桜草はプリムラの仲間の一種で、江戸時代の武士達の間で流行っていたそうで、古くから日本で愛されてきました。
寄せ植えに用いられることが多い花ですが、その花言葉をご存知でしょうか?
桜草は品種が多い分、花言葉もいくつか存在します。
目 次
桜草(サクラソウ)の花言葉
桜草全般の花言葉は「あこがれ」「少年時代の希望」「純潔」「初恋」「自然の美しさを失わない」です。
サクラソウの開花期間が短くはかない様子から「少年時代の希望」や「初恋」という花言葉になったいわれています。
「自然の美しさを失わない」や「純潔」は可愛らしい花を咲かせるところからきているようです。
色別の花言葉
桜草は白色やピンク色が一般的ですが、とてもカラフルな花です。
紫や褐色などの品種や薄い色の花もあります。
そんな桜草は、色によって花言葉が異なります。
ピンク色の桜草
「長続きする愛情」
可愛らしいピンク色の桜草には、ずっと相手を思うという意味の「長続きする愛情」という花言葉が付けられています。
家族や恋人へのプレゼントにいいですね。
白色の桜草
「初恋」
シンプルで清楚感のある白色から「初恋」という花言葉が付けられています。
白色のイメージとマッチした花言葉ですね。
赤色の桜草
「美の秘密」
赤色はロマンチストで情熱的な愛を表し、そこから連想される花言葉ではないでしょうか。
他にも紫や褐色といった色の桜草がありますが、それらには特に決まった花言葉は付けられていないようです。
実は怖い花言葉
可憐で良いイメージの花言葉が多いですが、「思春期の始まりと終わり」「叶わぬ初恋」というものもあります。
桜草の花言葉の由来は、あるギリシャ神話に基づきます。
パラソリスが結婚直前に婚約者を失い、その失望からやつれて死んでしまいます。
それをかわいそうに思った女神フローラがパラソリスをサクラソウに変えたという神話です。
そこから「叶わぬ恋心」という辛い花言葉になったそうです。
使ってはいけない花言葉
ありませんでした。
桜草が誕生花となる日にち
2月1日、2月5日、2月24日、4月28日、5月18日
桜草とは
桜草の特徴
北海道~九州の高原や原野に自生している多年草で、多湿な草原や川岸などでに生えており、埼玉県花と大阪府花にも指定されています。
江戸時代にも春の花として親しまれており、特に武士に好まれていたとされています。
桜草の名前の由来
桜草は、学名を「Primula sieboldii(プリムラ・シーボルディ)」と言い、シーボルトの名前に由来するそうです。
また、花が「桜」に似ていることから和名の「桜草」と名付けられたようです。
桜草の種類
江戸時代から改良が進められてきており現在では300種類もの園芸種が存在しています。
売られている品種の多くは「プリムラ(西洋サクラソウ)」で、日本の野生種の「日本サクラソウ」とは別のものです。
桜草の品種
桜草は現在、300種類もの品種があると言われています。
その形や名前もそれぞれ個性的で、同じ桜草でも全く違う美しさがあります。
「駅路の鈴(えきろのすず)」
江戸時代後期に生まれた赤色が強い紫色の小輪花で、縁と中心は白色になっています。
「墨田の花火(すみだのはなび)」
花は赤色が強い紫色で縁が白色、花の縁が花火に似てギザギザしています。
「赤蜻蛉(あかとんぼ)」
花弁は細く、花の中心が白色です。
「白蜻蛉(しろとんぼ)」という白色の花の品種もあります。
「駒止(こまどめ)」
江戸時代末期に生まれた品種で、淡いピンク色で花弁が大きい中輪の花を咲かせます。
「銀世界(ぎんせかい)」
白色の花を咲かせ、花の中心と後ろが赤紫色、花弁はひねったような形です。
「漁火(いさりび)」
花の縁に浅いギザギザが入った大輪の花です。
「里桜(さとざくら)」
花弁は9枚でボリュームがあり、薄いピンク色の可憐な花を咲かせます。
色や大きさによって、違う花のように特徴がありますが、どの種類も可憐で女性らしく、とても綺麗です。
春に清楚な花を咲かせる桜草を、ぜひみなさんも育てたり誰かへ贈ってみたりしてみませんか?