カルセオラリアは原色に近い花色が特徴で、パッと目をひく明るい花です。
比較的乾燥している場所で育つため、日本ではあまり目にする機会が少ないかもしれません。
独特な見た目の花姿から、幸せを運んできそうな花言葉がつけられています。
目 次
カルセオラリアとは
カルセオラリアは中南米の太平洋に面している地域や、ニュージーランドが原産の花です。
キンチャクソウ科カルセオラリア属の花で、種類は200種以上あると言われています。
原産地では多年草や低木として扱われますが、日本では気候の問題で秋に種をまき春に花を咲かす一年草や越年草です。
寒さが苦手なこともあり、家庭で栽培するのは難易度の高い花です。
花色は赤、黄、オレンジ、白、紫などがあります。
単色の花もありますが、まだら模様や複色の花もあり、鮮やかさが目をひく花です。
花の形は独特で、一般的に良く知られているものは、大きな花びらが袋のようになっています。
他にも、花びらが平らなものや、傘のようになるものなどさまざまです。
カルセオラリアの名前の由来
和名のカルセオラリアという名前は、学名「Calceolaria」と同じです。
カルセオラリアという名前がつけられたとされる理由は諸説あります。
「Calceolus(カルセオルス)」というラテン語が由来と言われています。
「Calceolus」はスリッパや小さな靴という意味があり、独特な花の形がスリッパや靴のように見えたそうです。
もう一説に、「F.Calceolari」というイタリアの植物学者に敬意を表しつけたとされています。
日本では花びらが袋状になっていることから「巾着草(キンチャクソウ)」と呼ばれます。
西洋の名前は「Slipper flower(スリッパフラワー)」、「Pouch flower(ポーチフラワー)」、Pocketbook flower(ポケットブックフラワー)」などです。
西洋名も袋のような花びらが由来となっています。
カルセオラリアが誕生花となる日にち
1月30日、2月28日、3月27日、4月24日、5月23日
カルセオラリアの花言葉
「私の伴侶に」「援助」「幸福」これらがカルセオラリアの花言葉です。
これらの花言葉は、カルセオラリアの花が袋のようになっていることに由来します。
キンチャクソウとも呼ばれるように、お金が入りそうな形をしていることから、「援助」「幸福」などの花言葉がつけられたそうです。
また、お金がたくさん入っている巾着のようで、あなたを不自由なく幸せにしますよという意味で、「私の伴侶に」とつけられたのかもしれませんね。
カルセオラリアの色別の花言葉
カルセオラリアは花色が豊富ですが、花色別の花言葉はつけられていないようです。
カルセオラリアの怖い花言葉
まだら模様のカルセオラリアは、少し毒々しく見え怖い花言葉がつけられていそうです。
しかし、「幸福」や「援助」など、富に関する花言葉ばかりで、怖い印象の花言葉はつけられていません。
カルセオラリアの品種
カルセオラリアには、たくさんの品種が存在し、観賞用の花として親しまれています。
特に良く扱われている品種3つを紹介します。
〈ヘルベオヒブリダ〉
チリが原産の複数の品種をかけあわせて作られたヘルベオヒブリダ。
花の1つ1つが大きく、花色が鮮やかです。
赤、黄、オレンジ色の花が多く、まだら模様の物もあります。
〈ビフロラ〉
細い茎が真っすぐとのび、その先に花をつけます。
他のカルセオラリアよりも、袋部分の大きさが小さいのが特徴です。
花色は複数ありますが、黄色がメインの花です。
〈インテグリフォリア〉
花色が豊富な種類で黄、赤、オレンジはもちろん、ピンク、青、紫、白、黒などさまざまな色が存在します。
比較的背丈が大きく育ち、小さな花がアジサイのようにいくつも密集して咲きます。
花壇やプランターなどに植えると、とても華やかな印象です。
花の形が独特で、花色がはっきりとして華やかなカルセオラリア。
日本では、夏は湿度が高く、冬寒いため育てるのは難しいかもしれません。
幸せを運んでくれそうな花言葉がたくさんついているので、自宅で育てて運気をあげるのに良いかもしれません。