▪はじめに
日本の鉄道は、世界でもトップクラスの安全性と時間の正確性を誇っています。
それは、起こってしまった事故を忘れず二度と同じ事故が起こらないよう、レールやトンネルなどの点検や整備をしてくれるプロフェッショナルがいるからです。
今回は、鉄道の安全に関した記念日や雑学などについてご紹介していきます。
目 次
鉄道安全確認の日とは
鉄道安全確認の日は、毎年10月11日にあります。
この記念日は、1874年(明治7年)のこの日に、日本で初めての鉄道事故が起こったことに因んで制定されました。
日本初の鉄道事故は、線路の切り替えポイントの故障によるもので、横浜発の列車が東京の新橋駅に到着する直前で脱線してしまいました。
しかし、幸いにもけが人はいなかったそうです。
▪意味
鉄道安全確認の日には、日本初の鉄道事故が起こったことや安全確認の大切さを忘れないようにする意味があります。
▪由来
鉄道安全確認の日は、1874年(明治7年)の10月11日に東京・新橋駅の直前で日本初の鉄道事故が起こったことに由来して制定された記念日です。
▪イベント
鉄道安全確認の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
鉄道安全確認の雑学
<新幹線のお医者さん「ドクターイエロー」の仕事とは?>
子供たちにも人気の新幹線「ドクターイエロー」は正式名称を「新幹線電気軌道総合試験車」といい、お客さんを乗せない新幹線です。
なぜ黄色なのかというと、夜に作業するときでも目立つようにするためと、お客さんがほかの新幹線と間違えて乗ってしまわないようにするためです。
ドクターイエローの仕事は車両によって違っていて、1~3号車と5~7号車で新幹線を走らせるための電気を供給する架線(トロリ線)や指令所との通信機能、新幹線の速度を制御する信号装置などの電気関係の点検をしています。
4号車ではレールのゆがみ・ねじれ・ズレなどが無いかといった軌道の検測をしていて、軌道検測用の特別な台車が設置されています。
車内には検査用のモニターなどが設置されていて、一般の新幹線とは違った内装になっていますが、7号車だけは社員用に700系と同じ客席が設置されているそうです。
現在のドクターイエローは3代目で、時速270㎞という一般の新幹線と同じスピードで走りながらこれらの点検を行っています。
ドクターイエローのような点検用の車両はほかにもあり、東北、上越新幹線が走る軌道を点検する「イーストアイ」や「在来線のお医者さん」と呼ばれる「ドクター東海」などが有名です。
因みにドクターイエローは不定期に走るうえに運行ダイヤは非公表なので「ドクターイエローを見たら幸せになれる」といったジンクスまであるのだとか。
確実に見ることができる方法はありませんが、基本的に1日目には東京→博多2日目には博多→東京というスケジュールで点検走行をするそうなので、SNSなどの目撃情報をチェックしておくといいかもしれませんね。
<線路やトンネルの安全を守る保線技能職員!>
線路やトンネルなどで事故が起こらないよう、日々点検や修繕をしてくれているのが保線技能職員という職業の人たちです。
保線技能職員の主な仕事は、
・線路やトンネル、高架橋などの点検や調査
・傷んだレールや枕木の交換
・線路に敷かれた砂利(道床砕石)の突き固め
・トンネルの補修工事や線路などの工事の立会い
などがあります。
これらの作業のほとんどは、終電後から始発までの間に行われていて、私たちが目にすることはほとんどありません。
これらの保線作業には作業用の重機を使うものありますが、人の手で行う作業がほとんどです。
トンネルや線路の点検はそれらを叩いた時に聞こえる音で不具合を見付けますし、砂利を交換するときの砂利の掘り起こしや突き固め、レールを交換するときの取り外しや取り付けなどほとんどの作業が人の手で行われています。
それは、保線作業がとても繊細な作業であるからにほかなりません。
実際少しのゆがみで電車の揺れが悪くなったりスピードに支障がでたりするのだそうです。
日本の電車が快適で時間に正確なのは、保線技能職員さんたちのおかげなのですね。
▪まとめ
日本の鉄道の安全は、ドクターイエローなどの特別な乗り物として人気のある車両だけでなく、人の手で守られているものも多いと知ることができました。
保線技能職員さんはあまり知られていない職業ですが、限られた人員で私たちが知らない時間帯に日々作業をしてくださっている皆さんに感謝したいと思います。
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