「2月3日 のり巻きの日」
■はじめに
たまに食べれば太巻きはけっこうおいしいと思いますが、恵方巻として切らずに食べろと言われるのはカンベンしてほしいですねえ。
目 次
のり巻きの日とは
2月3日は全国海苔貝類漁業組合連合会が制定した「のり巻きの日」になりますが、「恵方巻の日」としたほうがピンときますね。
■のり巻きの日の意味と由来
節分にのり巻きを食べる風習は江戸時代の大阪、和歌山、滋賀あたりで始まったとされ、やがて高度経済成長期になると海苔業界の宣伝イベントとして、節分の「丸かぶり寿司」「太巻き寿司」がPRされました。
当時の宣伝チラシには「節分の夜、恵方に向かい家族そろって無言で巻きずしを丸ごと食べると必ず幸福になる、と昔から言い伝えられ……」とありました。
「恵方巻」と呼ばれるようになったのは、1989(平成元)年にセブンイレブンが太巻き寿司を「恵方巻」として大々的な販売キャンペーンを展開して以降です。
■のり巻きの日のイベント
恵方巻を食べること自体がイベントですが、家族だけで静かに食べるのがいいですね。
同じ方向を向いた大人数が一斉にのり巻きを頬張るなんて不気味なイベントはなさそうでやれやれです。
のり巻きの日の雑学
▽恵方巻の由緒正しい食べ方は
恵方巻には由緒正しき食べ方があるそうで、それを守らないと福は訪れてくれません。
また、恵方とはその年の幸福を司る神様が来る方角で、毎年方角は変わります。
では、神様推奨の正しい恵方巻の食べ方です。
まず、恵方巻はひとり1本厳守で、仲良く半分ずつなんてもってのほかです。
恵方を向き、その1本は食べ終えるまで口から離さず、話もしないで一気に食べましょう。
福を口から体内に取り込むのが恵方巻で、食べてる途中でしゃべったり、口から離してしまうと幸運が途切れ、邪気が入ってしまうと言われます。
心の中で願い事を唱えながら、一気に食べてしまうのがもっとも効果的…のはずです。
▽恵方巻の伝統的な具材7種は
恵方巻の具材は7種が基本で、これは縁起がいい「七福神」に由来した「7」のようです。
絶対にこれでなくては、という決まりもありませんが、やはり縁起をかつぐことも大切なようです。
【あなご】または【うなぎ】あなごやうなぎは体が長いことから「長寿」を意味し、「うなぎのぼり」という言葉通り「上昇」や「出世」を連想させます
【かんぴょう】細く長いかんぴょうには「長生きができるように」との願いが込められています
【えび】えびは紅白の色と、目玉が飛び出ていることから「めでたし」との語呂合わせで、縁起のいい食材です。また、曲がった腰、長いヒゲが健康長寿の象徴とされています
【しいたけ】しいたけは古くから神様のお供え物とされ、形が陣笠に似ていることから「身を守ってくれる」という意味を持っています
【きゅうり】きゅうりは「九利」と書いて、9つの利をもたらすという語呂合わせです
【卵焼き】伊達巻、厚焼き卵、だし巻き卵…卵の黄色を「財の豊かさ」「金運」に見立てています
【桜でんぶ】鯛や白身魚をほぐして鮮やかなピンクに色付けした桜でんぶは、鯛の「めでたい」という定番の語呂合わせです
恵方巻の販売競争も年を追うごとに激化し、基本7種の具材では収まらず、まぐろやサーモンなどを具材とした「海鮮巻き」、レタスやアボガド、ツナマヨの「サラダ巻き」、トンカツ、エビフライが主役の「揚げ物巻き」なども登場するようになりました。
■最後に
恵方巻の売り上げは300億円を上回り、日本全体に約650億円の経済効果をもたらすと言われます。
しかし、その一方で数年前から売れ残りの廃棄量の多さ、フードロスの問題も大きくクローズアップされ、各社とも予約販売に力を入れていますが、なかなか大幅な廃棄量削減効果は見られていないようです。
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