アロエは昔から「医者いらず」と呼ばれ、火傷や擦り傷などに使われてきました。
日本では鎌倉時代に渡ってきましたが、海外ではとても歴史の長い植物です。
目 次
アロエとは
アロエはツルボラン亜科アロエ属の植物の総称となります。
主に南アフリカ共和国~アラビア半島に分布しており、500以上もの品種がある多肉植物です。
高さは低木と高木のものと品種によって違いがあります。
葉は肉厚で縁はギザギザとしたトゲがあり、葉肉の中は透明なゼリー状になっていて、葉の付き方はロゼット状です。
朱色、黄色の花を咲かせ、寒さや乾燥にも強く丈夫です。
日本で代表的なものは以下のような品種があります。
【キダチアロエ】
南アフリカ原産で、家庭でもよく育てられている最もポピュラーなアロエです。
葉は真っすぐに伸び、細長く縁にトゲがあります。
寒さに強く、12~3月頃にオレンジ色の花を咲かせます。
「キダチロカイ」と呼ばれることもあります。
【アロエベラ】
主にアラビア半島が原産で、アロエの中でも大きく、夏になると高さ90㎝ほどの穂状の黄色い花を咲かせます。
多くのものは葉に斑点が入っています。
生薬としても利用され、火傷、怪我、便秘、糖尿病などの他、様々な効果が期待されています。
現在、ワシントン条約では輸出入が制限されています。
別名「中国アロエ」「インドアアロエ」「バルバドスアロエ」などとも呼ばれています。
アロエの名前の由来
アロエの名前の由来はアラビア語で「苦みのある」という意味の「alloeh(アロエ)」からきています。
アロエが誕生花となる日にち
9月11日、11月22日
アロエの花言葉
アロエの花言葉は「万能」「健康」です。
これらの花言葉はアロエは別名「医者いらず」と言われているほど、薬用として幅広く利用されてきたことからつきました。
アロエの葉肉から出るゼリー状の液汁は火傷や傷口に塗ったり、胃腸にも良いと言われています。
また、日焼け後の肌に使われたり、化粧品としても利用されています。
日本では昔から一家に一つあると安心な万能植物とされてきたため、アロエがないご家庭にプレゼントすると喜ばれそうですね。
アロエの色別の花言葉
アロエの色別の花言葉は特に無いようです。
アロエの怖い花言葉
日本ではよいイメージの花言葉がついていますが、西洋では「苦痛(bitteness)」「悲嘆(grief)」というネガティブな花言葉がついています。
これらはアロエの葉に触ると痛いトゲがあることや食用では苦みがあることが由来となっています。
アロエの言い伝えと活用
アロエの歴史は長く、約4000年前、パピルスという古代エジプトの筆記媒体に利用されていたことが記されています。
紀元前2000年頃のエジプトではファラオ王の埋葬品にアロエが贈られたそうです。
当時、アロエは「不老不死」の象徴でもあったようです。
また、世界三大美女の一人であるクレオパトラの美貌はアロエで作られたとも言われています。
クレオパトラはアロエのエキスを全身に塗っていたそうです。
現在でもアロエは保湿効果などがあると言われ、化粧品に使われています。
フィリピンではアロエの汁を頭皮に塗ると、毛が生えてくるという言い伝えがあるそうです。
日本でも食用として様々な方法で活用されています。
アロエのゼリー状の部分をヨーグルトに入れたり、そのまま刺身のようにわさび醤油をつけて食べたりします。
飲料としてはアロエジュース、アロエサワー、アロエ酒など作ることができます。
ここではアロエ酒の作り方をご紹介します。
口の広い瓶にアロエのゼリー部分(1㎝位に切ったもの)1㎏、氷砂糖700gを入れ、ホワイトリカーまたは焼酎1.8ℓを注ぎます。
密閉して冷暗所に1~2か月寝かせると出来上がりです。
飲むときはアロエはこしてそのまま飲んだり、ジュース割りにして飲むのもよいです。
アロエを使った色々なレシピを考えるのもまた楽しそうですね。