、「人参」は西洋人参のことを指すようになっていったのです。
また、「高麗」とはかつて朝鮮半島にあった国の名前で、その高麗国が高麗人参の主な生産地であったことが名前の由来となっています。
ちなみに、高麗人参と西洋人参はウコギ科とセリ科という全く違う種類の植物なのですが、西洋人参の根っこの形が高麗人参によく似ていることから「せり人参」や「西洋人参」「御種人参」などと呼ばれるようになったとされています。
▪まとめ
高麗人参といえば、昔は中国の薬膳スープや高麗人参をそのままお酒に漬けた高麗人参酒などのイメージが強かったのですが、最近は韓国の参鶏湯(サムゲタン)に使われているのを思い浮かべるようになりました。
高麗人参は高価なイメージがありますが、最近では私たちでも購入できる手ごろな価格のものもあります。
また、近頃はレトルトの参鶏湯や高麗人参エキスが入った鍋用スープなどが手軽に購入できるので、知らないうちに高麗人参を食べている人もいるかもしれません。
高麗人参を健康保持のサポートに使ってみたいと思われたら、ネット通販やお店などで購入してみてはいかがでしょうか。
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