芍薬はきな花弁に鮮やかな色が印象的な花です。
豪華で女性らしいイメージから、贈り物として花束に入れられることも多いですが、その花言葉をご存知でしょうか?
芍薬は品種が多い分、花言葉もいくつか存在します。
目 次
芍薬(シャクヤク)の花言葉
芍薬全般の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「謙遜」です。
イギリスの伝承で、はにかみ屋の妖精が恥ずかしがって芍薬の花びらに隠れたときに、花びらも同じように赤くなったというものがあり、それが「はにかみ」「謙虚」に由来しているそうです。
また、芍薬の花びらが夜に閉じる性質から、女性が恥ずかしがっている様子になぞらえて「恥じらい」となったそうです。
色別の花言葉
芍薬はピンク色のものが多いのですが、実はとてもカラフルな花です。
明るいものだけではなく、暗い色や淡い色もあります。
そんな芍薬は、色によって花言葉が異なります。
赤色の芍薬
「威厳」「荘厳」「はにかみ」
芍薬の情熱的な赤色は女性の強さを感じさせます。
白色の芍薬
「恥じらい」「はにかみ」「満ち足りた心」
ウエディングブーケにも使われることがあり、清楚で潔白なイメージです。
ピンク色の芍薬
「恥じらい」「はにかみ」
女性のかわいらしさを表現しています。
紫色の芍薬
「怒り」「憤怒」
芍薬の中で、唯一ネガティブな花言葉があり、プレゼントに向かない色です。
他にも黄色やオレンジ、青といった色の芍薬がありますが、それらには特に決まった花言葉は付けられていないようです。
実は怖い花言葉
前述しましたが、紫色の芍薬の花言葉には、「怒り」「憤怒」という意味があります。
花言葉を贈る際は、紫色の芍薬には気を付けましょう。
使ってはいけない花言葉
ありませんでした。
芍薬が誕生花となる日にち
2月6日、2月8日、5月14日、5月19日、7月24日
芍薬とは
芍薬の特徴
芍薬はボタン科の植物で多年草で、原産地はアジア大陸北東部になります。
ピンクや赤、黄、白、青、紫など色彩豊かな花です。
開花時期は5〜6月で、夕方になると花びらを閉じます。
芍薬の名前の由来
中国から伝わった時の漢字である「芍薬」をそのまま音読みにしたとされています。
日本では恵比寿草(えびすぐさ)や恵比寿薬(えびすくすり)と呼ぶこともあります。
芍薬の種類
和芍薬と洋芍薬の大きく二種類に分けられます。
和芍薬の花は茎1本に1輪の花を咲かせ、「一重咲き」や「翁咲き」があり、ジャパニーズタイプといわれます。
洋芍薬の花は1本の茎から枝分かれして複数の花を咲かせ、「手まり咲き」や「バラ咲き」があります。
種類が多く、茶華として100種類を超えています。
芍薬の品種
芍薬は世界中にたくさんの品種があり、その形や名前もそれぞれ個性的で、同じ芍薬でも全く違う美しさがあります。
「レッドレッドローズ」
バラのような鮮赤色の半八重咲きで、多数の花弁が重なる品種です。
早咲きで、切り花用にも花壇用にも向きます。
「ソルベット」
ピンクの花弁の間に白と黄色の折重なる三段咲きです。
「イエロークラウン」
芍薬の中では数少ない黄花の品種で、ボリュームがあります。
「ピーチアンドクリーム」
薄いピンクの花弁に赤のグラデーションが映える品種です。
「ホワイトキャップ」
翁咲きで色のコントラストが美しい品種です。
「クリスタルビューティー」
白い大輪八重咲きの香り高い品種で、初夏にさわやかな香りをもたらします。
「滝の粧(たきのよそおい)」
白に薄いピンクの混じる微香の八重咲き品種です。
「アネモネフローラ」
極早生咲きでミニサイズの可愛らしい花です。
「キャロル」
丸みを帯びた花びらが寄り添って咲く、ボール状の冠咲きです。
「楊貴妃(2年生苗)」
芍薬の黄花の代表種で、古くから中国原産種です。
色や大きさによって、違う花のように特徴がありますが、どの種類も優雅で女性らしく、とても綺麗です。
日本では「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と女性の美しさを形容する美しい花です。
ぜひみなさんも育てたり誰かへ贈ってみたりしてみませんか?