青々とした葉が年中みられるオモト。
徳川家康も愛した植物で、諸大名もこれを愛でたといういわれがあります。
縁起物としても人気なオモトにはどのような花言葉があるのでしょう。
目 次
オモト(万年青)とは
オモトは日本原産のキジカクシ科オモト属で、草丈は30~50cmほど多年草です。
開花時期が4月~6月で、中央に棒状に連なったベージュ色の花を咲かせます。
冬には赤や朱色の実をならせ、鉢植えや観葉植物として人気があります。
オモト(万年青)の名前の由来
オモトの名前の由来は諸説あり、葉が赤い実を抱き込むようにしていることから子を抱く老母に見なした「老母草(おもとぐさ)」「母人(おもと)」に由来するとされています。
また、株が太い意味の「大本」から「オモト」になったとされているようです。
オモトが誕生花となる日にち
1月24日、12月19日
オモト(万年青)の花言葉
オモト(万年青)の花言葉は「長寿」「長命」「母性の愛情」「崇高な精神」となっています。
オモトは常緑の多年草で、「万年青」と書くぐらい青々とした葉を常に保っています。
管理さえよければ数十年と生きる植物で、「長寿」「長命」の象徴とされてきました。
「老母草(おもとぐさ)」「母人(おもと)」が由来ともされ、子どもを抱くような姿が「母性の愛情」という花言葉になったようです。
また、江戸時代にも好まれてきた経緯があります。
江戸幕府初代将軍の徳川家康が江戸城に入城する際、オモトを携えて床の間に飾ったと言われています。
大名にも好まれて栽培されてきたことから「崇高な精神」という花言葉となったのでしょう。
オモト(万年青)の色別の花言葉
オモトには特に色別の花言葉はないようです。
オモト(万年青)の怖い花言葉
オモトには特に怖い意味の花言葉はなく、逆に縁起の良い花言葉ばかりが並びます。
「縁起草」としてのオモトと風水
オモトは昔から縁起の良い植物とされ、「縁起草」と呼ばれ、風水でも注目を集めていたようです。
徳川家康も入城する際に家臣から贈られた3鉢のオモトを携えており、その後300年の時代を築いたことから、縁起にさらなる箔をつけました。
そのため引っ越しの祝いとしても人気になっています。
また、オモトの葉は青々として鋭いことから、鬼を倒す刃のようなものに例えられ、邪気を払うものとされました。
そのため鬼門に置くことで邪気を払うとされました。
そして長寿や長命の象徴ともなっているので、庭にオモトを植えるとその家は繫栄すると言われました。
引っ越しの際や、知り合いが引っ越しする時には、オモトをお祝いのプレゼントとして、家の鬼門の方向に飾ってみてはいかがでしょうか。
常に緑の葉を保つオモトは観葉植物としてもよいので、ばっちりですね。