アルメリアは、小さな花が集まり、2㎝程度の丸い花を形成します。
海岸や野山など、さまざまな場所で咲いています。
そんなアルメリアには、温かい人の心を思い起こさせる花言葉が、つけられていました。
目 次
アルメリアとは
アルメリアは、野原や野山に咲く花で、寒さにあたると翌年の春に花を咲かせる多年草です。
原種はヨーロッパや北アフリカなどに自生しています。
品種改良もたくさんされており、園芸種も多く存在します。
成育環境は制限が少なく、寒さだけでなく暑さにも強い花です。
ただし、湿度に弱いため、水のやりすぎには注意しましょう。
アルメリアの花色は赤やピンク、白色などがあります。
花は、1本の茎の先にいくつもの小さな花が密集して咲き、ぼんぼりのような丸い形です。
見た目は、花かんむりを作る、シロツメクサにも似ています。
花が大きなものは、華やかなため、切り花やフラワーアレンジメントなどに良く利用されます。
アルメリアの名前の由来
アルメリアは学名の一部で、「Armeria maritima（アルメリア マリティマ）」が正式な学名です。
「Armeria」の語源は、「armar」というケルト語で「海に」「海岸に」という意味があります。
「maritima」もまた、「海に面している」などの意味があります。
アルメリアの花は、野山などでも自生していますが、海岸の岩場などでも咲くことからつけられたのでしょう。
和名は「浜簪（ハマカンザシ）」で、こちらも海や海岸の近くで花が咲くことに由来します。
また花の見た目が、花のかんざしのように見えることから、「ハマカンザシ」とつけられたそうです。
西洋名には、「common thrift(コモン スリフト)」や「Sea pink（シー ピンク）」といった名前がつけられています。
「common」は共通の、「thrift」の意味は倹約ですが、古くは繁栄といった意味もありました。
アルメリアは比較的、どんな場所でも、株を増やすことができるため、この名前がついたのかもしれませんね。
「Sea pink」は、やはり、海の近くで、赤やピンクの花をさかせることが、由来とされています。
アルメリアが誕生花となる日にち
2月13日、2月29日、3月2日、3月30日
アルメリアの花言葉
「同情」「共感」「思いやり」「心づかい」がアルメリアの花言葉です。
西洋の花言葉は「sympathy」で、これには「同情」「共感」「思いやり」などの意味があります。
これらの花言葉は、小さな可愛らしい花がいくつも集まって1つの花を形成することに由来します。
みんなで手を取り合いながら花を咲かせる姿が、お互いを思いあっているように見えたのでしょう。
アルメリアの色別の花言葉
アルメリアには複数の花色があり、それぞれに花言葉がつけられています。
全体の花言葉と共通している部分もありますが、色別の花言葉を紹介します。
赤色の花言葉は「共感」「歓待」です。
「歓待」とは、心のこもったおもてなしをすることを意味します。
全体の花言葉と同じで、寄り添って咲く花の姿からつけられたのでしょう。
ピンク色の花言葉は「共感」「思いやり」です。
白色の花言葉は「倹約」「節約」です。
西洋名の「common thrift」に、関連しているのでしょう。
どの色を選んでも、プレゼントに申し分ない花言葉がつけられていますね。
アルメリアの怖い花言葉
アルメリアの花言葉は「共感」「心づかい」など、相手を思いやる花言葉ばかりです。
花の見た目とマッチした素敵な花言葉ばかりで、怖い花言葉はありません。
アルメリアの品種
アルメリアには、50種類程度の品種があると言われています。
良く栽培されているのは、「アルメリア・マリチマ」という品種です。
背丈は低く10から30㎝程度で、こじんまりとした花です。
アルメリア・マリチマからの交配種もたくさんあります。
花の高さが50㎝程度になり、花も大きい、「アルメリア・シュードアルメリア」です。
花が大きいため、とても華やかで、フラワーアレンジメントなどにピッタリの品種です。
アルメリア・シュードアルメリアの中でも、大型の品種を「バレリーナシリーズ」として分類されます。
バレリーナシリーズは、赤、白、ライラックの花色があります。
野山やガーデニングで人気なのが、小型の品種である「アルメリア・ジュニペリフォリア」です。
高さが5㎝程度で、とても低いことが特徴です。
他にもピンク色が濃い「エンゼル・ボール」や、交配種の「ジョイスティック・ミックス」と言った品種があります。
かわいい小さな花をいくつも密集させるアルメリア。
花には、「思いやり」や「心づかい」といった、温かい人の心を連想させる花言葉がつけられています。
花束をプレゼントするときには、アルメリアの花も一緒にそえて贈りたいですね。