露草といえば、小さな花弁に涼やかな色が印象的な花です。
素朴で夏らしいイメージから、昔から親しまれてきた花ですが、その花言葉をご存知でしょうか?
目 次
露草(ツユクサ)の花言葉
露草全般の花言葉は「尊敬」「なつかしい関係」「敬われない恋」「恋の心変わり」です。
「尊敬」は、青く澄んだ花の奥ゆかしさにちなんで付けられました。
また、身近で昔から愛されている野草ということから「なつかしい関係」という花言葉が付けられています。
「敬われない恋」と「恋の心変わり」は、恋の儚さと花がすぐ枯れてしまう姿とが重なって例えられたものです。
色別の花言葉
露草は青色のものが多いですが、実はとてもカラフルな花です。
明るいものだけではなく、淡い色もあります。
そんな露草は、色によって花言葉が異なります。
紫色の露草
「ひとときの幸せ」「尊敬」「快活」
紫色の落ち着いた色の雰囲気から連想される花言葉ですね。
その見た目に相応しい花言葉です。
白色の露草
「僅かの楽しみ」「豊潤」
シンプルですが存在感のある白の露草には、控えめな言葉と豊かさに関する花言葉が付けられています。
斑入りの露草
「恋の心変わり」「敬われぬ愛」「密かな恋」
露草の花言葉の中でも珍しくネガティブな言葉が並びます。
その模様のイメージからでしょうか。
他にも青やピンク色といった色の露草がありますが、それらには特に決まった花言葉は付けられていないようです。
実は怖い花言葉
ありませんでした。
使ってはいけない花言葉
露草は全体的に良い花言葉が多いですが、あまり良くない意味の花言葉もあります。
前述しましたが、斑入り模様の「恋の心変わり」「敬われぬ愛」といったものです。
花がすぐに枯れてしまう様子から付けられた花言葉です。
露草が誕生花となる日にち
7月6日、7月28日
露草とは
露草の特徴
露草は東アジアの温帯に広く分布するツユクサ科ツユクサ属の一年草で、原産地は日本、東アジアになります。
6月~9月に小さな青い花をつけ、地を這って枝分かれする茎の節々から根を出していきます。
露草の花は朝早くから開花し、午後にはしぼむ性質があります。
内側に付く3枚の花びらのうち2枚は大き目の鮮やかな青色です。
しかし、残りの1枚は小さく白いためあまり目立ちません。
露草の名前の由来
属名の学名「Commelina(コメリナ)」は、オランダの植物学者ヤン・コメリン(Jan Commelin)とその甥のカスパル・コメリン(Caspar Commelin)に由来しています。
また和名である「露草」の由来は、朝露を受けて咲いた花が昼にはしぼんでしまうことからとされています。
露草の種類
美しい青色の花が特徴的な露草。
露草の仲間では、青色のほかに白やピンク、紫の花も咲かせるものもあります。
花の形や色の変化が多く、多くの観賞用品種が栽培されています。
露草の品種
露草は世界中にたくさんの品種があり、その形や名前もそれぞれ個性的で、同じ露草でも全く違う美しさがあります。
「オオボウシバナ」
ツユクサ科の一般的によく見かける露草です。
別名はアオバナで、青花茶として飲まれることもあります。
野生種とは違い、露草の園芸品種です。
その草丈は、50センチ程度で青色の花の直径は5センチです。
「常盤ツユクサ」
トキワツユクサは、白色の花をしている露草です。
開花時期は遅く、梅雨に咲きます。
南アメリカ原産の品種で、鑑賞用の園芸品種として、日本に輸入されました。
その後、あまりの繁殖力の強さに、他の草花が育たなくなり、今では要注意外来生物とされています。
「ムラサキツユクサ」
青色ではなくきれいな紫色をしています。
花は大きく、草丈も倍で約1メートルもあります。
花の色は、青紫やピンクもある品種です。
このムラサキツユクサよりも大きい露草があり、そちらはオオムラサキツユクサと呼ばれています。
色や大きさによって、違う花のように特徴がありますが、どの種類も可憐で可愛らしく、とても綺麗です。
昔から人々に愛されてきた野の花である露草を、夏のお庭に植えて涼しげな雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?