水仙といえば、ラッパのような形の花弁に明るい色が印象的な花です。
清楚で女性らしいイメージから、贈り物とされることも多いですが、その花言葉をご存知でしょうか?
水仙は品種が多い分、花言葉もいくつか存在します。
目 次
水仙(スイセン)の花言葉
水仙全般の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」です。
昔、美少年ナルキッソスが水鏡に映った自分の姿に恋をし、口付けをしようとしてそのまま落ちてスイセンになってしまったという伝説があり、「うぬぼれ」「自己愛」はそこに由来します。
色別の花言葉
水仙は白色のものが多いのですが、実はとてもカラフルな花です。
白色だけでなく、黄色やオレンジ色もあります。
そんな水仙は、色によって少し花言葉が異なります。
白色の水仙
「尊敬」「神秘」
純粋のイメージがある白の水仙には、相手を敬う意味があり、尊敬の念を伝えたい相手へのプレゼントに向いています。
黄色の水仙
「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」
元気なイメージの黄色ですが、切ない失恋の気持ちを連想させる淋しげな花言葉です。
他にもオレンジ色やピンク色などといった色の水仙がありますが、それらには特に決まった花言葉は付けられていないようです。
西洋での花言葉
西洋での花言葉は、「self-love(自己愛)」「egotism(自己中心、うぬぼれ)」「unrequited love(報われぬ恋)」です。
日本語の花言葉と同じく美少年ナルキッソスの神話に由来していると考えられます。
実は怖い花言葉
水仙の花言葉にはネガティブな意味が多いですが、これはギリシア神話のナルキッソスの伝説に由来しています。
ナルキッソスは美少年で自他ともに認める美貌でしたが、高慢な態度で女性を受け入れず傷付けました。
女性を傷つけるナルキッソスを見かねた女神メネシスは、ナルキッソスが自分以外を愛せなくなる呪いをかけます。
ナルキッソスは水面に映る自分に恋し、水を覗き込むうちに落ちてしまい、水仙となってしますのです。
水仙の花言葉はネガティブなのは、そんなナルキッソスの化身である水仙の運命なのかもしれません。
使ってはいけない花言葉
水仙はとてもきれいで贈り物に適した花なのですが、ネガティブな意味の花言葉もあるのでプレゼントの際には気を付けてましょう。
水仙が誕生花となる日にち
1月2日、1月3日、1月13日、4月3日
水仙(すいせん)とは
水仙の特徴
水仙はヒガンバナ科スイセン属の植物で、開花時期は12月から5月頃です。
花は横向きに咲き、中心に副花冠と呼ばれる筒状の花弁が6枚あります。
水仙の名前の由来
属名の学名「Narcissus(ナルシサス)」は、自分に陶酔する「ナルシスト」の語源ともなったギリシア神話に出てくる美少年ナルキッソスに由来します。
漢名の「水仙」は、中国古典の「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙という」に由来します。
水辺で咲く花から「水辺にいる水仙」に例えられたのでしょう。
水仙の種類
水仙の系統は11月ごろに咲くニホンスイセンと3月ごろに咲くラッパスイセン系統に大別されます。
現在1万種以上の園芸品種がありますが、花の形や咲き方、交配親などから、12系統に分類されています。
水仙の品種
水仙は世界中に1万を超える数の品種があり、その形や名前もそれぞれ個性的で、同じ水仙でも全く違う美しさがあります。
「ピンクパラソル」
花期は3月から4月で、ピンクで美しいラッパ咲き品種です。
「ナルキッスス・バルボコディウム」
ミニスイセンの一種で、丈は15cm~25cmぐらいです。
「スイセンマウントフット」
花期は3月から4月で、丈が30cm~40cmです。
副花冠は薄い黄色から白へ変化していきます。
「日本スイセン」
花期は12月から2月で、古くから日本で親しまれてきた房咲きの水仙です。
「スイセンタリア」
英語名「Angel’s tears(天使の涙)」と呼ばれる白い花弁で、涙をながしているようにややうつむいて開花します。
「ペチコートスイセン」
「原種水仙」の一種で、ペチコートスカートのような副花冠です。
「黄房スイセン」
花期は2月から3月で、黄色い花弁の中心にオレンジ色の副花冠が開花します。
大きさや色、副花冠の特徴などさまざまな違いがありますが、どの種類も清楚で女性らしく、とても綺麗です。
扱いやすく人気の水仙を、ぜひみなさんも育てたり誰かへ贈ってみたりしてみませんか?