▪はじめに
スター・ウォーズとは、ジョージ・ルーカス監督の構想を基にして、ルーカス本人が脚本・監督を手掛けたものやほかの監督が手掛けたものなど、1977年から2019年までに渡り全9本のSF映画作品です。
今回は、世界中に大ブームを巻き起こし、日本でも多くのファンがいるスター・ウォーズの記念日や雑学などについて紹介していきます。
目 次
スター・ウォーズの日とは
スター・ウォーズの日は、毎年5月4日にあります。
スター・ウォーズの日は、アメリカのエンターテインメント会社ウォルト・ディズニー・カンパニーの日本現地法人であるウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社が制定したものです。
この記念日には、世界中のスター・ウォーズファンがスター・ウォーズの文化を祝い、映画を讃える日となっていて、世界各地でイベントが行われています。
▪意味
日本でのスター・ウォーズの日には、スター・ウォーズという作品の魅力をもっと多くの人に知ってもらうという目的があります。
▪由来
スター・ウォーズの日が5月4日になったのは、作品の中に出てくる有名なセリフ『May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)』の『May the Force』と「May the 4th(5月4日)」をかけた語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
毎年スター・ウォーズの日に日本では、公式イベント「J-WAVE presents “STAR WARS DAY”TOKYO」が東京で行われています。
過去には六本木ヒルズアリーナにて開催され、多くのスター・ウォーズファンが訪れました。
このイベントでは、特設ステージで子供たちを対象とした参加型イベント「ジェダイ・アカデミー」やスター・ウォーズの物語を音楽に乗せて語るストーリーライブや映画音楽を中心に演奏する吹奏楽団「源-Minamoto-」の音楽ライブなどが行われました。
また、スター・ウォーズの日のロゴ入りバッグをスター・ウォーズのキャラクターのスタンプを自由に押してオリジナルのバッグを作ったり、イベントオリジナルの缶バッジを作ったりするワークショップやスタンプラリー、イベント限定の食べ物や飲み物、Tシャツなども販売されていて、小さな子供から大人まで楽しめるイベントとなっています。
もちろん、スター・ウォーズの映画上映(過去は「フォースの覚醒」と「最後のジェダイ」)もありますので、スター・ウォーズファンだけでなく、まだ見たことのない方もぜひ足を運んでみてください。
スター・ウォーズの雑学
<スター・ウォーズの人気キャラクターのモデルは黒澤明監督作品の登場人物>
スター・ウォーズの監督ジョージ・ルーカスが日本の映画監督黒澤明の作品から多大な影響を受けているのはとても有名です。
なかでも「隠し砦の三悪人」という黒沢映画はシリーズ第一作目「エピソード4・新たなる希望」の元になったと監督自身が語っていて、人気キャラクターとなっているドロイドのC-3POとR2-D2は「隠し砦の三悪人」に登場する百姓の太平と又七がモデルとなっていることもルーカス自身が発言しています。
また、ヨーダのモデルは「七人の侍」に登場する勘兵衛がモデルとなっており、レイア姫も「隠し砦の三悪人」の雪姫がモデルになっているといわれています。
影響をうけたのは人物だけでなく、ライトセーバーを使った戦いのシーンは「影武者」という黒沢作品を参考にしたともいわれており、スター・ウォーズの中には随所に黒澤明監督へのリスペクトが埋め込まれているのです。
ちなみにジョージ・ルーカス氏は黒澤明氏をスター・ウォーズの試写会に招待し感想を求めたのですが、黒沢氏はスター・ウォーズにまったく興味を持たず、あまりにしつこいのでしょうがなく「とにかく音楽が多い」とだけ答えると、ルーカスが必死に言い訳を言い続けるので、「多いから多いんだ!」と言ったらルーカスが泣き出したというエピソードを山田洋二監督が語っています。
ルーカスが泣き出して黒澤氏もちょっと言い過ぎたかなと反省したのだとか。
若いルーカスが尊敬する黒澤監督から色々聞きたかったのでしょうが、なんともかわいそうなエピソードですね。
だからといって2人の仲が悪かったというわけではなく、黒沢氏がルーカスと一緒に食事をしてアドバイスをしたり、ルーカスがスピルバーグと一緒に「夢」という黒澤作品の資金などを援助したりとかなり懇意にしていたようです。
<ダース・ベイダーのデザインのモデルは伊達政宗の甲冑だった?>
スター・ウォーズシリーズの重要な敵役であり人気の高いキャラクターでもある「ダース・ベイダー」ですが、彼のヘルメットは日本の武将の甲冑をモデルにデザインされたものなのです。
モデルとなったのは伊達政宗が身に付けていたとされる「黒漆塗五枚胴具足(くろうるしぬりごまいどうぐそく)」という甲冑です。
確かに、西洋の甲冑はヘルメットが丸いですが、ダース・ベイダーのヘルメットは日本の兜のような形をしていますよね。
しかしなぜ伊達政宗の甲冑だと分かるのかというと、スター・ウォーズを制作中だった1975年ごろ、宮城県仙台市の仙台市立博物館に展示してある黒漆塗五枚胴具足の写真をハリウッドに送って欲しいと映画関係者から依頼が来て、実際に送ったというエピソードがあるからなのです。
また、スター・ウォーズの設定や実際に使われた道具などを紹介した「STAR WWRS-THE MAGIC OF MYTH-」という本の中にもこの兜がダース・ベイダーのページで日本の戦国武将の鎧兜を参考にしたと紹介されています。
伊達政宗は日本でもトップクラスの人気の武将であり、黒漆塗五枚胴具足は伊達政宗といえばこれといわれるほど有名な甲冑です。
そんな甲冑がモデルになったなんて、スター・ウォーズファンでなくても嬉しく思います。
▪まとめ
スター・ウォーズの日は、作品中の有名なセリフの語呂合わせが由来となっていますが、日本ではちょうどゴールデンウィークの真っただ中なので、大人も子供もイベントを楽しめます。
また、ジョージ・ルーカスが黒澤明監督を尊敬して、作品中に黒澤映画へのオマージュが込められているのは有名な話ですが、関連して日本の歴史的なものも取り入れられているのには驚きました。
イベントに参加できない方も、スター・ウォーズの日には家で色々な角度から映画を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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