萩といえば、小さな花弁に鮮やかな色が印象的な花です。
秋の七草の一つとして古くから親しまれてきた植物ですが、その花言葉をご存知でしょうか?
萩は品種が多い分、花言葉もいくつか存在します。
目 次
萩の花言葉
萩全般の花言葉は「思案」「柔軟な精神」「内気」です。
萩は万葉集でもダントツ(141首)で読まれている花です。
通い婚であった当時は恋文をやり取りに使っており、控えめな美しさや相手のことを考えてしまう事を表現した「思案」という花言葉になりました。
「柔軟な精神」という花言葉は柔らかに枝をしならせている様子から、「内気」は枝の先に可憐にさく花が内気な女性を思わせる様子からのようです。
色別の花言葉
萩は赤紫色のものがよく見られますが、実はとてもカラフルで、品種によって白、紫、赤、ピンクやその組み合わせもあります。
ですが、色別の花言葉はないようです。
実は怖い花言葉
萩の花言葉には怖いものもあり、それは「残酷」です。
萩の風情のある細かい花からは想像もつかない花言葉ですが、萩の花は風に吹かれるとぽろぽろ落花してしまい、そんな様子から「残酷」の花言葉が付けられました。
使ってはいけない花言葉
ありませんでした。
萩が誕生花となる日にち
9月24日、10月1日、10月24日
萩とは
萩の特徴
萩は万葉集でも多く詠まれ、また秋の七草の一つとして古くから日本中で親しまれてきた、落葉低木です。
夏の真盛りから咲き始めて秋の初めには満開になり、根に根粒菌を持っていていることから土壌を肥沃にする性質があります。
直径1~1.5㎝くらいの色の花を咲かせ、冬に落葉し、暑さ寒さに強く、病害虫の発生もほとんどないです。
萩は株分けで増やすこともできます。
萩の名前の由来
萩の花は古い株から目を出す特徴があり、「生芽(はえき)」という漢字があてられていました。
この「ハエキ」がなまり現在のハギになったという説が有力です。
中国語の「萩」という植物はキク科の植物を指し、日本の萩とは異なります。
萩の種類
日本には「マルバハギ」や「ヤマハギ」や「ケハギ」など十数種の萩が自生しており、栽培されているのが「ミヤギノハギ」になります。
萩の品種
萩は世界中にたくさんの品種があり、その形や名前もそれぞれ個性的で、同じ萩でも全く違う美しさがあります。
「ヤマハギ」
萩をといえば一般的にこの種類で、日本各地の野山に自生していて2m程に育つこともあります。
「センダイハギ」
海岸沿い等に自生していて、愛らしい花をつけるます。
「ミヤギノハギ」
宮城萩と書き、宮城県の県花となっていて濃い紫の花を咲かせます。
「シラハギ」
ミヤギノハギの別種です。
花が白く「シロハギ」「シロバナハギ」と呼ばれることもあります。
色や大きさによって、違う花のように特徴がありますが、どの種類も控えめで女性らしく、とても綺麗です。
「内気」という花言葉がつけられるように、しんみりしたような下向きの花ですが、とても美しいので、ぜひ観察してみませんか。