風が吹くとゆらゆらと優しく揺れる黄色の小さな花、ミモザ。
ミモザは別名アカシアとも呼ばれていて、歌の歌詞にもよく登場しています。
それだけ人々の心を揺さぶる何かがある花なのかもしれません。
目 次
ミモザとは
ミモザはマメ科アカシア属の常緑高木です。
原産国はオーストラリアで日本ではフサアカシアとも呼ばれており、2月~4月頃に花を咲かせます。
枝の先に小さな球状の小花が集まって咲く複合花序です。
一つの複合花序には数個~30個位まで数も様々です。
芳香性のある植物で線香や香水などの香料として用いられることもあります。
香りはフルーティで甘い香りがすると言われています。
ミモザの名前の由来
ミモザの名前の由来にはいくつかあります。
古代ギリシャの市場で行われていたパントマイムなどの芸の事を総称して「ミモス」と呼ばれていました。
ミモザの葉が風に揺れたり、刺激を与えられるとサワサワと動く様がそれに似ていることから「ミモス」が「ミモザ」になったという説があります。
こちらがよく言われている有力な説ですが、もう一つはイギリスでフサアカシアの切り花を「ミモサ」と呼んでいたことからついたという説もあります。
ミモザが誕生花となる日にち
2月14日、2月17日、3月8日、4月9日
ミモザの花言葉
ミモザの花言葉は「秘密の恋」「友情」「優雅」「エレガント」「感受性」などです。
「秘密の恋」はアメリカ先住民のインディアンのシャイな若い男女が愛の告白をする時、内に秘めた思いを伝えるためにミモザの切り花を差し出したことからついたようです。
どちらかというと大胆な告白という感じではないですが、ロマンティックで素敵ですね。
「友情」は小さな小花が仲良く集まり、一体化して動く姿からついたのではないでしょうか。
「優雅」「エレガント」は鮮やかな黄色が風に揺られ、ゆったりと動く様子から来ていると思われます。
その様子を見ていると心が落ち着きますね。
次に「感受性」ですが、これはフランスの花言葉のようです。
フランス語のsensibilitéという花言葉があり、これには感受性・思いやりという意味があります。
ピンクの花を咲かせるオジギソウのこともミモザと呼ばれていて、オジギソウは指先でほんのチョンと触るだけですぐに葉を閉じます。
その敏感な葉の特徴から来ていると言われています。
ミモザの色別の花言葉
ミモザの色別の花言葉ですがミモザは通常、黄色のフサアカシアのことを言いますが、先ほどのようにピンクの花がつくオジギソウもミモザと呼ばれています。
よって黄色のミモザは「秘めた恋」「友情」が当てはまり、ピンク色のミモザは「感受性」という花言葉がに当てはまるでしょう。
また、ニセアカシアというマメ科のハリエンジュ属の落葉高木があります。
こちらも枝に白い小花が集まって垂れ下がるように咲き、香りもあり、ミモザと呼ばれることがあります。
花言葉は「死に勝る愛情」で葉や果実や樹皮には毒があることからつけられたようです。
ミモザの怖い花言葉
ミモザの怖い花言葉は特に無いようですので、プレゼントには気にしなくていいですね。
ミモザの日
ミモザの日があるのは皆さんご存じでしょうか?
3月8日は国際女性デーで女性の政治的自由と平等を願う日として定められました。
アメリカのニューヨークで参政権のない女性労働者が労働条件の改善を求めてデモを起こしたことがきっかけです。
イタリアではこの日を「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)」と言う女性の日とされています。
ちょうどこの頃、ミモザの花が咲く頃でもあることから「ミモザの日」とも言われ、男性から女性へミモザの花束を贈る習慣があります。
これは愛を伝えるというよりは感謝の気持ちを伝えるという意味で母親、友人、職場の同僚などの女性にあげたり、またこの日は女性も家事を休んだり、自分の好きなように1日を過ごすようです。
日本でも女性の社会進出が進んでいますので、このような文化が広まってくれると嬉しいですね。