シクラメンは大きめな花弁に鮮やかな色が印象的な花です。
女性らしいイメージから、贈り物とされることも多いですが、その花言葉をご存知でしょうか?
シクラメンは品種が多い分、花言葉もいくつか存在します。
目 次
シクラメンの花言葉
シクラメン全般の花言葉は「遠慮」、「気後れ」、「内気」、「はにかみ」です。
この花言葉はイスラエルの伝説がもとになっているそうです。
ソロモン王が花の形を王冠に使おうとして花たち申し込んでいたのですが、次々と断られてしまいます。
そんな中、シクラメンが「私の形を使ってください」恥ずかしそうにささやき、その時からうつむいて咲くようになったというものです。
本来シクラメンは、雨から花粉を守るために下向きに咲きます。
確かに下を向いて恥じらって咲いているように見えそうですね。
色別の花言葉
シクラメンはピンク色のものが一般的ですがカラフルな花です。
そんなシクラメンは、色によって花言葉が異なります。
赤色のシクラメン
「愛情」「きずな」「はにかみ」「嫉妬」
反り返って咲く赤い花びらは炎のように見え、燃え上がる嫉妬心を連想させます。
可愛らしい「嫉妬」なら微笑ましいのですが、行き過ぎた「愛情」が「嫉妬」に変わると大変ですね。
シクラメンは贈る相手やシチュエーションによって意味合いが変わってきそうです。
白色のシクラメン
「清純」「綿密な判断」「思いやり」
シクラメンは、品種改良をして白い花を作り出しました。
白は純情で無垢なイメージがあります。
そんな白いシクラメンは清純な印象を与えてくれますね。
ピンク色のシクラメン
「憧れ」「内気」「はにかみ」
ソロモン王の伝説のように、シクラメンの控えめで慎ましい様子ががよく表れている花言葉です。
憧れの人に贈るのもいいですね。
青色のシクラメン
「遠慮」「恥じらい」
他のシクラメンに比べて希少性があり、市場に出回る量も少ないです。
青く下を向いて咲く奥ゆかしい姿から、この花言葉になったのかもしれません。
他にも紫などの色のシクラメンがありますが、それらには特に決まった花言葉は付けられていないようです。
西洋での花言葉
シクラメンの西洋での花言葉は、timid hope(遠慮がちな期待)、shyness(内気・はにかみ)、resignation and good-bye(退職と別れの言葉)です。
日本で用いられている花言葉と似ているところもありますが、「期待」が込められているところが面白いですね。
「退職と別れの言葉」はそのまんまですが会社を辞める人によいのではないでしょうか。
実は怖い花言葉
ありませんでした。
シクラメンが誕生花となる日にち
1月4日、1月14日、11月26日、12月7日、12月22日
使ってはいけない花言葉
シクラメンは贈り物に適した花ではありますが、あまり良くない意味の花言葉もあるので注意しなければいけません。
前述しましたように「気後れ」や赤のシクラメンの花言葉「嫉妬」というものがあります。
ネガティブな言葉が含まれていますが、良い意味の花言葉が一般的に使われているので、そこまで気にしなくてもよいのかもしれません。
シクラメンとは
シクラメンの特徴
シクラメンは原産国が西南アジアです。
サクラソウ科シクラメン属の多年草で、冬に多くの花を咲かせてくれる球根植物で冬の花としても有名です。
茎先に花冠が5つに裂けた花が1輪ずつ咲き、赤・ピンク・白・紫色などがあります。
シクラメンの名前の由来
「シクラメン」の英名は「Cyclamen」で、球根の形が丸いことからギリシア語の円(Circle)を意味する”kuklos”が語源となっているようです。
和名は「篝火花(かがりびばな)」といい、反り返って咲く花の様子からつけられました。
シクラメンの種類
シクラメンは八重咲きやロココ咲きなど毎年次々と新品種が発表されています。
斑の入る緑葉、シルバーリーフと呼ばれる銀葉など葉も種類によって異なります。
株と花の大きさによって、大輪系、中輪系、小輪系に分けられます。
シクラメンの品種
シクラメンは品種改良がさかんにおこなわれています。
その形や名前もそれぞれ個性的で、同じシクラメンでも全く違う美しさがあります。
「フローレット・ピンク」
サットン・パペット・ピンクと野生種のペルシカムを掛け合わせた小型品種で、高さが10〜12cmほど、縁が波打ったピンク色の花です。
「いづものかおり」
高さ10〜15cmとやや大型になります。
濃い緑色の葉っぱをたくさん生やし、花は中心が濃く周りが薄いピンクのグラデーションになってます。
「フローレット・ホワイト」
ペルシカムとザルトローザ・ミット・アウゲを交配した小型品種で、花は中心が紅紫色、周囲が淡いピンク色のになってます。
色や大きさによって、違う花のように特徴がありますが、どの種類も冬の間に咲いている貴重な花です。
人気のシクラメンを、ぜひみなさんも育てたり誰かへ贈ってみたりしてみませんか?