▪はじめに
生パスタとは、乾燥していないフレッシュな状態のパスタを意味しています。
今回は、もちもちとした食感と小麦の風味が特徴の生パスタを多くの人に知ってもらうために制定された記念日や生パスタの歴史や特徴などについて詳しく紹介していきましょう。
目 次
生パスタの日とは
生パスタの日は、毎年7月8日と毎月7日と8日にあります。
この記念日は、生めん類の製造業者の団体である全国製麺協同組合連合会によって2017年(平成29年)に制定されました。
▪意味
生パスタの日は、素材の風味や味、コシなど、生パスタの魅力を多くの人に知ってもらうことを目的に制定された記念日です。
▪由来
生パスタの日が7月8日なのは、「な(7)まパ(8)スタ」」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
生パスタの日に因んだ大きなイベントは残念ながら見つけることができませんでした。
生パスタの雑学
<生パスタ発祥はイタリアではない?>
パスタといえばイタリア料理の代表的な物というイメージがあり、生パスタの発祥もイタリアと思われる人が少なくないと思います。
パスタ発祥については諸説ありますが、パスタは古代ローマ時代に食べられていた「プルス」という小麦粉を粗めの粉にして煮込んだお粥のような料理がパスタの起源だとされています。
古代ローマではこの「プルス」を生地にして薄く伸ばした「テスタロイ」と呼ばれるラザニアのようなもの食べられるようになります。
当時はまだ乾燥パスタを製造する技術は無く、「テスタロイ」を焼いたり揚げたりして食べていたことから、これが生パスタの起源だといわれています。
この「テスタロイ」によく似た食べ物は古代ギリシャでも食べられていました。
古代ギリシャでは「ラガノン(ラテン語で「ラガヌム」)」と呼ばれており、紀元前8世紀ごろ古代ギリシャがイタリア半島南部に植民都市を作った際に生パスタの原型である「ラガノン」がイタリアに伝わったとされています。
因みにシート状のパスタの「ラザニア」の名前、この「ラガノン」が語源となっているといわれています。
その後「ラガノン」は料理によって形を変えていき、現在の棒状に細く伸ばしたもの(ロング・パスタ)や、短くちぎったニョッキのようなもの(ショート・パスタ)などが誕生しました。
<生パスタと乾燥パスタの違いとは>
生パスタと乾燥パスタの違いとはどのようなものなのでしょうか。
具体的には次のような違いがあります。
生パスタ
生パスタの主原料は、小麦粉です。
はっきりとした決まりはありませんが、パン用の小麦粉に薄力粉と水や卵を加えて作るのが一般的です。
乾燥させていないので、茹で時間が2分~4分と乾燥パスタに比べると短時間で調理できます。
水分を多く含んでいるので、もちもちとした食感があり、小麦の風味が強いのが特徴です。
ソースが絡みやすく、カルボナーラやボロネーゼなど濃厚なソースと相性が良いとされています。
ただし、水分が多いので伸びやすいというデメリットもあります。
賞味期限は、冷蔵保存なら10日前後、冷凍保存なら3か月ほどと乾燥パスタに比べると短いです。
乾燥パスタ
乾燥パスタの主原料は、デュラムセモリナ粉です。
イタリアでは乾燥パスタはデュラムセモリナ粉しか使ってはいけないと法律で決められており、日本でもデュラムセモリナ粉が一般的となっています。
茹で時間は7分~9分と生パスタよりも長いですが、アルデンテの食感を出しやすいというメリットがあります。
歯切れがよくて伸びにくく、トマトソースやオリーブオイル、魚介類のソースと相性が良いとされています。
ただし、乾燥する工程で小麦の風味が飛んでしまっているというデメリットがあります。
賞味期限は、1~15℃の直射日光が当たらない場所での保存で2年~3年とされていて、生パスタに比べると長期保存できるのがメリットです。
パスタの本場イタリアでは、トマトや魚介類がよく食べられている南部で乾燥パスタが良く使われ、チーズやバター、肉類がよく食べられている北部では生パスタがよく使用されています。
▪まとめ
日本では乾燥パスタが一般的であまり馴染みがありませんでしたが、近年レストランなどで使われることが増え、そのもちもちとした食感から人気が高まってきました。
最近では、スーパーやネット通販などで生パスタを購入することができ、家庭でも美味しい生パスタを味わえるようになっています。
みなさんも生パスタの日には、レストランや家庭で生パスタを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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