内側の花びらに縞模様が入り、目を引くような華やかさがあるアルストロメリア。
フラワーアレンジメントや切り花などで、利用されることが多いです。
そんなアルストロメリアには、少し怖い花言葉がつけられていました。
目 次
アルストロメリアとは
南アメリカが原産の多年草です。
日本には1926年に伝えられました。
現在日本で最も栽培されているのは、長野県です。
花の背丈は10㎝くらいの低いものから、2mにまで大きく育つものまであります。
花びらは6枚で、そのうち外側の3枚が大きく、丸みをおびます。
内側の2枚には縞模様が入るのが特徴です。
まれに、模様がない無地のものがあり、こちらはスポットレスと呼ばれます。
花が咲く時期は5~7月です、
花は暑さ寒さに弱く、気候変動の大きな日本では、育てにくい花とされています。
アルストロメリアの名前の由来
「Alstroemeria(アルストロメリア)」は学名で、日本でも呼ばれている名前です。
この名前は植物学者の友人にちなんだ名前です。
1753年に植物学者カール・フォン・リンネは、南アメリカを旅行していました。
旅の途中で、アルストロメリアの種を採取したそうです。
リンネは親友であるクラース・アルストレーマーから名前をつけました。
和名には「百合水仙(ユリズイセン)」という名前がつけられています。
6枚の花びらから構成されており、その根元が1つにつながっていて、筒のような形になっています。
花の形状がユリやスイセンの花に似ていることが名前の由来です。
西洋名は「lily of the lncas(リリー オブ ザ ルンカス)」や「Peruvian lily(ぺルビアン リリー)」です。
南アメリカが原産であることから、インカ族の意味がある「lncas」やペルー人のという意味の「Peruvian」とつけられています。
アルストロメリアが誕生花となる日にち
2月18日、2月26日、3月13日、3月25日、4月18日、8月1日、8月9日、11月19日
アルストロメリアの花言葉
「エキゾチック」「持続」「未来へのあこがれ」などが花言葉です。
西洋の花言葉は「devotion(献身的な愛)」、「friendship(友情)」などです。
内側の花びらに縞模様が入ることで、異国情緒な雰囲気を感じられることから、「エキゾチック」という花言葉がつけられています。
成育場所や環境にもよりますが、長い間花が咲くことが、「持続」や「devotion(献身的な愛)」の由来となったそうです。
「friendship(友情)」は、学名の由来でもある、植物学者と友人の関係からつけられたのでしょう。
アルストロメリアの色別の花言葉
ピンク、赤、黄色、オレンジ、白、青などの花色があります。
それぞれに色別の花言葉がつけられています。
ピンクは「気配り」
外側が薄いピンクに色づく姿が、どこかおしとやかで、周りの花との調和をとるような感じに見えたのかもしれませんね。
赤は「幸い」
アルストロメリアの赤は、少し暗めの赤です。
「幸い」とつけられた理由はわかりませんが、プレゼントにしても喜ばれそうですね。
黄色は「持続」
長い間花が咲き、黄色の花が色あせないことからつけられたのでしょう。
オレンジは「友情」
明るい印象が強いオレンジ色は、リンネとアルストレーマーの友情を表したのかもしれません。
白は「凛々しさ」
白色に、縞模様が入ると、模様がはっきりと見えます。
このことから、「凛々しさ」という花言葉がついたのかもしれませんね。
青は「知性」「冷静」
凛とした青色が、平静を保っているような印象で、どこか賢い感じを受けます。
そのため、「知性」「冷静」とつけられたのでしょう。
アルストロメリアの怖い花言葉
学名の由来であるリンネとアルストレーマーの友情を印象つける花言葉などがある、アルストロメリアですが、少し怖い花言葉があります。
それは、「小悪魔的な想い」です。
花の形が独特で、内側の花びらに入る模様が、小悪魔のような印象を与えるのかもしれませんね。
アルストロメリアに似ているユリ、スイセン
アルストロメリアの花は、ユリやスイセンに似ていると言われています。
実際に和名には「百合水仙(ユリズイセン)」とつけられるほどです。
似ていると言われているユリの花言葉は、「純粋」「無垢」「威厳」などです。
ユリの美しい姿にピッタリの花言葉がつけられていますね。
同じくにていると言われているスイセンは、「自己愛」や「うぬぼれ」といった花言葉です。
アルストロメリアやユリと違い、スイセンにはあまり印象の良くない花言葉がつけられています。
これは、水面に映る自分に酔いしれてしまい、スイセンへと姿を変えた美少年の物語に由来するそうです。
同じような花の形をしていても、全く違う印象の花言葉がついていて面白いですね。