ひまわりに似ているとも言われるフランネルフラワーは、白い花びらを大きく広げます。
白色の花びらが、とても美しく清楚な花です。
目 次
フランネルフラワーとは
フランネルフラワーはオーストラリアが原産で、多年草の花です。
春と秋に1年で2回花を咲かせます。
暑さや寒さに弱いため、温度管理などは大変ですが、環境が整えば害虫などにも強い花です。
花色は白が多いですが、他にもクリーム色や複色の花もあります。
花びらは10枚程度あり、花びらの先が尖っています。
尖った花びらの先端が、緑色になる品種も多いです。
花の背丈は、30㎝程度の小さなものから、大きいものでは1mくらいにまで成長します。
茎、葉っぱ、花には、柔らかく肌触りの良い小さな毛が、たくさん生えます。
フランネルフラワーの名前の由来
「flannel flower(フランネルフラワー)」とは、西洋名であり、和名でもあります。
「フランネル」とは、やわらかく軽い毛でできた織物のことで、この生地でできたシャツのことをネルシャツと呼びます。
茎、葉っぱ、花には柔らかく肌触りの良い毛におおわれていることから、「flannel flower(フランネルフラワー)」という名前がつきました。
学名は、「Actinotus helianthi(アクティノータス へリアンティ)」です。
「Actinotus」「helianthi」ともに、ラテン語が由来でつけられています。
「Actinotus」は、ラテン語が由来で、車輪の意味があります。
車輪のように丸く、花開く姿からつけられました。
また、「helianth」は、ひまわりのようという意味があります。
これは、花開いた姿が、ひまわりのようにも見えることからつけられています。
フランネルフラワーが誕生花となる日にち
2月2日、5月13日、6月18日
フランネルフラワーの花言葉
「高潔」「清楚」「いつも愛して」「誠実」などがフランネルフラワーの花言葉です。
西洋の花言葉には「purity(高潔)」などがあります。
「高潔」とは、心が気高いことや清らかであることを意味します。
白色の花が、おしとやかで気高い印象に見えたことで、「高潔」「清楚」などの花言葉がつけられたのでしょう。
フランネルフラワーの色別の花言葉
白色以外にクリーム色や複色の花色があるフランネルフラワー。
しかし花色別の花言葉はつけられていないようです。
フランネルという名前を持つ、別の花があります。
それは「フランネルソウ」です。
フランネルソウの別名は、「リクニス・コロナリア」や「スイセンノウ」です。
フランネルソウ
フランネルフラワーはセリ科、フランネルソウはナデシコ科の植物で花の見た目も全く違います。
共通するのは、茎や葉っぱに柔らかい毛が生えていて、フランネルという生地の肌触りに似ていることです。
ちなみにフランネルソウの花言葉は、「強い気持ち」「私の愛は不変」などです。
フランネルフラワーの怖い花言葉
気高い美しい印象の花で、「高潔」や「清楚」といった、良い印象の花言葉ばかりです。
怖いイメージの花言葉はつけられていないようです。
フランネルフラワーの種類
オーストラリアに自生するフランネルフラワー。
2009年までは、切り花が日本に輸入されていました。
岐阜県の技術センターが、フランネルフラワーを品種改良したことで、鉢植えでも輸入が可能となり、今では鉢植えで販売されることが増えています。
現在日本では、3つの品種が主に流通しています。
〈ファンシースノー〉
背丈が1mにもなる大きな花で、春にのみ開花する品種。
切り花で流通することが多いのが特徴です。
〈フェアリーホワイト〉
フランネルフラワーは、もともと切り花でのみの流通でした。
岐阜県の技術センターで品種改良で、初めて鉢植えの品種として流通したのがフェアリーホワイトです。
春と秋に花を咲かせる二季咲きです。
花びらの先が緑色に色づくのも、この品種の特徴とされています。
〈エンジェルスター〉
鉢植え・切り花どちらの流通もあるのがエンジェルスター。
フランネルフラワーは春や秋の二季咲きが多いですが、エンジェルスターは1年中花が咲く四季咲きが特徴です。
背丈は60㎝以上になります。
フランネルフラワーは、花が開いたあと、そのままにしておくとタネをつけます。
タネを収穫しまくことで、フランネルフラワーの苗ができます。
フランネルフラワーは、自分で栽培した苗を、無断でゆずることや販売することは禁止です。
さわやかな花が咲きますが、収穫したタネから増やした苗を、人にあげるのはやめましょう。
白く清楚な花を、大きく開かせるフランネルフラワー。
花言葉の印象も良く、他の花とブーケや花束にしてもきれいです。
切り花をプレゼントすると、喜ばれるでしょう。